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古本を巡る冒険 夏目漱石「切抜帖より」

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本棚の中から、装丁が魅力的な書籍を紹介。今回は夏目漱石「切抜帖より(復刻版)」です。ご覧の通り、とてもシンプルな装丁です。上品な佇まいで、それだけでも魅力を感じますが、今回特筆したいのはこのサイズ。

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大きさを表すために、近くにあったマッキー(極細)を置いてみました。おおむねイメージしていただけたでしょうか? 片手で持ちやすそうなコンパクトなサイズをしていますね。角の丸みも絶妙です。

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実際に持ってみました。やはり片手で開く時にちょうどよいサイズです。表紙も厚みがあるので、しゃきっと開くことができます。混雑した通勤・通学電車の中でも、片手はつり革につかまりつつ、片手で本を開いて読めそうです。装丁もシンプルなので「何を読んでいるのか」を、周囲の人に知られなくて済むので好都合です。

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天金もキラキラと輝いて、高級感を漂わせています。天金は「埃が付着するのを防ぐ目的」で加工された、と教えてもらったことがあるのですが、確かに多少の埃ならば付着する前に滑り落ちてくれそうです。子供たちに「この本はうちの家宝だ。お宝だ。とても高価なものだ」と見せたら、信じてくれるかもしれません。

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紙の本は、読むだけではなく、触れたり眺めたりするのも楽しみのひとつです。「当時の人達は、こんな感じの本で読書を楽しんでいたのか」と、想像するのも面白いですし、自宅の本棚に並べて所有する嬉しさもあります。

今回は「本の大きさ」という視点から、夏目漱石の「切抜帖より」を紹介してみました。古本屋で見つけた際には、手にとって確かめてみて下さい。

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