先日のカウンセリングでこんなお話をお聞きしました。（掲載のご了承をいただいています）

Kさんはご自身がひとりっ子。ご両親の愛を丸ごと浴びて、本当に愛されてきたなぁという実感があるそうです。

でもなぜかいつも人間関係がうまくいかない。トラブルを起こすわけではないけど、言いたいことを飲み込んでしまったり、人目が気になってお化粧もファッションも念入りに何度も何度も確認してから出かけたり。

とにかく疲れるのだそうです。

人間関係のお悩みってインナーチャイルドが癒えていないことが原因であることがほとんどです。そこでKさんの幼少期のお話を聞かせていただきました。

今でこそひとりっ子は珍しくないけど、５０年近く前のひとりっ子はとても珍しかったと思います。

Kさんのお母さんはママ友によく「ひとりっ子だから娘さんわがままでしょう？」と言われていたそうです。本当にしょっちゅうだったようです。

そしてそれをよくKさんに愚痴っていたそうです。

さらに「あなたはひとりっ子なんだから人からわがままだと思われる。そういう印象を与えないようにきちんとしていなさい」とよく言われていたそうです。

また、「周りの子たちを見返しなさい！」とすごく勉強させられ、Kさんは偏差値の高い進学校に進学したそうです。

その時のお母さんの喜びようは今でも鮮明に覚えているとおっしゃっていました。

Kさんはこうもおっしゃっていました。

「周りの子達を見返しなさい！ではなくて、周りの親たちを見返したい！という母の欲だったんですね」

カウンセリング後にKさんから頂いたメールです。

ひとりっ子は確かに親の愛情独り占め♡なところが魅力だなぁと息子（我が家もひとりっ子です）を見ていて思います。

でもKさんのお母さんのように周りの言葉に苦しめられて、それを子どもに押し付けてしまい、インナーチャイルドが出来上がる、というケースもあるんですよね。

振り返ってみると残酷に思えることでも、それが当時のKさんのお母さんの精一杯。子どもにインナーチャイルドを作らないなんて無理な話なんだから、Kさんのように気づいた時に癒していけばいいと思います。

Kさん、きっとどんどん生きやすくなると思います♡