見出し画像

20240202「噂に聞くと」

噂に聞くと
あなたはそう見られていて
気づかないくらいに
それでもあなたはあなた
知らない誰か
いいことも
そうでないことも
ちらほら聞いて
それって全然違うって
そう思ってみても
誰かがそういうのなら
少しぐらいはそうなのでしょう
気持ちも知らないで
ああだこうだと
おっ喋って
見解をちくりとさして
十字架はただ
それを聞いてるだろう
気にすることはない

噂に聞くと
わたしはそんなわたしではない
そう聞くと何だか
居心地わるいようで
それでいて
自分は自分でしかいられないから
そう気にすることもない
言うのはただだが
ダメージは大きくなるかも
耳を塞げばいいけれど
蚊帳の外だとしても
その空気はそれはそれ
離れていればいいけれど
小さなわたしは
他のどこにもいない
只ここに居て
息をして
行動して
前を向いている

鏡だとしても
曇ったり割れたりするから
どれもがどっちもどっち
知らない間に
積み重ねる時間のこと
眠って起きるように
日が昇り日が沈む
夜は夜で夢を見て
寒さと暑さを交互に解いて
繰り広げられる
わたしたちの系譜
爪弾く音を聞いては
意味の冥府まで遠退き
不意に現れてしまう真実らしさ
ガラスの向こうに見える姿が
わたしたちのそれとは限らない
情報の豊さに溺れつつ
バタフライで跳ぼうとしている
誰かが言ってもすぐに消えてしまう


この記事が参加している募集

朝のルーティーン

読んでくださってありがとうございます!サポートいただいた分は、noteの他のクリエーターのサポートに使わせていただきます😁