パリでの武者修行中断から2年、現在のステイトメント
こんにちは、ヨシタケです。
本日は、タイトルの通り私の野望について綴りたいと思います。
合わせて自分のストーリーも。
私のストーリー
私はもともと小学生の頃から建築家になりたいと思っていました。
有名なテレビ番組を見て、自分も匠になって住みやすい家を作りたいと思ったことがきっかけです。
中学生の頃には、もう少し考えが広がり、「誰もが居心地の良いと感じる空間を作りたい」と卒業文集に書いていました。
そして、大学入試。私の大学は工学部の入試で志望学科を2つまで選択できたので、第一志望は建築学科、第二志望は土木学科(建築学科より偏差値が低いのが土木学科だけだったので。笑)にしていました。
そして、合格したのが土木学科。はじめは、蹴って浪人しようかとも考えましたが、土木学科のホームページで景観の研究室を発見。ここも空間のデザインができそうだと思いひとまず土木の道に進みました。
実際に景観の研究室に入ってみて、ランドスケープの分野をそこで初めて知りました。もともと公に興味があったのでむしろ建築よりええやんとなり今に至ります。
長くなりましたが、今も昔も僕のモチベーションは「誰もが居心地の良いと感じる空間を作りたい」ということです。
自分自身、我が強いところもありますが、色んな人の話を聞いてバランスをとるのが好きな性格なので、ランドスケープデザインは割と向いているのではと思ったりもします。
最近の考え
こんな野望を叶える一歩として、大学院時代はパリに留学に行きました。
道路空間の再編などが進んでいるところ、建築大学に留学できそうだったこと、ヨーロッパの広場文化を肌で感じたかったことなどがその動機です。
実際にヨーロッパで多様なパブリックライフに触れました。
特にフランスでは、広場や道路で日常的にデモや集会が行われていて、こういう意味合いでのインフラとしてのパブリックスペースがあるのだと感じました。
さて、留学がコロナで中断してしまい、帰国してから今日でちょうど2年経ちました。そこで改めて、もう少し自分のやりたいことを言語化してみようと思いました。
留学は、トビタテという官民連携の奨学金をいただけたおかげで実現していたのですが、
先週末に留学の事後研修という事で、オンラインで研修を受けていました。
トビタテはとても素晴らしい制度で、奨学生もみな地球レベルで問題意識を抱え、自ら行動を起こすパワフルですごい人たちばかりです。
研修では、自分がやりたいことの旗を立てることが重要と言われ、触発されてこの記事を書いた次第です。(それだけではないですが)
研修の中で、トビタテの立役者でもある船橋力さんが印象的な言葉をおっしゃっていました。
国際情勢やこれからの社会について対話していた際のお言葉です。
私は、多様化は良いことだと捉えていたのでなるほど確かにとすごく考えさせられました。
同日登壇された、佐久間洋二さんというトビタテの先輩のお話ではメタバースの話や、技術によって人と人の考え方を即座に共有して人類を「調和」の方向に持っていけないかなどのご自身の実践のお話を聞きました。
佐久間さんの取り組みは以下などで見られます。↓
そんな話を踏まえて、これからの時代パブリックスペースで何ができるのか考えてみました。
私の野望
せっかくなので、「誰もが居心地の良いと感じる空間を作りたい」という目標を今の自分なりにもう少し詰めて考えたいです。
インターネットにより多様な価値観に触れられるようになった一方で、
フィルターバブルの話など、一定の価値観に偏向し分断が高まる可能性は強く感じます。
そんな中、現実空間としてのパブリックスペースの重要性は、なんとなくその場を共有する他者がいることではないでしょうか。
例えば、
お金がない高校生でも学校帰りに、友達や恋人とお金を使わずに語らえる空間。
嫌なことがあって何となくまっすぐ家に帰りたくないときに、一人でも寄れる空間。
まちづくりの現場では、未だに賑わいや交流といった言葉が使われます。
でも、そうではなく、何となく自分が居てもいいと言われているだけの空間が私は必要だと思います。
そんな場所が、生活に組み込まれれば他者の存在に気づき、想像力を働かせるようになるのではないか。そのほんの少しの想像力があれば、世の中のいろんな問題が少しでも解決するのではないか。
そう思っています。
青臭いですが、そんなことを考えています。
自分の中では、「想像力」がずっとキーワードです。
押しつけがましくなく、でも温かく語り掛けてくるような空間を目指しています。
このステイトメントを実現させるためにまだまだ学ぶことはたくさんです。
専門知識もそれ以外もいろんなものに触れて感性を磨き、社会の先端をとらえながら、よりよい空間やビジョンを生み出していきたいです。
また、少しでもそういう空間文化が日本でも生まれるようこのnoteの執筆・発信活動など非常に微力ながらできることを続けていきたいなと思います。
完全に自己満な記事ですが、もし読んでくださった方が居たら
ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
吉武
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?