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20231116「ドーナツの空白へ」

その価値なんて
よくわかってないのに
よくもあり
よくなさそうな感じもして
基準のどこかを
自分に探している
好きなものならいいし
ちょっと真新しいものも
よく見えてくる
それは知らない何かでも
欲しいと思うのは
わたしが足りないのだろうか
わたしを埋めるのは
どこかの誰かか
そもそも足りないと思うのは
どうしてだろう
本当は既に在ったりして
馴染むものとそうではないもの
わたしの揺れはいつものこと

恣に買ったり奪ったり
そんな権利もないだろうに
わたしの領域は前進しては後退する
わたしたちの陣地は
きっと狭小なのだろう
意味を増やし
別の価値を費やす
贖うのなら
何を差し伸べるべきなのだろうか
望めば与えらえるとするのなら
欲望は更に飲み込まれる
果報と業を繰り返し
反芻する肉食と草食
生き延びる過ちと
屠られる作為
瓦礫を取り除き
再度土に還す
哀しみの練磨
あるいは喜びの喚起

日常を果たし
それがどこに繋がって
どこに断罪される所業の積もり
生かされるとするなら
何を望むのだろう
言い訳を噤むぎ
ハミングは別の空間で聞こえるのだろう
わたしのどこか
あなたの居場所
わたしたちの寝床
心地よくもあり研ぎ澄まされるもの
既にもたらした経緯の網目
盲目の進行
上擦る音階の聴覚
晒される風の中で
侵食の雨風で
形容される呪文の言葉
よかれと張り巡らせられた
もうひとつの自然を分化しながらも

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