しゅうさん

全国を廻っています。昭和・平成世相をカルチャーセンターで講義。古い町めぐり、昭和風居酒…

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全国を廻っています。昭和・平成世相をカルチャーセンターで講義。古い町めぐり、昭和風居酒屋が好き。

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釧路が華やかだったとき~川本三郎『街を歩いて映画の中へ』より

昭和40年代初期、北海道白糠町で育った。釧路市の隣町であり、休日は、たまに釧路のデパートやレストランに行ったものである。白糠は当時人口1万人余りであり、釧路を大変な都会と感じた。もはや閉店しているデパートの屋上で遊具に乗ったことを覚えている。 川本三郎『街を歩いて映画の中へ』(82年、集英社)を読んでいると釧路の記述がある。 「翌日、釧路に寄った。ここは網走や根室と違って成長過程の都市で、人口も二十万人は超え、しかももっか増加中だ。製紙工場などの大工場も林立し、釧路空港がある

    • 地方の店の探し方~川本三郎と大泉洋の比較・・ハブ酒を進めてくる男性やおさわり女性と飲んだ松本市の思い出も

      コロナ感染者数が下火になり、出張も欲格的に増えていくように思われる。ただ、WEB会議が急速に普及したので、コロナ渦前の水準に戻ることはないだろうが。 愛読する作家川本三郎の『街を歩いて映画の中へ』(82年、集英社)をパラパラとめくる。 出張先で、いい飲み屋を見つけることは簡単ではない。料理のおいしい店であっても常連だらけの店は少々居心地が悪い。埼玉県寄居町を訪れた川本氏は「他所者に慣れていないのか、まったくサービスをしてくれない」「私の方はまったく無視している。いろんなバーに

      • 取材メモを静かにまとめる年度末の1日

        年度最終日に取材原稿をまとめる。 久しぶりの現場での商店街取材。 参考書籍をパラパラ。 「第一問に神経を使うべし」「ホットで、かつあまりややこしくない話題からスタートさせる」(『取材術』片山修、PHP、90年)数財相手を警戒、委縮させては中身のある話をしてくれない。 うまくいけば、「インタビューで聞いた声というのは」「単なる情報に留まっていない『話してくれた人の過去を写生するのに近いもの」にもなりうる」(『インタビュー』木村俊介、ミシマ社、17年)のである。 自分は、まだまだ

        • 確定申告の参考文献に『週刊プレイボーイ』を入れ込んだ話

          3月15日、今年もぎりぎりで確定申告を済ませる。 参考書籍を経費として処理できるのが個人事業主のありがたさ。 マーケティングのコンサルティングにとって、Webの知識、ノウハウは必須。昨年は『中小製造業のための儲かるWebブランディングの教科書』(村上肇・日本実業出版社)、『ビジネスを加速させるランディングページ最強の3パターン』(中尾豊・つた書房)、『SNSマーケティング100の法則』(カーツメディアワークス・日本能率協会マネジメントセンター)などを購入。SNSは自分でも発信

        釧路が華やかだったとき~川本三郎『街を歩いて映画の中へ』より

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        • 福岡(九州)で感じたことなど
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          2023年の京王駅弁大会

          2023年1月19日木曜日午後0時過ぎ、自分にとって恒例となっている京王駅弁大会、正確に言うと第58回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会 に出かけた。結構混んで入るのだが、数年前ほどの混雑はない。 まずは輸送駅弁コーナー。入り口はやや混み。まずは神戸市「淡路屋」の駅弁『JR貨物コンテナ弁当 すきやき編』と新登場の『明石の鯛めし編』。黄緑色の特別塗装「19D形式コンテナ」 “幸せの黄緑コンテナ” として親しまれているもの。各1点。 そして岩魚すし、瀬戸内レモン鶏めし、豊後水道味

          2023年の京王駅弁大会

          今年初の出張~埼玉県北でインタビューを

          10年に一度の寒波襲来と言われ、大変寒い朝。 8時58分、上野発の上越新幹線。本庄早稲田で下車。隣県の埼玉ではあるが群馬県に近い地域で在来線では時間がかかる。 お迎えに来ていただき、20分ほど車で走る。 町内にかつてあった銭洗い淵に関するヒアリング。 これは有力な観光資源になる可能性を秘めている。昨年秋に資料室の文献探索で発見。 ただし、文献にはあるのだが、少し過去のことのようで、その習慣があった当時のことを知る方を見つけるのは難しいかもしれないとは感じていた。 しかし、その

          今年初の出張~埼玉県北でインタビューを

          明日から共通テスト~理系の末っ子に和歌をレクチャー

          明日は、共通テスト。 末っ子が受験。理系なので古文はあまり勉強していない。 去年、和歌が出たから今年はないかもしれないが、基礎的な知識は必要なので、苔の衣・夜の寝覚あたりの背景知識や西行(山家集)と芭蕉(更科紀行)の句をいくつか選んでレクチャー。 普段通りの力を発揮して頑張ってほしい。 更科紀行の地は、何度か訪問しており、好きな土地。 自分は、嵐山光三郎が好きで、先月も平井の古書店で彼の本を買った。 姨捨駅は車窓からの絶景全国ベスト3で知られ、一度下車したい所。ここを描く文

          明日から共通テスト~理系の末っ子に和歌をレクチャー

          男女間に行為は必須の要素か~札幌のホテルでの回想 あらすじ

          札幌のホテルで、婚活中の女性のツイートを目にする。「どうして普通の恋愛にならないんだろう」というフレーズが頭に残る。 20代の経験談。放送局勤務のFさん。華やかな顔立ち。「最初のデートでホテルに行くつもりはないから」圧倒されて「いや、そこまでは」と答えたことも。 彼女は「どうして、みんな私とホテルへ行きたがるの?」「え、さあ・・・」と圧倒されながら。 2度目のデート。終電の時間。「もう一軒行かないか」彼女は「私、今日あの日なんだけど・・・どうする?」返事を誤ると関係は終わる

          男女間に行為は必須の要素か~札幌のホテルでの回想 あらすじ

          男女間に行為は必須の要素か~札幌のホテルでの回想

          札幌で、長期滞在中のホテルで、婚活中の女性のツイートを目にする。相手の男性から性欲処理の対象と見られていたと書かれている。「どうして普通の恋愛にならないんだろう」というフレーズがずっと頭に残る。 自分はこの種の男ではないと思ってはいるが、きれいごとを言うなと反論されそうな気もする。 今、ホテルに滞在している札幌は自分の会社人生の中で初任配属の場所として思い出に残る街。その当時のことも思い出されたり・・・ 取引先F社の女性と交際したときに彼女も似た趣旨のことを話していた。 最

          男女間に行為は必須の要素か~札幌のホテルでの回想

          留萌線と宗谷線に乗車する鉄ちゃんへお勧めする行程を新年メールで

          K様 新年おめでとうございます。 当方も正月は東京で過ごしました。 出張以外は在宅勤務ですが 12月は半分以上ホテルを活用したテレワークをしました。 本郷・佐倉・新小岩と渡り歩きました。 留萌線、宗谷線に乗車されるとのこと。いいですね。 昨年4月に寒々とした日本海を眺め旭川に泊まってから稚内に行きました。 宗谷本線沿いの天塩川温泉はいいよ。 少し遠くに天塩川を眺められて景色がいい。 隣駅の音威子府の黒蕎麦もおいしい。 駅近くの名物食堂の閉店間際のため長い行列で お土産

          留萌線と宗谷線に乗車する鉄ちゃんへお勧めする行程を新年メールで

          宮古島に1週間の滞在

          今年は9月までにまとまった夏休みが取れなかった。 10月にずれ込んだが、19日から25日まで1週間宮古島に滞在することができた。一昨年も1週間旅行したので、主な観光地はほぼ行っている。南の島でのんびりすることが目的。 旅行支援で安く泊まれるが、レンタカーの値段が爆上がりしている。もともと需要に比して供給量が少ない傾向にあったが、コロナ渦の経営難等で在庫が少なくなった結果だ。かつて3連休を含む4日間の旅行では、最後の4日目しか車を借りれなかったことがある。そのときはバスを使う

          宮古島に1週間の滞在

          9月8日から5泊の北海道旅行~1.プロローグ

          9月8日 ピーチで釧路空港へ。8月5日まで3か月10日ほど、札幌に滞在し続けていたので、久しぶりという感じではなく、え? また、という感じ。4月23日に1週間の予定で羽田を立ち、AIRDOで千歳へ。着替えもそれに応じて最小限。それが1、2週間単位で後ろへ後ろへと延び8月5日まで。金曜日に帰る予定が火曜深夜に1週間伸びるということが何度も。着替えだけでなく、靴も2足買った。なぜか最初は気づかなかったほか弁屋やクリーニング店もすぐ近くにあり、利用させてもらった。 最初は定山渓な

          9月8日から5泊の北海道旅行~1.プロローグ

          ふと見つけた’92年手帳の有楽町、六本木、池袋の記述から物思いにふけってしまう夜

          会社員をやめ、個人事業主となって2年目。退職時に多くの資料やファイルを自宅に持ち帰った。量が多いので、暇なときに少しずつ整理している。 今はeメールやLINEを介してのやり取りが圧倒的だが、それがない時代は手紙と電話が主流。女性からの手紙で会社に来たものは、個人用業務ファイルの中のプリント類の裏側に入れて、他人にはわからないようにしていた。ただ、時間がたつと自分でも忘れるので、時々驚いたりもする。 今日は、1992年の手帳を発見。 12月29日。もう年末休暇に入っている。昼、

          ふと見つけた’92年手帳の有楽町、六本木、池袋の記述から物思いにふけってしまう夜

          昭和時代の食堂の終焉~札幌長期滞在後、久しぶりの東京

          1週間の予定で行った札幌滞在が伸びに伸びて3か月10日。8月初旬に帰京したばかり。埼玉1日新幹線出張もあったりで、本来やっておくべきことをやりに残している。こんなに出張が伸びると思っていなかったので、食品の期限切れが少し。即席めんの1か月過ぎは、まーいいだろう。早めに食べよう。沖縄名護土産の瓶詰めアンチョビ。これは3週間経過。大丈夫そうだったので、帰京翌日にお酒のアテで賞味。 株式で若干の配当金。最寄りの金融機関での受け取りは7月末まで。これは幹事信託銀行の本支店に行く必要が

          昭和時代の食堂の終焉~札幌長期滞在後、久しぶりの東京

          久しぶりの釧路

          釧路空港に夜到着し、バスで釧路市内へ。駅で買い物し、15分ほど歩いてホテルが位置する街の中へ。 ホテルの夕食は、外の提携食堂・居酒屋で食べる形式になっている。夜遅かったので、2店しか選択肢がなかった。その2軒とも早めに閉まっていたので、近くの居酒屋をちらりと見たが、入りにくいところだったので、結局セイコーマートへ。 ビールとつまみを買ってホテルの部屋へ。80年代に人口が21万人を超えていた釧路は、地元産業の不景気で人口が減り続けている。繁華街も寂しい。寂しい町を見下ろしな

          久しぶりの釧路

          執筆中 

          男女間に行為は必須の要素か~自分の経験と対照的な2人の女性