銀月マダオ

型月作品、奈須きのこ作品が好きなただのマダオです。 頭の中の整理も兼ねて、型月作品の設…

銀月マダオ

型月作品、奈須きのこ作品が好きなただのマダオです。 頭の中の整理も兼ねて、型月作品の設定や世界観についての自分の中の頭の中の整理を兼ねた感想や与太話等を書いていこうと思います。

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【感想】FGO関連Ⅵ「雪原のメリー・クリスマス2023 ~7days / 8years Snow Carol~」case.2:魔術王はなぜ魔術を残した?

魔術王ソロモンはどうして魔術を残した?・人間の魔術の開祖ソロモン  魔術王ソロモンは現代まで残る魔術の開祖の一人として知られている。といってもそれは『人間の魔術』に限定した場合での話。魔術そのものの歴史はソロモン王の時代よりも更に古い。  神代において魔術とは当時の霊長である神と契約する形式が主流であった。神とは『根源』と直接繋がる存在。その神の権能の欠片を借り受けることで神代の魔術は当然の権利のように世界を書き換えている。  神代の魔術が真なる魔術であるとしたら、ソロモ

    • 【簡易記事】ギルガメッシュの性質の違い

      ギルガメッシュの性格の違い 様々な「Fate」シリーズ作品に登場するギルガメッシュ。立ち位置や在り方が作品ごとに異なるが、それにはギルガメッシュという英霊としての特性と受肉という二つの要因が大きく関係していることが分かっている。 消費文明への嫌悪  「Fate/stay night」(「SN」)に登場したギルガメッシュは無価値な者が蔓延する現代の世界を嫌悪し、『この世全ての悪』を孕んだ聖杯を用いて人類の一掃を実行に移そうとした。かつてギルガメッシュが治めた神代の世界は『

      • 【与太雑記】ゲーティアはなぜビーストになった?(課題編)

         「FGO」において第一部のラスボスたる魔神王ゲーティア。第一の獣として人理に関わる異常を引き起こした引き金の片割れ。ソロモン王が作り上げた『最初の使い魔』である彼らが、どうして人理焼却を実行したのかについては「FGO」第一部の「終局特異点ソロモン」で描かれた通りだ。  人間の不完全性を憎んだ彼らは死の概念の存在しない世界を求めた。人理焼却とはあくまでそのための手段である。独自に設定した冠位指定、魔神柱の因子を持つ血族、歴史を乱す聖杯と特異点。これらも全て人理焼却による人類総

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        • 【感想】FGO関連Ⅴ「雪原のメリー・クリスマス2023 ~7days / 8years Snow Carol~」case.1

           2023年のFGOを締めくくった期間限定イベント。今年のクリスマスイベントのシナリオは奈須きのこ氏が久しぶりに担当されているとのことで、メインシナリオにも多少なりとも関わりが深い内容となっていました。今回も例のごとく、気になった箇所をピックアップして感想を述べて行きたいと思います。※全3回程度に分ける予定です。 ムニエルの立場と所属派閥他  ムニエルの過去  カルデア職員の一人であるムニエル。フルネームはジングル・アベル・ムニエル。過去の発言の数々からかつて時計塔に所

        【感想】FGO関連Ⅵ「雪原のメリー・クリスマス2023 ~7days / 8years Snow Carol~」case.2:魔術王はなぜ魔術を残した?

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          【与太雑記】ゲーティアはなぜビーストになった?(課題編)

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           「FGO」において第一部のラスボスたる魔神王ゲーティア。第一の獣として人理に関わる異常を引き起こした引き金の片割れ。ソロモン王が作り上げた『最初の使い魔』である彼らが、どうして人理焼却を実行したのかについては「FGO」第一部の「終局特異点ソロモン」で描かれた通りだ。  人間の不完全性を憎んだ彼らは死の概念の存在しない世界を求めた。人理焼却とはあくまでそのための手段である。独自に設定した冠位指定、魔神柱の因子を持つ血族、歴史を乱す聖杯と特異点。これらも全て人理焼却による人類総

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          【与太雑記】ゲーティアはなぜビーストになった?(課題編)

          【与太雑記】冬コミ原稿素案Ⅴ『第四章:魔術組織(後編)』(メンバーシップ)

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          アトラス院・序文  アトラス院はエジプトにあるもう一つのアトラス山を拠点とする学院。『巨人の穴蔵』『生きた奈落』とも呼ばれる。  魔術協会の三大部門の一角であり、その歴史は時計塔よりも古い。正式な活動開始時期は不明だが、西暦開始以前……少なくとも紀元前四世紀には既に活動していたことが記録されている。  彼らが扱う錬金術は時計塔のソレと異なる。アトラス院の錬金術は魔術の祖をもってなるもの。一方で時計塔が採用しているのは中世期に西洋に流入して以降の錬金術である。  他の組織と

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          【与太雑記】冬コミ原稿素案Ⅴ『第四章:魔術組織(後編)』(メンバーシップ)

          【与太雑記】冬コミ原稿素案Ⅳ『第四章:魔術組織(前編)』(メンバーシップ)

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          第四章 魔術組織魔術協会(時計塔) ・序文  魔術協会とは西欧を中心とした魔術世界に大きな影響力を持つ一大組織である。名目上は、国籍・ジャンルを問わずに魔術を学ぶ者たちによって作られた自衛団体。  本部はイギリスのロンドンに存在し、魔術世界では「時計塔」の名で知られている。協会は時計塔を含んだ三つの学院に分かれている。ロンドンの時計塔、北大西洋の彷徨海、エジプトのアトラス院。始まりこそは、この三大部門に分かれてある程度の交友を保っていた協会であったが、時計塔が本部となっ

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          【与太雑記】冬コミ原稿素案Ⅳ『第四章:魔術組織(前編)』(メンバーシップ)

          【与太雑記】冬コミ原稿素案Ⅲ『第三章:高次存在-神(後編)』(メンバーシップ)

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          本文は冬コミ(C103)の原稿を素案という形で先行公開したものです。あくまで素案のため、同人誌に落とし込む際には適宜、追記・修正等が入る予定です。 各神話体系の神々 神には様々な種類が存在する。自然や概念から生まれた神。人間から生まれ変わった神。由来や発生経緯によって分類される神だが、より大きな枠組み、つまり各神話体系ごとに比較した場合でもその在り方は千差万別であり、それぞれ独自の特徴を有している。まだまだ謎や疑問も多いが、現状判明している各神話体系の特徴を以下にまとめる。

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          【与太雑記】冬コミ原稿素案Ⅲ『第三章:高次存在-神(後編)』(メンバーシップ)

          【与太雑記】冬コミ原稿素案Ⅱ『第三章:高次存在-神(中編)』(メンバーシップ)

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          本文は冬コミ(C103)の原稿を素案という形で先行公開したものです。あくまで素案のため、同人誌に落とし込む際には適宜、追記・修正等が入る予定です。 TYPE-MOON第二期(魔法使いの夜以降)以降の設定 ◯神代とは ・神代とその終焉  神代。神々が支配者、星の霊長として君臨し、星に神秘が溢れていた時代は既に終わりを迎えて久しく、地上は人間の時代となった。この時代の変化はある日突然起きた訳ではない。様々な段階や出来事を経て、神代は終わりを迎えた。  型月伝奇世界において『

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          【与太雑記】冬コミ原稿素案Ⅱ『第三章:高次存在-神(中編)』(メンバーシップ)

          【与太雑記】冬コミ原稿素案Ⅰ『第三章:高次存在-神(前編)』(メンバーシップ)

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           本文は冬コミ(C103)の原稿を素案という形で先行公開したものです。あくまで素案のため、同人誌に落とし込む際には適宜、追記・修正等が入る予定です。 神序文  型月伝奇世界にはいわゆる神という存在が存在する。正確には存在した、と言った方が正しいかもしれない。神と呼ばれる高次存在が地球の霊長として君臨し、実在のモノとして人々に認識されていた時代を魔術世界では『神代』と呼ぶ。   現代にまで残る各神話に登場する神々。神代に実在したと思われる神々。これらが正確にどこまで同一の存

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          C103新刊の電子版配信のお知らせ

           冬コミ(C103)新刊の頒布物の電子版をBOOTHにて配信開始いたしました。ご興味がある方は下記のリンク先からよろしくお願いします。 FakeMOON Pedia〈中〉  C103にて頒布した同人誌の電子版です。電子書籍化にあたり一部誤字修正、奥付修正等を行っています。型月伝奇作品世界に関する世界観等の設定をまとめた内容となっています。 詳細は以下のとおりです。 第三章 高次存在『神』 ・神とは(旧設定) ・神とは(現設定) 第四章 魔術組織 ・魔術協会(時

          C103新刊の電子版配信のお知らせ

          2024年1月投稿予定記事

           皆さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。  冬コミも終了したので、今月からまた記事投稿を再開いたします。 今月からは一月あたりの記事投稿数を【感想】記事3本、メンバーシップ用の【与太雑記】記事3本の合計6本を目標に頑張って行きたいと思います。  今月の投稿予定記事は以下の内容を予定しています。 【感想】FGO関連Ⅴ「雪原のメリー・クリスマス2023 ~7days / 8years Snow Carol~」 【感想】ロード・エルメロイⅡ世の冒険

          2024年1月投稿予定記事

          【雑記】2023年の締めの挨拶

           C103への参加も無事終わり、東京からの帰郷の新幹線に乗りながら今年最後note更新をカタカタと書き込んでいます。    光陰矢のごとしという言葉の通り、年々時の速さが加速しているような幻覚に囚われる今日このごろ。これもある意味では精神面の変化の一つなのか、それとも肉体面の変化(劣化)が精神にも及んでいるのか。どちらにしろ公私共に例年以上に慌ただしい日々でした。どれだけ頑張って日々を過ごしても、いえ、そうやって日々を送るからこそ一歩ずつ着実に年を重ねているのだと否応なく分か

          【雑記】2023年の締めの挨拶

          【与太雑記】冬コミ原稿素案Ⅴ『第四章:魔術組織(後編)』(メンバーシップ)

          アトラス院・序文  アトラス院はエジプトにあるもう一つのアトラス山を拠点とする学院。『巨人の穴蔵』『生きた奈落』とも呼ばれる。  魔術協会の三大部門の一角であり、その歴史は時計塔よりも古い。正式な活動開始時期は不明だが、西暦開始以前……少なくとも紀元前四世紀には既に活動していたことが記録されている。  彼らが扱う錬金術は時計塔のソレと異なる。アトラス院の錬金術は魔術の祖をもってなるもの。一方で時計塔が採用しているのは中世期に西洋に流入して以降の錬金術である。  他の組織と

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          【与太雑記】冬コミ原稿素案Ⅳ『第四章:魔術組織(前編)』(メンバーシップ)

          第四章 魔術組織魔術協会(時計塔) ・序文  魔術協会とは西欧を中心とした魔術世界に大きな影響力を持つ一大組織である。名目上は、国籍・ジャンルを問わずに魔術を学ぶ者たちによって作られた自衛団体。  本部はイギリスのロンドンに存在し、魔術世界では「時計塔」の名で知られている。協会は時計塔を含んだ三つの学院に分かれている。ロンドンの時計塔、北大西洋の彷徨海、エジプトのアトラス院。始まりこそは、この三大部門に分かれてある程度の交友を保っていた協会であったが、時計塔が本部となっ

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          【与太雑記】冬コミ原稿素案Ⅲ『第三章:高次存在-神(後編)』(メンバーシップ)

          本文は冬コミ(C103)の原稿を素案という形で先行公開したものです。あくまで素案のため、同人誌に落とし込む際には適宜、追記・修正等が入る予定です。 各神話体系の神々 神には様々な種類が存在する。自然や概念から生まれた神。人間から生まれ変わった神。由来や発生経緯によって分類される神だが、より大きな枠組み、つまり各神話体系ごとに比較した場合でもその在り方は千差万別であり、それぞれ独自の特徴を有している。まだまだ謎や疑問も多いが、現状判明している各神話体系の特徴を以下にまとめる。

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          【与太雑記】冬コミ原稿素案Ⅲ『第三章:高次存在-神(後編…

          【与太雑記】冬コミ原稿素案Ⅱ『第三章:高次存在-神(中編)』(メンバーシップ)

          本文は冬コミ(C103)の原稿を素案という形で先行公開したものです。あくまで素案のため、同人誌に落とし込む際には適宜、追記・修正等が入る予定です。 TYPE-MOON第二期(魔法使いの夜以降)以降の設定 ◯神代とは ・神代とその終焉  神代。神々が支配者、星の霊長として君臨し、星に神秘が溢れていた時代は既に終わりを迎えて久しく、地上は人間の時代となった。この時代の変化はある日突然起きた訳ではない。様々な段階や出来事を経て、神代は終わりを迎えた。  型月伝奇世界において『

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          【与太雑記】冬コミ原稿素案Ⅱ『第三章:高次存在-神(中編…

          【与太雑記】冬コミ原稿素案Ⅰ『第三章:高次存在-神(前編)』(メンバーシップ)

           本文は冬コミ(C103)の原稿を素案という形で先行公開したものです。あくまで素案のため、同人誌に落とし込む際には適宜、追記・修正等が入る予定です。 神序文  型月伝奇世界にはいわゆる神という存在が存在する。正確には存在した、と言った方が正しいかもしれない。神と呼ばれる高次存在が地球の霊長として君臨し、実在のモノとして人々に認識されていた時代を魔術世界では『神代』と呼ぶ。   現代にまで残る各神話に登場する神々。神代に実在したと思われる神々。これらが正確にどこまで同一の存

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          【感想】FGO関連Ⅳ(白天の城、黒夜の城)

           「冒険」コラボと名高いFGOの期間限定イベント「白天の城、黒夜の城」。色々と語りたいネタは多くありますが、今回は「FGO」ではこれまで断片的に語られるだけに留まっていた東洋の魔術、思想魔術に焦点を絞って語っていきたいと思います。 大陸東方の魔術組織と思想魔術 螺旋館とは  「Fate/stay night」然り。「魔法使いの夜」然り。型月伝奇作品は物語の舞台こそ日本であることが多いが、その物語の中心として扱われるのは西洋の魔術師たちであることが多い。  時計塔を中心とし

          【感想】FGO関連Ⅳ(白天の城、黒夜の城)

          12月投稿予定(仮)

          今月の投稿予定記事となります。 今月は冬コミ原稿が中心となるので、通常の【感想】記事は先月から残っている分を対応したら基本的に【与太雑多】中心となります。年明けからは通常運営に戻ります。 12/7(木)前後 ・【感想】FGO関連Ⅳ(白天の城、黒夜の城) ・【与太雑記】冬コミ原稿素案Ⅰ『第三章:高次存在』(メンバーシップ) 12/10(日)前後 ・【与太雑記】冬コミ原稿素案Ⅱ『第三章:高次存在』(メンバーシップ) 12/13(水)前後 ・【与太雑記】冬コミ原稿素案Ⅲ『第四

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          過去頒布物の電子版配信のお知らせ

           ここ一年程度に頒布物の電子版をBOOTHにて配信開始いたしました。ご興味がある方は下記のリンク先からよろしくお願いします。 月姫~Reference Guide Book~ C101にて頒布した同人誌の電子版です。電子書籍化にあたり一部誤字修正、奥付修正等を行っています。同人版「月姫」とリメイク版「月姫」の変更点等を比較した内容となっています。  詳細は以下のとおりです。 第一章 同人版からの変更点 File 01 舞台・年代の変更 File 02 年表・出来事関連 F

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          【感想】FGO関連Ⅲ(サバフェス2023)

           本記事は「サバフェス2023」に関する記事の「後編」にあたります。「前編」がまだ読まれてない方は下記からお読みください。 サーヴァント・サマー・フェスティバル2023!(後編) ■■による宇宙からの侵略  長い間、オーストラリアを見守っていた大精霊ワンジナ。大気を担う性質から人々と真っ当な交流こそ無かったが、当時の先住民たちには「不思議な感覚」によって、それがこの惑星の生命にとって善いものだと信じていた。だが、時が流れ海の彼方から流れ着いた人々によって、その不思議な感覚

          【感想】FGO関連Ⅲ(サバフェス2023)