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Deutsche Nationalbibliothek|ドイツ国立図書館②

ドイツ書籍・書体博物館の後半。私たちも見覚えあるHelvetivaなどの書体から、タトゥーマシン(!)、アートブックといった近現代以降の流れを紹介します。

書体を紹介するコーナー。Helvetica, Garamondをはじめとする代表的な書体が並びます。
光る文字や、立体感や奥行きを上手に使って、とても有機的な展示となっていました。
個人的にとても好きだったのがこの書体、NEWT JUICE。スケートボードの装飾用に2003年に作られたものだそう。クラシックな飾り文字を参考にしたであろうデザインながら、ラフな線によって不思議な現代性が生まれています。
ワックスステンシル式複写機。インクリボンを使わず、ワックスコーティングされた紙を使うのだそう。
H. Berthold AG社のDiatype。写植機に使う文字版。これ自体が工業的な美しさを持っています。
木炭とコンテ、それにスプレー缶とタトゥーマシン。時代の違いこそあれ、どちらもドローイング用品であることに変わりないですね。個人的に、こういった古今を思いきって一直線に結ぶような視点が好きです。
1982年、壁崩壊以前の東ベルリンで創刊された雑誌「Entwerter/Oder」
こちらも「Entwerter/Oder」
Uwe WarnkeとSiegmar Körnerによって創刊されたグラフィック・アンダーグラウンドマガジン。この時代のベルリンのアートシーンには、独特の影あるパンクなムードがあって、強く惹かれるものがあります。
実験的ブックデザインのコーナー
手作り感ただようアートブック
エル・リシツキーのデザインした詩集『声のために』
1923年に作られたものとは思えないです。(El Lissitzky / For the Voice)
古代から現代までの書籍に続いて、ビデオゲーム・コンピューターメディアが展示されています。
ワークショップルームに飾られた作品たち
記号の様な影が美しい、すばらしい建築でした。

古今東西の書籍を眺めながら、たくさん思いを巡らせる貴重な時間となりました。程よいサイズ感の中に、バランスよくキュレーションされていて、すばらしい展示内容でした!

書籍やデザインに興味のある方には、必ず訪れてもらいたい場所です。

ライプツィヒへお越しの際はぜひ!

ドイツ国立図書館
Deutsche Nationalbibliothek

Str. des 18. Oktober, 04103 Leipzig
https://www.dnb.de/DE/Home/home_node.html

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