元彼にプチ整形を告白された日(15分日記)

昨日書いたフリーダム元彼は、人生観自体がフリーダムだった。


「今からボトックス行ってくるわ」

ある日こんなLINEがいきなり(LINEはいつもいきなりではあるが)届き、
完全に冗談と信じた私は

「またまた」
と茶化した。

「いやマジだから」


………ん??


「たまに行ってんだよ」


…………おお?


聞けば、「いつまでも仕事で現役でいたいから」と言う。

フリーダムは人前に立つ仕事をしていた。
なんていうのかな、女性の美に関わるような仕事。


「自分が老けたらお客さんも嫌でしょ」
「一生この仕事がしたい。だからこそ見た目は大事」


妙な説得力と覚悟に、知らない世界を見た気がした。
フリーダムは、仕事に対してはとても熱かった。


当時受けていた施術はあくまでボトックス注射のみだったようだが、今はわからない。


たしかにフリーダムは驚くほど見た目が若かった。
今は40代だろうけど、SNSの写真を見る限りはなにも変わっていなかった。


ある芸能人に似すぎていて、某バラエティ番組に出演したこともあったらしい。
それぐらい、見た目は天然の華やかさだった。


「たしかにボトックスやプチ整形が悪なわけではないな……」


そう頭では理解したものの、
男性の、しかも恋人のそのような告白を受けるのは初めてだったので、混乱した。



その日はめちゃくちゃ男性のプチ整形について検索した。
知恵袋を50回ぐらい閲覧した。
よくある(?)事例として受け容れるべきなのかと考えた。



それでもやはり自分の中で「初めて」すぎて、
それを明るく許容できる自信はなかった。



「もし、自分がいつの日かそういうことをしたくなっても、相手は受け容れてくれるんだな」


とは思った。


今のところ整形する予定も気持ちもないけれど、
未来はわからないので
もしかしたらいつかものすごく自分の顔がコンプレックスになって、顔を見られるのが嫌になって、
昔「受け容れられない」と否定した自分の言葉が呪いになる可能性だってある。


そういえば自分のアトピーがひどかった頃、
整形して「嫌なところが直せる」境遇の人たちをとても羨ましいと思っていた。


壮大な皮膚整形(?)かなにかで、
1ヶ月後には綺麗な肌が手に入る、と言われたら
当時の私はきっと
100万だって出しただろう。


根本を辿れば同じ心理なのだろう。


それでもそのフリーダムの告白を聞いた日から、「その人と長く付き合っていけるのか」悶々と悩むことになったのだった。


結果、程なくして別の理由で別れが来たので
そのことで悩む必要もなくなりましたが
世の中、いろいろなポリシーを持って生きている人がいるわけで
そこに「合うか」「合わせられるか」
「受け容れるか」「受け容れられないのか」
の判断もまた、そのときの自分自身のポリシーに任せたいなと思う。



カッコよくて見た目も若い恋人が実は美容整形をしていたら、あなたはどうしますか?


(所用時間 19分)



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