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安物買いの銭失い

 「散財」って、存在する概念なんですかね?そんなことをふと思いました。  なんかよく胡散臭い占い師の人が、「散財をやめよ、さすれば幸運訪れん」なんてことをドヤ顔で言ったりしてますよね。とかあとは、意識高い系の発信をしている方々も、こぞって「幸せになりたかったら、散財を止めよう!私はそれで幸せになった!」とか言ってますよね、ほんとかよって思います。  ところでいったん、ひとがモノを買う基準を考えてみますか。  これって要は。自分の出せる上限金額の中でそのモノが「費用対効果」が

    • 勝てば官軍負ければ賊軍

       「なんでもいい」って言葉ありますよね。  例えばファミレスで、「何注文したろかな」「おれハンバーグかな」「じゃおれはオムライスにすっかな」「ええやん、工藤お前は何にするんや?」「悪い服部!ちょっとトイレ行ってくるわ、なんでもいいから注文しといて」「なんでもいいってお前!おいちょ待てや工藤!」   こんな会話を一度は交わしたという人もいることでしょう。  ところで彼は今、なんでもいいって言いましたよね?もう一回強調しますが、「なんでもいい」っておっしゃいましたよね?  では

      • 畑に蛤

         川沿いを走っていると、何かに魅入られたかのようにふと住宅街に目がいきました。  そこは車一台通れるくらいの車道が、堤防に沿って続いていました。  すると、その車道の脇に自分の進行方向と逆の方向にすすむ青白い光を見つけました。  初めはランナーかと思いました。しかしそれにしては光がブレてなさすぎる。  自転車かとも思いました。  その光が近づくにつれてだんだん輪郭がわかるようになってきましたが、どうにも人の形や自転車の形をしてるようには思えませんでした。  なんだあ

        • 百鬼夜行

           日付が変わる前くらいの時間、外に出ると、ゴースト・あくタイプのポケモンに遭遇します。これは先日、私が夜中にランニングしてる時に遭遇したポケモンたちのお話です。  ランニング中、前を歩く五匹のポケモンの集団を見つけました。基本的には無害そうな、イケイケな方のポケモンだと思います。うわっと思い何事もありませんように、と祈りながら通り過ぎました。なんかありそうだなぁと思ったからです。案の定です。うわっびっくりしたぁという鳴き声を聞きました。まぁまぁ、言うかやっぱ、と思いました。

        安物買いの銭失い

          飽食暖衣は却って命短し

           ご飯っておいしいですよね、お米ですよお米。白米それ自体は大して味しないですけど、おかずと一緒に食べたらもう最高。箸が止まらないとはこのことです。日本食という文化が発展したのは白米のおかげとも言われています。  テレビコマーシャルでも「脂肪と糖」がおいしいんだ、と言ってます。いやぁ全くその通り。脂肪と糖最高!脂肪と糖万歳!でございます。  ところで、人間が糖を、いわゆる炭水化物を好むのは遺伝の影響だと言われています。それも太古からの遺伝なんだそうです。 大昔は今と違って十分

          飽食暖衣は却って命短し

          雨垂れ石を穿つ

           「惰性」って言葉があるじゃないですか。昔からやってるけど始めたての頃の熱意もなくダラダラ続けている習慣、的な意味ですね。  あれって、あんまいい意味で使われてないですよね。「惰性でやってんじゃねぇ!」みたいな叱責もあるくらいです。やるからにはダラダラやんな、やる気出せ!的な文句だと思います。  一旦話は変わるんですけど、「三日坊主」っていう言葉もありますね。やる気出しても三日で終わるっていうアレです。私も大概これです。一大決心しても結局全然続かないんですよね。  でです

          雨垂れ石を穿つ

          羹に懲りて膾を吹く

           世の中はなんて無情だろうか。こうもうまくいかないことが多いといい加減嫌になってくる。なんてひどい世界だ、願わくばもっと住みよい、都合のいい世界に生まれ変わってはくれないだろうか。   家の鍵を失くした。  生れてこの方、これだけはしないように気を付けていたつもりだった。財布、スマホ、家の鍵。3大落としてはいけない所持品。その1つを落としてしまった。  たしかに惰性であった。これまで、何百何千回と鍵を閉め、持ち歩いてきた。落とすことはなかった。きっとこれからも落とすことな

          羹に懲りて膾を吹く

          生木を裂く

           今日は七夕。このイベントってなんだろうってふと思った。  今日の日本には祝日ではないが、この日はこのイベント!というイベントがままある。クリスマス(12/25)やバレンタイン(10/30)、七夕(7/7)などがそれに当たる。  クリスマスとかバレンタインとかは日本中で盛大に盛り上がるムードがある。最近ではハロウィンもその機運がある。各業界はそれぞれのイベントに向けて様々な商品を展開し、多くの利益を見込んでいる。その経済効果は1つ1つが数千億円にまで及ぶと言われている。

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          猫の魚辞退

           おそらく多くの人が経験あると思うんですけど、「あっこの曲いいな!」って思って、プレイリストに入れて鬼リピとかするじゃないですか。聞くたびにやっぱいい曲だなぁとか思うわけですけど、しばらく経つと、飽きてきますよね?中には聞きすぎて逆に嫌いになってしまうことすらあると思います。 あとは、「お母さん、またカレー?もう3日目だよ!」っていうのは実際にしたかどうかはともかく、お母さんとの問答ランキング第1位の問答だと思います。大好きなカレーも3日も出されたら嫌だなぁって思ってしまうわ

          猫の魚辞退

          入るを量りて出ずるを制す

          子どものころ、500円を握りしめ、近くのデパートのおもちゃコーナーで150円の遊戯王のパックを買うことが何よりも嬉しかった楽しみだった。レアカードが当たれば大興奮、当たらなくたってパックを買うというその行為自体が私にとって何よりも「贅沢」だった。  話を変えて小学生の頃、マラソン大会があった。その時期はマラソン練習で休み時間とかに校庭を1周する度にシールがもらえた。そのシールを集めることがとても楽しかった記憶がある。色んな種類のシールがあり、それをたくさん集めるのがと

          入るを量りて出ずるを制す

          光陰矢の如し

          「Happy Birthday」 この言葉を、果たしてどれくらいの人が本来の意味で使っているだろうか。 TwitterやInstagramなどのSNSを眺めていると、よくこの言葉を目にする。仲良しなあの子に送ることもあれば、逆にそこまで交流の深くない間柄であっても、送りあうことが多いように思う。 さて、彼らはこの「Happy Birthday」に、どんな思いや意味を込めているのだろうか。そんなことにすこし思いをやってみる。 相手の誕生日を祝うというのは、本来的には「あなた

          光陰矢の如し

          李下に冠を正さず

           昨今の新型コロナの影響を受けて「マスク警察」という言葉が流行っている。マスクしてないとヤイヤイ言ってくる、しかもランナーにも言ってくるらしい。一般的にこの言葉はあまりいい意味では使われない。ランニングをたまにする私にとってはそんな人に出会ったらたまったもんじゃないなと思う次第だ。  ところで、この「マスク警察」という言葉に関して少し面白い文章を目にした。「警察なんて言葉を与えるからあいつらは正義を盾にしてつけあがるんだ。」みたいな文章である。元の文章見つけられなかったので

          李下に冠を正さず

          郷に入っては郷に従え

           ひょんなことからブログなるものを始めることになってしまった。こないだまで、ブログ書く人ってなんでブログを書くんだろう、何か生まれるんだろうかと考えていた。ところが時が経ち、文章を書く機会が多くなった、それも自分語りのような他人が読んでも何も生まれないような文章を。そんな私がブログを始めるというのは、もはや必然だったとすら思う。きっかけさえあればいつでも始めていた、そのきっかけがたまたまあったのだ。  せっかくきっかけを与えてもらったので、続けられる限り続けたいと思う。 話

          郷に入っては郷に従え

          人間万事塞翁が馬

           人生には、幾多の分岐点がある。今日は何をして過ごそうか。どんな職につこうか。この課題はいつこなそうか。別れ話を切り出してきた彼女にはなんて言おうか。  人生は選択の連続だ。人は日常生活の様々な場面において無数の分岐点に遭遇し、選択が迫られる。それは些細なものから、時にはその後の人生を大きく変えてしまうような重大なものまで様々だ。  そしてその選択の不可逆性は言うまでもない。不可逆である故に人はある望みを抱く、「あの時、こうしていれば…」「もしこっちじゃない方を選んでい

          人間万事塞翁が馬