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初めての作品展の振り返り。

4/15,16の展示、「紡ぐ〜山内ゆう染織作品展」から2週間が経ちました。

展示が無事に終わったら一息つけると思っていたのですが、注文が入ったり、なんだりかんだり、ずっとばたばたしていました。(展示の翌日には、次のギャラリー展示について、夜中まで打ち合わせをしたりしていた)

なかなか気持ち的には落ち着かないのですが、5月がまた怒涛の予感がするので、今日は思い切ってのんびりしています。
さてさて、やっと2週間前の展示の振り返りを、自分の記録として。


昨年の末くらいに、今回の会場を貸してくださった平田さんと「来年の3月か4月に作品展をしよう」とほんの少し、すれ違いざま程度にお話をしました。
それから冬の間は、どうなるのかな〜、無い可能性もあるな〜と、日々の仕事をこなしていたところ、3月頭にいきなり話が具体的に動き始めて。

「まちセン(三原まちづくりセンター)の若い人たちを中心に」という平田さんの意向で、実行委員会という名称こそありませんが、形としてはそういう感じで、皆さんにご協力いただいて展示に向けた準備をすることになりました。
独立してからは、時折、協力する/してもらう という関係が生まれることはありましたが、基本的には個人プレーで、今回のように皆で何かを作り上げる感じは久しぶり。

私が個人プレーを選びがちなのは、昔から人に甘えるのが苦手で、「自分でなんでもやった方が楽だし早い(ただしクオリティとボリュームは諦める)」と思っていたためです。
しかし、今回は皆さんに甘えざるを得なかったのです。なにしろ、その期間に展示準備という予定を組み込まずに、他の仕事を入れていたもので…。

しかし、今回ご協力してくださった皆さんは、「天使か!」というくらいに私の甘えも懐深く受け止めて、役場関係との遣り取り、展示用備品の手配、人員確保などを手際良くこなしてくださいました。テンポ感が本当に素晴らしくて、勉強になりました。

一方の私は、展示の少し前から女性ホルモンに弄ばれて体調を崩したり…。
当日は2日間で20名近くの方がスタッフとしてご協力してくださるのだから、その場に私がいないわけにはいかない!と力んで、夜中に眠れなくなったり…。
自分の身体の弱さは大体分かっていましたが、メンタルもこんなに弱かったんですね。笑

でもでも、展示本番、ちゃんと乗り切ることが出来ました!
本当に皆さんのおかげだなと思います。ご協力くださったかたは勿論、お越しくださったかたからも、たくさんのパワーをいただきました。嬉しすぎるお言葉も。あぁー、涙。涙。

私の予想としては2日間でお客様は70名程度だったのですが、なんと1日目95名、2日目108名ものかたにお越しいただきました。
1日目にNHKさんと、山陰中央新報さんに取材をしていただいたお蔭で、2日目は「テレビ・新聞で見た」と言って来てくださるかたもいらっしゃいました。さらに展示の翌日にも、日程を間違えて5組ほどお越しになられたそうで、申し訳なかったです。

なんとも凄いことでした。
たくさんのかたとお話をして、たくさん笑いましたが、一番心に残ったのは、スタッフとしてご協力してくださった(普段からとてもお世話になっている)かたが展示の翌日に「この年になってこんなすばらしい体験をさせてもらって本当にありがとうございました」とご連絡をくださったことです。
その瞬間、地域おこし協力隊としての3年間が報われたように感じました。こうやって町へやってきて、「地域おこし協力隊らしくない」私の活動についてよく思わない人もいると言われて悩んだりしましたが、3,300人の小さな町とは言え、いろいろな考えのかたがいらっしゃるし、批判が出て当然です。むしろ、あったほうが良い。

地域おこし協力隊の任期がこの5月末で満了を迎えます。(感慨深い)
これからも、この場所で大切な人たちに少しでも喜んでもらえるような活動ができたらと思います。決して、すべての人に大量の喜びを、なんて贅沢なことは言いません。

ここに来て良かった。
皆さんに出逢えて良かった。


今回展示をさせていただいた会場は、江戸時代にタタラ製鉄で栄えたという、とても立派な古民家です。
床が沈むほどの状態だったのを、現在の御当主(11代目!)が昨年の3月から11月にかけて、家を持ち上げて基礎から直すという大改修(大復元)をされました。とは言え、お家の基本的な構造は変えていないので、立派な天井の梁や柱などが残されており、それらの木材から当時の空気が吐き出されているような感じ…御当主の平田さんご夫妻は、玄関を通るときに「時空のねじれ」があるとお話しされますが、本当にその通り、お家にお邪魔して帰ってくると、なんだか先程まですごく遠いところへ行ってきたような感覚に陥ります。

そのような素敵な空間で、私の作品は虎の威を借る狐の如くでしたが、お家もそれを面白がってくれているようでした。

今回の展示では、平田さんご夫婦に大変お世話になりました。
明るさと深さ(深い故の明るさ?)を感じるご夫婦で、おふたりの魅力的なお話に引き込まれるうち、私もこれまで人に言わなかったことを話したりしていました。
「時空のねじれた古民家×平田さんご夫婦」は、私が変なことを言っても受け入れてくれたのでした(たぶん。笑)。

そういうことで、今回の展示に関する期間では、人に甘えたり、素直になることが出来ました。
皆さまのお蔭で、何かがとても良い方向へ進んでいるような気がします。ありがとう。

さぁ、恩返しだー!


次の展示を6月に予定していたのですが、会場の工事の関係で7月頃になりそうです。
その会場は、カフェ・スナックバー&ギャラリー・物販&サウナという、なかなかの世界観。

時津風 https://g.co/kgs/Gv9iaM

サウナの工事が長引いているのですが、ほかのスペースはオープンぴかぴかです!
カフェタイムに、Wi-Fiを借りがてら(山内家Wi-Fi無しで頑張っています)遊びに行ったのですが、店員さんやほかのお客さんとの話しが楽しくてPC作業はかどらず。笑

普段、本当に人と話さない暮らしをしているので、こういう、行けば誰かと話せる場所ができて嬉しいです。
そして、島根どんどん楽しくなっています。

若者が少ないので、ぽや~っとしていると巻き込んでもらえる感じがあって、これって都会ではあまりないことでした。
今、人生で一番、孤独を感じていないかもしれません。かと言って、べたべた群れるわけでもなく、とても良い感じに。

なんだか、文章を書くのにけっこう時間を使ってしまいました。
もっと、のんびりしなくてはならないのだった!笑


紙布織 山内
URL https://shifuori.com/
Instagram https://www.instagram.com/shifu_ori_yuy/

島根県石見地方、川本町という人口3500人の小さな町地域おこし協力隊として、染織をしています。協力隊の任期後に作家として独立し、「石見織」を創立するために、日々全力投球。神奈川県横浜市出身。