左京草六

1994年から2000年に掛けて定職に就かず長い旅行へ出ていた時の事を書いていきます。…

左京草六

1994年から2000年に掛けて定職に就かず長い旅行へ出ていた時の事を書いていきます。 https://www.instagram.com/so6.travel90s/

マガジン

  • 引退後、以前のような旅行ができるか?したいか?

    約6年に及ぶ海外長期旅行を終えてから20年以上の月日が流れ、表面上は、落ち着いた?自分ですが、前回帰国時(20年以上前のこと)に「また、出たい」と誓った気持ちを忘れてはいません。しかし、気がつけば、そういう状況ではなくなっていることにも気付きます。そこで、なぜまた出たいのか?noteに書きながら自問自答しようと思います。

  • 旅についての(旅の中での)自問自答

  • 元旅行者の視点から

    社会のどこにも所属しない長期旅行者(バックパッカー)として数年間を過ごした経験から見える社会問題について書いてみたいと思います。

  • 物を所有することで失うもの

  • 旅行記1994~2000 Ⅶ (74)~(81)

    1994年から2000年の掛けて定職に就かず長い旅行へ出ていた時の事を書いていきます。 最終回は1999年9月インド・リシケシュにて帰国を決意後、2000年4月に帰国するまでインド・ナイニータール郊外にて瞑想の日々を送りネパール・バングラデシュを訪れカルカッタより日本へ。さらに帰国後の生活まで。

最近の記事

言葉とコミュニケーション

今、職場で外国人の従業員が増え、皆、日本語を勉強していて、 ある程度、日本語でのコミュニケーションは取れるのですが、 微妙なニュアンスが伝わらなかったり、 学校では習わない言葉をこちらが使ったりすると、 なかなか意思疎通が難しい場面があります。 彼らは全員懸命に日本語を学んでいるので、 外国旅行中は、英語や現地の言葉を覚えて使いたい派、だった僕も、 基本的に日本語だけで会話します。 母語ではないとは言え、東南アジアの国々の人達の方が、 日本人よりも、英語を理解し、話せるこ

    • 長期旅行者の心強いセーフティネット「安宿」

      ツアー、パッケージの旅行以外したことのない人からは、 僕のしてきた旅行の話をするたびに、 怖くないの?危なくないの?と必ず聞かれ、 勇気あるね、などと褒め称えられますが、 数ヶ月、数年単位の長い旅行をする人が知っていて、 そういう旅行をすることを怖がっている人が知らないことがある、 と気付きました。 もともと、僕も長い旅行をする前は知らなかったことです。  海外一人旅と言うと、 現地の人達ばかりに囲まれて、一人、旅を続けていくイメージがあり、  確かに、接する相手はすべ

      • 引退後、以前のような旅行ができるか?したいか?(4)~老後ノーリタイヤ、でも旅行はできるし、世界を感じることはできる

         引退後、老後に、以前していたような旅行生活に近い生活を送りたいという希望を持ってきました。  しかし、最近、ノーリタイアも良いかも、との考えが出てきました。  今55歳ですが、経済的に安定した老後を送るためには、60歳や65歳で完全に退職することは難しく、完全に社会生活を引退、というのは75歳ぐらいにならないと無理だろう、ということが分かってきたこともあります。  これは、若い頃、仕事を辞めて、何年も旅行生活を送っていたツケです。  自分の場合は、若い頃に、働かずに旅行

        • なぜ長期旅行へ?〜内的な理由を自問自答してみた

           何年もの間海外を旅行していたことがある、仕事を辞めて。  という話をすると、必ず聞かれたのが、  なぜ?ということ。  仕事を辞めて何年も旅行をすることは、普通ではないからです。  それに対する僕の答えは、  たまたま仕事をクビになったから。  旅行記1994~2000(1)出発前(1994.3)  それがきっかけでインドネパールへ3ヶ月行ったら旅行の魅力に取り憑かれたから。  何年も旅行している人がたくさん居ることを知ったから。  というもので、  旅行記1994

        言葉とコミュニケーション

        • 長期旅行者の心強いセーフティネット「安宿」

        • 引退後、以前のような旅行ができるか?したいか?(4)~老後ノーリタイヤ、でも旅行はできるし、世界を感じることはできる

        • なぜ長期旅行へ?〜内的な理由を自問自答してみた

        マガジン

        • 引退後、以前のような旅行ができるか?したいか?
          4本
        • 旅についての(旅の中での)自問自答
          7本
        • 元旅行者の視点から
          15本
        • 物を所有することで失うもの
          4本
        • 旅行記1994~2000 Ⅶ (74)~(81)
          8本
          ¥100
        • 旅行記1994~2000 Ⅵ(63)~(73)
          11本
          ¥100

        記事

          2050年、瞬間移動できるようになったら、旅行は…

           1990年代には、今のスマートフォンの出現や、それで連絡を取るどころか、ネット検索やネット通販、さらに動画も見放題になったり、など考えられなかったことばかりですが、2050年頃になると、今の通信技術はさらに発達し、何と人間が伝送できるようになるのだとか。  FAXの原理と同じらしく、いずれは可能になるのでは、と言われている。  どれだけ科学が進んでもそれは無理だ、との説もありますが。  もし実現すれば、テレポーテーションができることになり、どこでもドアが私達の日常に出現

          2050年、瞬間移動できるようになったら、旅行は…

          この20年で変わったこと

          2000年に帰国したので、正確には23年。 以前していたバックパッカー的旅行は、もうしていないので、 旅行事情、旅行者事情がどう変化したのかは知りませんが、 何でもネットで調べられる時代なので、 長い旅行や旅行者を取り巻く状況も、 1990年代とはずいぶん変わったことでしょう。 当時、安宿へ泊まりに行くと、 旅行者達が自身の旅行から得た情報を書き残す 「情報ノート」という物があり、 それを読むことを目的に、情報ノートがある宿に泊まったり、 泊まっていなくても、遊びに行った

          この20年で変わったこと

          50代まで家を買わずに来た理由と、これから買うのか?買わないのか?~物を所有することで失うもの(4)

          家を買わない、と決めているわけではないですが、 50代の今まで家を買わずに来たのは、 たまたま今住んでいる借家が駅に近い割に家賃が安く良い環境で、 あちこち家を見に行っても、今住んでいる所の方が良いと思えたから、 というのが一番大きいのですが、 他にも、家の設備のトラブルや近隣とのトラブルがあっても、 なかなかすぐには動けない、というのもあって、 実際には売ったりして住み替える場合もあるのですが、 何か、そんな感じがする。 そんな動けない状況は、 かつて自分がしていた旅か

          50代まで家を買わずに来た理由と、これから買うのか?買わないのか?~物を所有することで失うもの(4)

          自動車と自転車を取り巻く環境について~物を所有することで失うもの(3)

           自転車の発明と自動車の発明はともに19世紀らしく、さほど時間差はないらしいです。  普及は自転車の方が早かったけど、徐々に自動車が逆転していったそうです。  国によっては、まだまだ庶民が自動車を所有することなどできない国も多いようで、僕が90年代に旅行したアジアや中東や東欧の国々はほとんどそうだったように思います。庶民の足は自転車、バイクが主流でした。  西欧は庶民も自動車を持てますが、自転車の市民権もそれなりにあって、自転車道が広く整備されていたり、バスや地下鉄の車内

          自動車と自転車を取り巻く環境について~物を所有することで失うもの(3)

          物を所有することで失うもの(2)~車を持たない17年間どうしていたか

           17年間、車を持たない生活をしていた間は、ごくたまに、必要な時だけ、レンタカーを借りていました。  田舎への移住を考えていた頃に家の下見へ行った時や、家族旅行の沖縄や奄美大島で。レンタカーを借りた回数は、平均すると年に1回よりも下回っていました。  レンタカーは返却時間が決まっていて、それを考えるとあまり好きなようにどこへでも、という気にはなりません。  ホームセンターで買い物した物を運ぶ時、軽トラを借りれるので何度か利用しましたが、あれは保険が掛かっておらず、事故を起

          物を所有することで失うもの(2)~車を持たない17年間どうしていたか

          物を所有することで失うもの~17年ぶりに車を持って気付いたこと

           17年ぶりに車を日常的に運転しています。  元々運転は上手くなく、特に車両感覚を摑むのが苦手でしたが、、、  17年のブランクが関係しているのか、それとも元々の運転の下手さのままなのか、、、  自宅への車庫入れで4回も擦ってしまいました。  右側のブロック塀にミラーを擦ったのが1回と、  あと3回は、木製ゲートの金具の端に引っ掛かりました。  元々、軽自動車がぎりぎり入るスペースで、  17年前に乗っていたのは軽のワゴン、  今回買ったのは普通の軽自動車。  前回は一

          物を所有することで失うもの~17年ぶりに車を持って気付いたこと

          引退後、以前のような旅行ができるか?したいか?(3)旅行してなければ会えないはずの人と会うことで広がる視野

          無期限の旅行をして、安宿を泊まり歩いて、良かったことのひとつに、人との出会いがあります。 色んな国の人と会えることはもちろんですが、同じ日本人どうしでも、日本で普通に生活していたら絶対に会ったり話したりしない、できないであろう、いわゆる自分とは住む世界が違う人達に出会うことができて、 海外で会う日本人、同じ旅行者、という共通点があるだけで自然と会話が始まり、仲良くもなれて、付き合いを通じて視野が広がるのが海外長期旅行の面白さでもありました。 しかし、考えてみれば、今の自分

          引退後、以前のような旅行ができるか?したいか?(3)旅行してなければ会えないはずの人と会うことで広がる視野

          引退後、以前のような旅行ができるか?したいか?(2)考えてみれば

          考えてみれば、25歳から31歳までほぼ旅行のみに生きたきっかけは、仕事をクビになり、お金もなく、この先やりたい仕事もなく、行き詰まったことからで、 旅行記1994~2000(1)出発前(1994.3) もしその時期順風満帆であったなら、日本から出なかったか、あるいは海外へ出たとしても、もっとリッチな形だっただろうし…、 ということは、31歳で帰国して、その後、何とか家庭生活と社会生活をしている今の自分が、定年後、引退後に、以前のような、行く先知れずの無期限の旅行へ出る理

          引退後、以前のような旅行ができるか?したいか?(2)考えてみれば

          引退後、以前のような旅行ができるか?したいか?

          2000年4月、インド・カルカッタの安宿街サダルストリートでチャイを飲みながら現地の人と話していた。 もうすぐ日本へ帰る。 いつまたインドへ帰って来るんだ? 1年後。 そう答えながら、1年後はさすがに無理でも、これから日本に帰って働くなり、何らかの社会参加をして、引退した後、いわゆる老後に、インドを含めた世界各地を無期限で再び旅行したい、できれば、とは思っていた。 カルカッタの空を見上げながら、またこの旅の空の下へ帰って来たい、と願った。 旅行記1994~2000(78

          引退後、以前のような旅行ができるか?したいか?

          ワールドカップがあぶり出す日本人の国民性

           ワールドカップでの日本に関する話題の一つに、日本人サポーターが試合終了後、率先してゴミ拾いをしているということで、誇らしげに伝えているネット記事もあり、あまり良い書き方をしていない記事もある。  ワールドカップ会場ではマスク姿の観客が皆無であり、世界の、特に欧米の主要都市の繁華街を歩く人々もそうであり、翻って日本国内では人と接触しない屋外を歩く人も一人残らずマスクをしていることとの対比も、よく語られる。  感染防止の意味合いよりは、他の人がマスクをしているから、という同調

          ワールドカップがあぶり出す日本人の国民性

          時間を忘れられるか?

           長期間の旅行へ出たい理由は色々ありました。  未知の国、文化をこの目でじかに見たい。空気を感じたい。現地の人に会いたい。  というポジティブな理由から、  働きたくない。  というネガティブな理由まで。  ポジティブともネガティブとも言える理由としては、何物にも縛られることなく自由に行動したい、という欲求が強くあったように思います。  仕事は辞めて何者でもなくなっていたので、できれば日本人という属性からも自由でありたかった。  そして、時間からも。  当時は携帯

          時間を忘れられるか?

          ワークシェアリング

          よく言われているワークシェアリングとは、働く人の数を増やしてそれぞれの労働時間を短くして、多様な働き方、生き方を実現させるものらしい、と理解しています。 仕事のない人や引きこもりの人の社会復帰と絡めて語られることが多いようですが、実際には進んでいないと思われます。 週休3日とか4日というのと同様、賃金はどうなるのかがはっきりしません。労働時間が短くなると給料も少なくなるのでは意味がないし、同じ賃金で働く人だけ増やすと雇う側の企業の方が大変です。 そのワークシェアリングが

          ワークシェアリング