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``断片的なものの社会学‘‘

【日常の中に幸せを感じられない方必読】

明日の話題になる書籍Vol.2
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目次
1.筆者
2.本との出会い
3.内容
4.まとめ

1.筆者

岸政彦さん  
1967年生まれ。社会学者。大阪市立大学大学院文学研究科単位取得退学。
博士(文学)。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。
研究テーマは沖縄、生活史、社会調査方法論

という方。

2.本との出会い

先日、神楽坂のかもめブックスで見つけ購入しました。
かもめブックスみたいな本屋とカフェが併設されている空間っていいですよね。すごい好きです。

3.内容

内容としては社会学の学術書ではなく、社会学者のエッセイという感じ。

とりとめなく結論もない、ある意味どうでもいい話が綴られています。

読んでいるうちに別の世界に引き込まれるというか、何もないことで、それでいて刺激的。

何回も、ん?どゆこと?など意味がわからない瞬間も多々あります。

世界のいたるところに転がっている無意味な断片について、そうした断片が集まって世界ができあがっていることについて、そうした世界で他の誰かとつながっていて、

誕生日を祝うことがどうなのかとか、

個性を尊重するということが、個人に介入しないということでもあり、それが悪いことではないのようなね、、、

読みながら抱いたイメージは、不完全で孤独な我々の住むざらざらしたモノクロームな世界。

滑稽で哀れで無意味で温かくて、綺麗すぎる水よりも、濁りよどんだ水にこそたくさんの生き物たちが存在するんだなと。


なんとも言えない読後感ですが、不快ではなく充実そのものです。


4.まとめ

この本、そして社会学者の考えることはすごいです。
日頃感じる違和感に言葉を与えてくれ、また見過ごされがちな感覚を思い出させてくれる。

賛成も反対も特にしない。だけど、社会を生きていける気がするなぁと、ふと思えたりする本。

今、幸せを感じていない人に読んでほしい。。

そんな本書は明日の話題になること間違いなしでしょう。
こちらからは以上です。

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