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【レビュー】 又吉のイケメンぶりが止まらない件

【レビュー】 又吉のイケメンぶりが止まらない件

地元紙に連載中の4コマ漫画『ねえ、ぴよちゃん』(青沼貴子)に癒される。

主人公の天真爛漫な小学生ぴよちゃんと、強くて優しい飼い猫の又吉をはじめ、個性的な家族や友人たちとのほのぼのしたエピソードが描かれている。

最近、又吉のイケメンぶりが止まらない。

ある日、通りの向こうに学校帰り?のぴよちゃんを見つける。
声をかけるのかと思いきや、さっと茂みに隠れる又吉。
その理由がこちら。

またある日は

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【レビュー】 アルバム 『Wonderful world』  に見るASKAの歌詞に関する一考察

【レビュー】 アルバム 『Wonderful world』 に見るASKAの歌詞に関する一考察

昨年末、ASKAの3年ぶりのニューアルバム『Wonderful world』がリリースされた。
この記事では、いちファンとして、メロディーではなく「歌詞」に焦点を当てて考察してみたい。

その前に、昔から振り返ってみよう。

ストレートな表現で「愛」や「勇気」を歌い、CHAGE & ASKAとしてセールス的に頂点を極めた80年代後半から90年代前半は過ぎ、ソロ活動が増えた90年代後半から2000年

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【レビュー】 歌詞を味わう洋楽 第2講 'You Belong With Me' (Taylor Swift, 2008)

【レビュー】 歌詞を味わう洋楽 第2講 'You Belong With Me' (Taylor Swift, 2008)

今回は、Taylor Swift の 'You Belong With Me' (2008) の歌詞を味わいたいと思います。

まず、登場人物を整理しましょう。
'You' は主人公が想いを寄せる男の子、'She' はその子の彼女、つまり、主人公にとっての恋敵、という構図になります。

「あの子は私みたいにあなたのユーモアがわからない」
「私は部屋であの子好みでない曲を聴いてる」
「あの子は私みた

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【レビュー】 映画 『ちゃりへん♪』

【レビュー】 映画 『ちゃりへん♪』

岡山の児島を舞台にした映画『ちゃりへん♪』(桑田浩一監督)を鑑賞した。
前作『石だん』に続き、監督の地元愛が詰まった作品だ。

寺の息子である隼人(西山隼人)が、幼馴染みのアリア(青木ありあ)の病気の回復を願い、愛犬と共に、タイトルの通り自転車でお遍路をするというストーリー。

隼人くんの素朴な感じや「自分とは真逆の役」を演じ切ったありあちゃんが良かった。
そして、脇を固める名優たちの演技がやはり

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【レビュー】 映画 『石だん』 (翻訳)

【レビュー】 映画 『石だん』 (翻訳)

ベルギーの映画評論家が書いた『石だん』のレビューを翻訳してみました。

https://psychocinematography.com/2022/07/01/stone-steps-2022-review-jffh-2022/

【前書き】
クラウドファンディングでプロジェクトを実現するのは、多くの場合リスクを伴う。
しかし、リスクを避けていては何事もなし得ない。

普段美容師をしている桑田浩一

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【Review】 The Japanese Movie 'Stone Steps (Ishidan)'

【Review】 The Japanese Movie 'Stone Steps (Ishidan)'

I watched the movie ’Stone Steps’ (Japanese title ‘Ishidan’) directed by Koichi Kuwada.
It features Kojima in Okayama, where Mr. Kuwada was born and raised.

The main character, Natsuki Kimura (perfor

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【レビュー】 懐かしの『アメリカ横断ウルトラクイズ』 〜「バック・トゥ・ザ・フューチャークイズ」の衝撃〜

【レビュー】 懐かしの『アメリカ横断ウルトラクイズ』 〜「バック・トゥ・ザ・フューチャークイズ」の衝撃〜

子どもの頃、胸を躍らせながら観ていたクイズ番組がありました。
『アメリカ横断ウルトラクイズ』です。

視聴者参加型のクイズ番組で、秋頃、4、5週に渡って放送されていたと記憶しています。
後楽園球場(後に東京ドーム)での○×クイズを皮切りに、国内予選を勝ち抜いた挑戦者たちが、アメリカ大陸を横断しながら様々なタイプのクイズに挑み、決勝の地ニューヨークを目指すという、それはスケールの大きな番組でした。

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【レビュー】 音楽 『笑って歩こうよ』 (ASKA)

【レビュー】 音楽 『笑って歩こうよ』 (ASKA)

ASKAさんの新曲『笑って歩こうよ』がリリースされた。
「70年代のメロディーを意識した」という。
初めて聞いた時「ASKA New Single, Now on Sale」という男性のナレーションが聞こえてきそうな気がしたのはそのせいだろうか。
レコードやCD、テレビの歌番組が元気だったあの頃のように。

タイトルを聞いて「こんなご時世だけど、前向きに行こうよ」的な曲を安易に想像した自分の凡人ぶ

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【レビュー】 漫画 『キン肉マン』 のここが熱い3点

【レビュー】 漫画 『キン肉マン』 のここが熱い3点

明日から一週間、また仕事が始まる。
そんな憂鬱な日曜の夜にも、楽しみがある。
Webで『キン肉マン』(ゆでたまご作)が更新される。

『キン肉マン』は、超人キン肉マンが、仲間の正義超人と共に、次々と立ちはだかる強敵とリング上で戦い、友情を深めていくプロレス系格闘漫画である。
1980年代に『週刊少年ジャンプ』に連載され、ブームを巻き起こした。
連載終了後、スピンオフ作品や息子の物語が描かれることが

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【レビュー】 朝ドラ 『おかえりモネ』 のここがいい3点

【レビュー】 朝ドラ 『おかえりモネ』 のここがいい3点

朝はNHKをつけっぱなしにしている。
必然的に、朝ドラを見ることになる。
朝支度をしながらなので、ガッツリ見ているわけではないが、現在放送中の『おかえりモネ』、なかなかいい感じである。

① 東北のストーリーがいい
正直「ヒロインはすぐに上京するんだろう」と、斜めに見ていた。
いずれ舞台は東京に移るのだろうが、ここまでは、宮城の自然の美しさや特産品などの魅力が散りばめられ、リスペクトが感じられる

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【レビュー】 歌詞を味わう洋楽 第1講 'Now and Forever'  (Richard Marx, 1994)

【レビュー】 歌詞を味わう洋楽 第1講 'Now and Forever' (Richard Marx, 1994)

今回は、Richard Marx の 'Now and Forever' (1994) の歌詞を味わいたいと思います。

序盤は、マイナスイメージの言葉が続きます。
まず、1行目の 'weary'。
関連する語として、'weak' が思い浮かびます。
「心が弱っている状態」「くたくた」「疲労困憊」といったところでしょうか。

次に、2行目の 'rage'。
3行目の 'madness' と同様に「

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【レビュー】 今宵「古畑」を語ろう 〜個人的に好きなエピソード3選〜

【レビュー】 今宵「古畑」を語ろう 〜個人的に好きなエピソード3選〜

名優が旅立たれました。
田村正和さんと言えば、刑事ドラマ『古畑任三郎』。
子どもの頃、毎週楽しみに観ていました。
追悼の意を込めて、個人的に好きなエピソードを3つ挙げたいと思います。

1. VS 堺正章

まずは、シーズン1第2話『動く死体』。
堺正章さん演じる歌舞伎役者・中村右近との対決回です。

右近は、警備員の野崎に自身のひき逃げ事件を口止めしていましたが、野崎が自首すると言い出したので口

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【レビュー】 漫画 『ねえ、ぴよちゃん』

【レビュー】 漫画 『ねえ、ぴよちゃん』

地元紙に連載中の4コマ漫画『ねえ、ぴよちゃん』(青沼貴子)に癒される。

主人公の天真爛漫な小学生ぴよちゃんと、強くて優しい飼い猫の又吉をはじめ、個性的な家族や友人たちとのほのぼのしたエピソードが描かれている。
中でも好きなのは、時々登場する神社の宮司と野良猫のハチのやり取りだ。

神社の軒下に住みついたハチに、強面の宮司は一見無関心を装う。
しかし実は、下に敷く段ボールを新調してあげようとしたり

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【レビュー】 映画 『石だん』

【レビュー】 映画 『石だん』

岡山の児島を舞台にした映画『石だん』(桑田浩一監督)を観た。
「児島を盛り上げたい」という監督の思いが詰まった作品だ。

主人公の女子高生、木村なつき(福井柑奈)は「歌手になりたい」という夢を母親に反対され、苛立つ気持ちを学校の不良グループと付き合うことで晴らそうとしていた。

ストーリーは、病に侵されながら「児島八十八ヶ所巡り」をしている中年の男、片山勤(大滝明利)が、なつきたちにからまれ、怪我

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