見出し画像

チルハラ。子どもに与える体罰より怖いもの

こんにちは、守屋です。

チルハラ(チルドレンハラスメント)。そんな言葉を聞いたのは昨年のことでした。子どもに対してハラスメントを行うこと。(ここではスポーツについて。)何でもハラスメントと位置付けて良いものか。そんな考えも浮かびましたが、今回は何気ない指導風景から感じたことを書こうと思います。

あるサッカー少年団のコーチから依頼され、練習終了後にお話がしたいと連絡がありました。時間に余裕があり、早めにグラウンドに到着しました。

するとグラウンドの半分はリトルリーグ(小学校低学年が中心)が練習をしていました。17時頃、コーチが仕事なのか指導者不在でランニングから行っていました。

冬の時期ですので、17時半~18時くらいには辺りは真っ暗になります。そのためボールを使ったキャッチボールなどは危険じゃないのか?と思っていました。

子ども達は17時~18時のあいだ、ずっとランニング、ダッシュのみ行っていました。そして18時になると照明がつきました。指導者が照明のコインを入れたのか、同じタイミングでグラウンドに到着しました。

「おい。〇〇と△△。俺が見ていないからと言ってダラダラと走っていただろ。お前らグラウンドをずっと走ってろ。」

全員の前で注意された子ども2人はグラウンドの外周を18時以降も走っていました。他の子どもたちはホームベースを用意し、キャッチボール、ノック受けなど練習していました。

18時50分、サッカー少年団のコーチから練習が終わったと連絡があったのでグラウンドを後にしましたが、その時間まで注意された子どもはグラウンドの外周を走り続けていました。

身体で覚えさせる意味のないランニング。恐怖と感じた指導者の思考停止命令。

殴る蹴る。今でも指導者が子どもに行うケースがあります。それはネット上に出回ることのないところで必ず行われています。今回、自分が目撃したのは暴力ではなく「無意味なランニング」でした。もちろん子どもは小学校低学年。抵抗することなど皆無です。

日頃から繰り返されているかのように、子どもは注意を受けると素直にランニングをしていました。素直という表現が正しいかどうか分かりません。

もしかしたら自分で考える力を搾取された状態に陥っていたかも知れません。

17時~18時の1時間、指導者がいない状態で子どもたちは走り続けていた。それは指導者からの指示であることは間違いないでしょう。注意された子ども2人は18時以降も1時間も走らせる。それが指導なのかと疑問を抱きました。

野球の練習方法や指導法に詳しいわけではありません。それでも練習時間の大半を走らせて終わらせること。ここに意味があるのかという疑問と、すでに子どもたちが自分で考える思考力を搾取された状態にあるのではないか、と感じてしまいました。

指導者が仕事の関係で練習時間の最初から参加することが難しい。それは問題ではありません。教える側の人間がいないとき、子どもにどういう指示を出し、どんな風に練習していて欲しいのかを細かく伝えておく。それこそが大事であり、言われたことだけを何も考えずにやらせることが本当に正しいのか。改めて考えるきっかけになりました。

練習風景の一部分の切り取りでしかないですし、コーチから直接聞いたわけでもありません。それでも小学校低学年の子どもが寒いなか、2時間も走るだけで終わる風景は胸が痛んでしまいました。

=====登録・フォローのお願い=====

LINE@
⇒ https://line.me/R/ti/p/%40eto9655g

twitter
⇒ https://twitter.com/shingo_moriya

=====宜しくお願いします☆ =====

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

100円サポートお願いします! 日本一価値がある100円にさせて見せます。