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心のこもった「ごめんなさい」が言えるまで。

子供がやらかしてしまったとき、ついつい「ごめんなさいは?!」と言ってしまいがちですが、言わされた「ごめんなさい」ほど、お互いにきまずくなる瞬間はないですよね…😓

こんにちは!子育て研究者kotoです!

子供には、失敗してしまったときは、心をこめて「ごめんなさい」と言えるようになってほしいものですが、どうすればうまく教えることができるのでしょうか?

今回は、そんな心のこもった「ごめんなさい」について考えてみたいと思います!

「ごめんなさい」に込められた気持ち

そもそも、「ごめんなさい」と相手に伝えるとき、どんな気持ちがこもっていてほしいのでしょうか。

・迷惑をかけてしまった
・期待に応えられなかった
・気持ちを傷つけてしまった

などなど、「ごめんなさい」の言葉の裏側には、相手の気持ちや立場、状況などを想像した気持ちがあってほしいもの。

自分のとった言動が相手にどのような影響を及ぼすのか想像し、相手を思いやる「ごめんなさい」を言えるようになってほしいですよね。

子供に「ごめんなさい」という言葉を教えるべきか?

小さな子供でも、自分がしてしまったことによって、相手が困っていたり悲しんだりしているのを見れば、いたたまれない気持ちになります。

何かよくないことをしてしまったことは分かるけど、どうすればいいか分からない…

そんな気持ちが読み取れるときは、「ごめんなさい」という言葉を使うことを教えてあげるといいと思います。

「ごめんなさい」とは、傷つけてしまった相手の心を癒す言葉。

たとえ失敗してしまった場面でも、その言葉を使うことで相手を癒し、お互いの関係をよいものにすることができるはずです。

言葉の使い方を十分に知らない子供にとって、いろいろな場面で「ごめんなさい」という言葉を使うとよいということを教えてあげるのは、大切なことだと思います。

では、「ごめんなさい」という言葉を使う場面を教えるのと、「ごめんなさいは?」と、大人が子供に促すのとは何が違うのでしょうか?

子供が「ごめんなさい」と言いたくなる瞬間を待つ


それは、その言葉を子供が「言いたい」と思っているかどうかの違いだと考えられます。

自分が何かをやらかしてしまったとき、子供の心には、失敗してしまった恥ずかしさ、どうしたらいいか分からない気まずさ、怒られるかもしれないという恐怖がまず浮かびます。

当然、そんな気持ちのときには、相手のことを思いやる「ごめんなさい」という言葉なんて思いついてもいません。

子供自身が失敗によるショックを感じているときに、いくら大人が「ごめんなさいは?」と言っても、それは子供の心から出たものではなく、言わされた言葉になってしまいます。

そのため、心のこもった「ごめんなさい」を言えるようになるには、それを言わせる前に、まずは子供のショックな気持ちに共感してあげることが必要だと思います。

失敗されたら、周りの大人もショックなのですが…笑

それは一旦置いておいて、まずは子供の気持ちに寄り添ってみてください。

例えば、食事中にお茶碗を落としてしまったなら、

「お茶碗、落としちゃったね。」

「どうしよっか」

と、事実を確認したうえで、こちらが落ち着いて尋ねれば、きっと「拭かなきゃいけない」など、片付ける方法を答えられると思います。

子供が一人でできなさそうなことなら、大人が手伝ってあげなければいけないのですが、それをするのも慌てずに。

子供が自分から「手伝って」と言うまで待ってあげましょう。

まずは子供自身が失敗してしまったショックを落ち着いて感じられる。

そしてそのショックから立ち直って、その後の処理をどうすればいいか考えられる。

その時間を確保してあげてほしいのです。

子供自身が、落ち着いて自分の気持ちを感じ、大好きなママやパパに共感してもらって安心できる。

そこで初めて、自分がやってしまった失敗によって、誰かに大変な思いをさせてしまったことにも気付けるのではないでしょうか。

そしてその気付きが、心からの「ごめんなさい」を生み出すのだと思います。

大人がすぐに「ごめんなさい」と言えるのはなぜ?

大人はそういった失敗を何度も経験しているので、その後相手にどんな迷惑をかけてしまうのかすぐに予測できます。

そのため、これから迷惑をかけるであろうことに対して、事前に「ごめんなさい」と伝えることができるのです。

しかし子供はその経験がまだまだ足りません。

「自分のしてしまった失敗によって、これから相手に迷惑をかけるだろうから、あらかじめ謝っておこう」という予測を立てることができない状態。

だから、大人と同じように、失敗してすぐに「ごめんなさい」と言うことができないのです。

失敗を重ねることで、予測ができるようになる

しかし子供も、「自分が失敗をすることで、周りの人に迷惑をかけてしまう」という経験を何度も重ねることで、だんだんとその後の展開を予想できるようになってきます。

その予測ができるようになると、失敗をしてしまったとき、「ごめんなさい」という言葉をすぐに言うことができるのです。

子供の脳がそこまで発達する前に、失敗をしたら「ごめんなさい」と言う。という習慣だけをつけてしまったら、子供はなぜ「ごめんなさい」を言うのか理解できないまま、形だけの謝罪をしてしまうようになるかもしれません。

まとめ

今回の記事では、「子供が失敗してしまったときは、『ごめんなさい』をすぐに言わせるのではなく、子供自身が相手のことを思いやれる時間をもつようにするとよい」ということをお伝えしました。

ついつい、わが子が失敗すると、親の体裁がチラついて、すぐに謝らせたい!と思ってしまうのですが…

本来「ごめんなさい」とは、お互いの関係をよくするための言葉。

自分がしてしまったことによって、相手を悲しませたり困らせたりしてしまったことが悲しい。だから、相手の気持ちを思いやって、「ごめんなさい」と言いたくなる。

そんな心のこもった使い方ができるように教えていってあげたいと思います。


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