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[小児科医ママが解説] 子どもを性犯罪から守る「性教育」。まずは「プライベートゾーン」を教えることから。

子どもをねらった、性犯罪や性虐待のニュース。

一人の親(6歳&4歳、どちらも男子)として、
一人の小児科医として、
毎回、心が痛みます。

犯罪にあったお子さんが悪かったから、とか。

たまたま環境が悪かったから、とか。

男の子だから大丈夫だろう、とか。

そういうことじゃないんですね。

かなしいけれど、誰でも、
性犯罪・性虐待にあうリスクは等しくあります。

男の子だって、狙われます。

そんなとき「子どもへの性教育」がカギになります。

性教育といっても、性器や性交のことを教えることだけが、
性教育ではありません。

国際セクシュアリティ教育ガイダンス」(UNESCO ユネスコ)が提示しているとおり、

まず、自分の体をよく知り、大切にすること。
そして、パートナーや周りの人の体も心も、大切にすること。

これが、世界的に正しい性教育の、根底のメッセージなんです。

…とはいえ、

何歳から、どんなことを伝えていけばいいの?

というのは、迷いますよね。

たしかに、お子さんへの性教育のポイントはたくさんありますが、
まず絶対に、教えてほしいこと。

それは

プライベートゾーン(水着ゾーン)は、自分だけのもの。


というものです。

性犯罪・性虐待のニュースを見るたびに、
小児科医として実は一番気になっているのは、

この子、「悪いことされた」って、認識できているのかな?

ということです。

子どもへの性犯罪・性虐待が発見されるのが遅れる、
あるいは発見されない理由の一つとして、

そもそも子どもは
「性犯罪・性虐待」に該当する行為をされた、
という認識をしづらいから。

というものがあります。

子ども側に

「自分の性器を触られる=絶対に許される行為ではない」

という認識がないと、性犯罪・性虐待がそもそも発見されないんですね。

まずは「自分が悪いことをされたんだ!」という認識が、大事なんです。

そのためには

自分のプライベートゾーン(水着ゾーン)は、誰にも触らせてはいけない。

ということを、学んでおかないといけません。

水着や下着でかくれる部分が、いわゆる「プライベートゾーン(水着ゾーン)」というものです。そこに触っていいのは、自分だけ。

では、具体的にどうやって伝えればいいか。
次のnoteで説明していきたいと思います。

なお毎月連載させていただいている、毎日新聞のオンライン版コンテンツ「医療プレミア」でも、詳しく解説しています。

ぜひご覧ください。


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