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今日は何よりという日 写真詩
今日は何よりという日
黄砂が少なくて何より
いつもの公園に光が満ちて何より
新緑の芽吹きがまぶしくて
遅咲きの桜と出会え
草花のご機嫌がよく
何よりという日
ちょっとの良かったが重なる日
社会から距離を取られた日
どうしようのため息が空に舞う日
今日は何よりという日
吉野山の彩なす色
4月5日吉野山へ
雲が空を覆い、吉野山は柔らかな光に包まれていた。
花々の淡い色が重なり合い、枝や幹の黒さが際立つ。
シロヤマザクラの花は赤味を帯びた新芽の芽吹きとともに開花する。
新芽の鈍色の赤に光るように白い花々が重なり、吉野山ならではの幽玄美を生み出す。
X-E4とTouit 1.8/32
FUJIのXマウントにTouitと命名されたZEISSのレンズがある。私が使っているのは、Touit 1.8/32でレンズの前面にはPlanarと書かれている。FUJIのカメラでPlanarのレンズがオートフォーカスで使えるのが嬉しくて、fx35mm f1.4とダブるのを承知で購入した。
扱いやすくて優しい線を描画するfx35mm f1.4と比べると少し癖のあるレンズで、芯のある美しい発色とシャ
ここでは、すべてが遙かに遠い
海と河の交わる汽水の町。
空の下、河口が大きく拡がり、
海へと流れ込む。
河の音が、海と交わる。
微かに波の音が聞こえる。
長い旅を経た山の水は、
ゆっくりと、ゆっくりと
海水に溶け始める。
ここでは、すべてが遙かに遠い。
いつか私の息が絶えるとき、
私の意識もまた、
ゆっくりと大きな意識に
戻っていくのだろう。
河の水が海に戻っていくように。
何故かすごく、こころの底が
暖かくなるのを感じた
モノクロは精神を写す・GFX50S2
山道を歩く。ただ歩く。
自分の精神が静けさを求めている。
フィルムシミュレーションはモノクロ。
モノクロームの写真は自分の精神に近い気がする。
カラーは物質を捉えるが、モノクロは精神を捉える。すべてではないけれど。
GFX50S2にGF45mmF2.8を付けっぱなしでひたすら歩く。X100Fのラージフォーマット仕様だ。
午後から雪が風に舞い始める。とても静かだ。
ECMの創設者マンフレート・
断片的なものの社会学 岸政彦/読書案内
「どうすればいいのだ」の断片
かなり昔に、沖縄の伊平屋島に行った時、島内観光にと郵便局の方が配達用の自転車を貸してくれたことがあった。赤と黒の混ざったようなくすんだ色をしていた。配達用の自転車を借りてもよいのかと驚いたが嬉しかった。重い自転車で、運転が難しかったことを覚えている。その自転車で食堂に昼食を食べに行った。普通の食堂でうどんを食べたように記憶している。夜は島内に一軒しかないスナックに変身