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精神に障がいを抱えていることの発見〜自分で認識する大切さ〜

徐々に過ごしやす気温になってきました。これからは梅雨に向け湿気が多くなりそうです。

さて私事ですが、最近になってようやく、自分に「HSP」や「パーソナリティ障害」、「アスペルガー症候群」の傾向があることに気がつきました。正確には、自分が持つ「ちょっと変わったところ」が、そうした名称で呼ばれていることを認識した、という感覚です。

それぞれ、どういった症状や特徴があるのか、整理してみます。

【HSPとは】

HSP(Highly Sensitive Person=とても敏感な人)は、病気や障害を指す医学の言葉ではなく、「気質」を指す心理学の言葉です。提唱したのは、アメリカの心理学者エレイン・アーロン。HSPには4つの特徴があるといいます。

①丁寧で深い情報処理を行う:たとえば、ナンバープレートや電話番号の並びに、意味を見出そうとするなど。

②過剰に刺激を受けやすい:日常的に街にあふれる音が、本人は耐えがたい騒音だと感じているなど。

③感情の反応が強く、共感力が高い:誰かの悲しい顔を見ると、同じように悲しくなるなど。

④些細な刺激にも反応する:話し相手が無自覚にメガネを拭いている動作に「私を嫌いだと思っているのでは」と考えるなど。

つまり、HSPとは人よりも感度の高いアンテナを常に張っている状態なのです。
そしてこの感度のいいアンテナは、小さな仕草や言動で相手の気持ちを汲み取ることができたり、色々なものに深く感動できたりしますが、反面様々なことを敏感に感じ取り過ぎてストレスの要因になるのです。

【パーソナリティ障害とは】

パーソナリティ障害(人格障害とも呼ばれます)とは、本人に重大な苦痛をもたらすか、日常生活に支障をきたしている思考、知覚、反応、対人関係のパターンが長期的かつ全般的にみられる人に対して用いられる用語です。

①自己同一性の問題:パーソナリティ障害の人は、自分自身のイメージがはっきりせず、安定していません。つまり、自分のことをどのように捉えるかが、周囲の状況や一緒にいる人によって変化します。例えば、自分のことを残酷だと考える時期と親切だと考える時期が交互に入れ替わる人がいます。また、自分の価値観や目標が頻繁に変わる人もあります。例えば、教会にいる間は信心深いのに、別の場所では不敬で冒とく的になることがあります。自尊心の高さが現実と一致しない人もいます。

②人間関係の困難:パーソナリティ障害の人は、他者と親密で安定した人間関係を築くことに苦労します。他者の気持ちに対して鈍感であったり、感情的に無関心であったり、共感性を欠いていたりすることがあります。
パーソナリティ障害の人は、しばしば家族や医師を含めた周囲の人に対する態度に一貫性がないようにみえ、困惑させ、フラストレーションを与えます。子育てでは一貫性がなく、無関心、過度に感情的、虐待的、または無責任な場合があり、ときには子どもに身体的な問題や精神的な問題が生じることがあります。

パーソナリティ障害の人は、どのように他者を扱い、また他者の周囲で振る舞えば妥当、安全で、許容されるのかについての理解に問題を抱えている場合があります。

パーソナリティ障害の人は、自分で問題を引き起こしていることに気づいていないことがあります。

【アスペルガー症候群とは】

アスペルガー症候群は発達障がいの一つで、社会性・コミュニケーション・想像力・共感性・イメージすることの障がい、こだわりの強さ、感覚の過敏などを特徴とする、自閉症スペクトラム障がいのうち、知能や言語の遅れがないものをいいます。

アスペルガー症候群の方は、周りからは「変わり者」と思われていても自分自身では無自覚のため、敬遠される理由がわからないままストレスを抱え、うつ状態、神経衰弱状態、強迫性障がいにつながってしまう場合もあります。

①周囲の人間との交流が難しい:他者とコミュニケーションにおいては、相手の立場に立って気持ちを理解したり、場の空気を読むことが大切です。ところがアスペルガー症候群の人は、これらのことが苦手であるために、周囲から敬遠されがちになってしまいます。

②ある特定の物事に強い興味やこだわりを持つ:アスペルガー症候群では、興味が限定されやすい傾向もあります。一度興味を持ったものに対しては、時間を忘れてとことんのめり込む一方で、興味がないことに対してはなかなか実行できません。

③日常生活がパターン化(ルーティン化)しやすい:また自分の行動や習慣に関しては自分が決めたルールにこだわりやすく、毎日の行動がパターン化しやすいだけでなく、いつもと違うパターン、例えば風呂と夕食の順序が逆になるといった事を非常に嫌がる傾向があります。また予期せぬことが起こった時にパニックになりやすい傾向もあります。

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歳を重ねるにつれ、次第に自分を客観視できるようになり、こうした事を認識することができました。以前と比べ、心が楽になったように思います。より、ありのままの自分でいられるようになった、そういった感覚です。

今後は、周囲の人にも積極的に自己開示し、自分の居場所を作ってあげようと思います。その方がお互いのためにもなるのかもしれません。

もし同じような境遇の方がいらっしゃいましたら、「共に、芯強く、生きていきましょう」と伝えたいです。


<以下、参考記事>


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