Netflix韓国ドラマ『ザ・キング　永遠の君主』全16話の残すところ最終話まで来てしまった。
これほどまでに複雑に絡み合った話があと1話で紐解けるのか？
それより私の頭が全て理解できるのか？

大韓民国と大韓帝国という２つの世界、パラレルワールドがこの物語の舞台だ。
ファンタジーはどうも受け付けないので、ずっと敬遠してきたドラマだったが、
兵役を終えたイ・ミンホの復帰作であり、大好きな女優キム・ゴウンとのW主演ということで、
それだけでもみる価値ありと見始めた。

ファンタジーではあるものの、
実に細かなところまで矛盾がないよう計算され尽くした作品で、
途中からはこれは現実としてあり得るんじゃないだろうか、
と思い始めてしまった。

ただし、
数多い巧妙な伏線と
キーパーソンの多さが複雑過ぎて、
こちらの頭がついていけなくなってしまった。。。

2つの世界を頻繁に往来するので、
後からあれはどちらの世界のできごとか？とわからなくなったり、
パラレルワールドには
瓜二つの人物がそれぞれ存在するのだが、性格や生活はまったく異なるという設定で、
後半にはその人物たちが鉢合わせし、どちらかを抹殺しようしたり。

主役のイ・ミンホは好きな俳優さんのひとりだ。
そのルックスから家柄の良い金持ち御曹司役か王様の役しか回ってこないが、
これほどまでに立っているだけで絵になる役者さんはいないだろう。
それでいてどこかチャーミングで、
世界中の女性ファンの母性をくすぐり続けている。

そんなイ・ミンホと並んで、
今回の作品でファンになってしまった俳優さんがいる。
パラレルワールドで一人二役を演じていたウ・ドファン。
性格が真逆の2人を見事な演技力で演じ分けていたのが素晴らしかった。

残念なことにこの『ザ・キング』を反日ドラマと捉えている人もいるようだ。
日本を卑劣な敵国とみなしたシーンがあり、尻尾を巻いて逃げる日本艦隊の描写があるからだろう。
そのシーンに登場する日本海兵隊員の役者は日本人ではなく、
ものすごく人相の悪いカタコトの日本語を話す俳優さんだったので、
私はちょっと笑ってしまったのだが。
気になる人はこのシーンを飛ばしても大勢に影響はない。

２つの世界を行ったり来たり。
2つの世界で一人二役。
２つの世界でタイムスリップ。

複雑で難解過ぎる設定はさておき、
イ・ミンホ演じる大韓帝国の皇帝イ・ゴンと
キム・ゴウン演じる大韓民国の刑事チョン・テウルの
時空を超えたラブロマンスとして単純に楽しむと、それはそれは幸せな気持ちになれる。

さあ、今晩のドラマ視聴が楽しみだ。



観了。
最終話ではドラマの本筋の決着は着くものの、
複雑過ぎた時空軸の設定に
収集がつかなくなったような
ちょっと困った終わり方だった。
私の頭もこんがらがったままなので、
機会があればひとりリバイバル上映でリベンジしたい。