30過ぎてもポエマー気質

感情を動かされると文章を書かずにいられない体質はどうやら小学生の頃かららしい。
自分の過去ブログによると、小学2年生からノートにメモという名の日記を書いていた。
日記の管理人のようなキャラクターを勝手に作り、そのキャラクターが進行する形のおもしろ日記だったと思う。
なんだって独特なのか。
そしてなぜすべて処分してしまったのか、
つらい。つらすぎる。 たぶん資産だったよそれ。


中学3年からネットの楽しさを知り、「ネットの中で、ネットの人に向けて書く」ことを覚えてしまったため、ますます日常を書いて残すことが増えた。


高校時代は学校や身体にいろいろなことがあり、とにかく書いて吐き出すことでなんとか正気を保っていた。
特につらかった日には詩のようなものを書いて、小さな作品として昇華していた。
自分にしか分からない少しのほんとうと、パズルのようなフィクションを散りばめることが楽しかった。
つらいときでもどこかに楽しさは残っているものだ。


毎回URLを覚えておらず、検索しても引っかからず、無理矢理どうにかして見つけ出す自分の「これまでの詩」が揃った投稿式のページがある。
エンピツという日記サービスで、ありがたいことにそのサービスは初投稿から18年経った現在も存在しているため
時折訪れて眺めては自分にしか分からない「あの頃」の感情を思い出している。

もっと気合いを入れた、ちゃんとした詩は別で管理してあり
その日記サイトは、リズムは考えつつもパッと書ける、短い詩を残す置き場として使っていた。
いわば感情真空パックの役割だ。


年齢が上がるにつれそのページの更新頻度は激減し、5年ほど全く更新していなかったが
2017年にほんとうに思いつきで再開させた。
とはいえ去年はひとつも投稿なし。
書かないときは書かないでいいんです。きっと平和に過ごしているのだろうから。


今回、夏の終わりに伴い久々にフィクションともノンフィクションとも取られかねない詩のようなものを書いたのだが(前投稿)、びっくりしますよね。
30過ぎてもまだこの青さというか、ポエマーの腕が健在(自分を褒めているのかなんなのか)だとは……
初投稿した2001年には考えられなかったことである。

でもこれはもはや、いいことなのだと思う。
まさか30代後半が見えてきたなかでこんなに変わっていないところがあるなんてね。
大切にしていきたい、この気質。

ポエム、ポエマー、今も昔も大好きですよ。
でも、リズムを大事にしたい気持ちもずっと変わらない。
するすると読める言葉、つっかえないリズムでものを書ける人になりたいのだ。
あともちろん、だれかを完全に傷つけてしまう言葉は短い詩のなかでも使いたくないな。今も昔も。


エンピツの日記サービスがなくなってしまったら、18年分の記録や思考が失われてしまうと思うと恐ろしい。

そこには私だけではなくて、あの人やあの子も、空気や温度も、まるで小さな街のように存在しているから。

なんとなく無くならないと信じて適当に管理してしまっているけれど、
さすがにバックアップ、本気で取っておかなきゃなあ。

ここにもバックアップの一環でたまに載せていこう。


ちなみに前回の詩の裏タイトルは、『夏の花束』。
今も昔も、心は失われていないみたいだ。
とても嬉しい。

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