その手があったか

渾身の一手と温かい手 綺麗な指をした人に弱いです

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姉が本格的にダメになっているようだ 仕事もできず寝ているようだ 母は怒りの電話をよこした 姉はズルい 母に何でもさせて本人は何もしない たまに出かけては気分転換している 母の稼ぎを、当てにしている 姉に連絡をして欲しい 励ましてあげて する するよ そうして欲しいなら 無理しないでゆっくり休んで それしか言えない 私は恨んでいる 自分の子供時代を あの恨みを姉も忘れていないだろう 惨めで恥ずかしかったあの頃 許さない だからこそ今こうして生きている あの頃への仕返

    • 星2

      先日新潟の子育てキャンペーンイベントでトークするDJ松永さんをYouTubeを見た 自身の新潟での子供時代を聞かれて、お父さんのことを話していた 詳細は書かないけど、共感しかない話ばかり 私も父とは連絡を取っていなかった 結婚が決まった時も連絡はしなかった (後に別れたけど)旦那にも父が酒乱な事は最後まで言えなかった 子供達にも言っていない 心のどこかでホームレスにでもなってる可能性があるなと思っていた そうでなくても私の人生に交わってしまったら 私はまたあの酔っ払って

      • 見つかりませんように13

        少し前姉が寝込んでいると母から聞いた どうやら仕事の内容や言われた事を覚えていられず、ミスをしてしまうらしい 本人は記憶が出来ないと言っている 病院に行くように言っても聞いてくれないので、私からも言って欲しいと母は言う 何かあるなら治療始めないとと焦っている もしも私ならば家を出た部外者の妹に状況が筒抜けなのは嫌だろう ましてや、口出しされるのも嫌だろう それでも心配する母にすれば、どうにか病院に行って欲しい 何かしらの病気ならば少しでも早く治療して欲しいと言う気持ちも

        • 私はDJ松永さんが好きだ 元々はラジオリスナーとして彼を知った シングルマザーの元で育ったこと 父親が借金をするほどのパチンコ好きだったこともラジオで知った そのエピソードの中で 幼い頃母親から「お父さんパチンコ辞めてって言って」と頼まれたことがあるという話をしていた うちの父は酒乱だった お酒を止められず浴びるほど飲んでは大声を出したり、母親に手を挙げたりしていた 私も幼い頃母親から「お父さんにお酒辞めてって言って」と頼まれたことがある あれを知ってる人なんだと思っ

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          私の住んでいる場所は母や姉の住んでいる大都会とは違いのどかな地だ そのため野菜やコメを時々実家に送る 今の季節は筍を 久しぶりに自分の投稿を一から読みかえす 書いた日の悲しさは今のまだ悲しいままに それでも今日を生きている 書いて良かったな 誰でもなくいつかの私が読むだろう そして何を思うだろう 何を思おうとも現実は変わらない ただ今を生きている 頑張ってるねわたし 頑張ってねわたし

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          姉がまたメンタルを壊した 仕事を辞めているらしい 家にこもっているわけではなく 夜な夜な犬カフェに癒されに行くという 癒される何かがあって良かったと思う お姉ちゃんがうちの全部を背負ってくれているから と母は言う 母の信ずるカルトでは 誰かが誰かの因縁を背負うという教えらしく 私が結婚して子供を持った時も 全部お母さんが引き受けているからね と言われた つまりあなたが幸せなのは あなたの分まで私が苦労しているからだ と言うことだ 愚痴ではなくにこやかに言われる 夫婦

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          25歳の時に結婚をした 式を挙げて10日後父の危篤の連絡が入る 物心ついた時から酒乱だった父と 母が離婚したのは10歳の時だった それから父には会わないまま時が過ぎ 結婚の知らせもしなかった そもそもどこにいるかも分からなかったし 父が酒乱であることも知られたくなかった 身内だけの小さい式で父が暴れたらと思うと とてもとても呼べなかった 結局結婚の知らせは出来なかった 危篤の知らせを受けた職場から 父が住むという山形の父の実家に直接向かった 東京駅で慌てて下着だけ買

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          母に本を送る 母は夢を見ている 自分に向いている仕事 そこで必要とされ働く自分 周りから感謝され 誰かのためになる人生 これが子供の夢ならば どんなに難しかろうと言うだろう きっとなれるよ そんな日がくるといいね 老人の夢にはどうして正論を言うしかないのだろうか なれないよ そんな日はこないでしょ 私は本を送る 夢を見るのは素敵だね 何かを学ぶのはいい事だよ でも 現実的な視点もどうか どうかお願いします そんな念を閉じ込め 郵便屋さんに運んでもらう

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          数年前母から電話があった 障害のある子の面倒を見るのが向いてるみたいなんだけど、どうしたらいいか分かる?資格とかあるのかしら?なんかね、そういう仕事が向いてるって先生に言われたのよ 時すでに70代後半の母 向いている仕事に転職したいらしい 誰が未経験の70代後半の足の悪い老人を採用するのか 無報酬のボランティアでも断られように 資格とかは分からないけど難しいと思うよ 傷つかないように答えた 母も私も傷つかないように 時がたち私の娘が発達障害に関わるようになった 母に

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          Yahooニュースでヤングケアラーの記事を見た 母親が薬物に手を出してしまい、息子が通報した記事だった この人のしんどさに涙が出て あぁ自分のしんどさで泣いてなかったなぁと思う 電話をしても出なかったので ショートメールを送った 今月から仕送りしようと思うんだけど、〇〇銀行の〇〇支店の口座でいい?前に振込した事があって登録してあったので 毎月3万円くらいしか送れないけど 母からの返事は まだねねちやんは働ています働けなくたらごめんおねがいするかも ガラケーで通話と

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          前回の内容を覚えていなくて焦る 母には3万円を振り込んだ これは幼い頃に寝食を惜しんで働いてくれた母への感謝であり、私なりのオフェンス 母はあの日言ったのだ 仕送りするねに ああお願いしますって お水いる?に答えるくらいの軽い感じで 無感情無表情で インスタなどで見かける義母と縁切りました的な投稿 自分目線だけで、どんなに義母が常識はずれで酷いのかをとうとうと語るやつ あれみたいだな まさか自分がこんな投稿をするとはね 感謝と恨みは同居できる 呪いと祈りも同居できる

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          母と姉は2人で暮らしている 公営の団地なので家賃は格安だ 立地はべらぼうによいが エレベーターのない5階建ての5階 足を悪くした母にはしんどすぎる 母いわく公営団地に空きがあれば低層階に引っ越せるらしい だか姉が渋っているという 引っ越し費用か 立地が悪くなるかもしれないからか 今の家が気に入っているのか なにせメンタルブレイカーなので 刺激しないようにする母 それでも引っ越したい気持ちは強く 引っ越し費用貯めなきゃ と母は言った 早く引っ越して欲しい 引っ越し費用

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          ヘドロが沈みはじめ少し心穏やかになった 心の水槽に沈む いつかの惨めさや恥ずかしさ 普通の子供時代を過ごせなかった事 父がお酒を飲んで暴れる声 母が変わってしまったこと 姉が壊れてしまったこと そもそも望むことすらできなかったなんやかんや 日々なるべく心の水を揺らさないよう過ごしている 子供達と冗談を言い合い笑い合う ラジオも好きお笑いも好き読書も好き音楽も好き 友達もいる 上澄みがだんだん綺麗で穏やかに澄んでいく 嫌なことは沈殿していく そこに石を投げ込まれる ぽち

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          3万円が惜しい女みたいだ 月の手取り12万の3万円は惜しい それでも月に3万で丸く収まるなら安いもんだ 私は怖い 母を心底嫌いになりたくない なにより子供達には何も知られたくない 母はカルトのようなものを信じている 宗教じゃない超能力だと言う 超能力者の先生とやらは母には特別な力があると言うらしい 母はすっかりその気になり時々遠い目をして それはね、、、と語り出す 文鳥とかタコとか そんなのに選ばせても同じじゃねーの?的な的中率 それでよく我が力を信じられるもんだと思う

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          昨日はどうにもならない胸のつかえをアルコール漬けにしながら書いた 書いたと言うより吐いた げろげろ吐いた 朝あらためて読んだがアルコール漬けにしようとも、なにも変わらない気持ちと現実 母は援助して欲しいとは言わなかった 私が言いだしたのだ 何もしない罪悪感と いつかは言わなければいけないという 親に恩返しをするべきだと言う呪い げろげろ吐いた恨み節の自分の蒔いたタネ感が 書いたことで視界良好 私が蒔いたのだ 花も実もつかない 巻き付いて苦しめてくる蔦を せめてこの

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          なんなんだろうか 3月になったら大学生が居なくなるから仕送りとかするからね 私は言った ああお願いします 母は言った 無年金老人の母だ 70代後半にしてホームヘルパーとして細々と働いている すでに介護される年齢だろうが働かなければ収入が無いのだ なぜ年金の免除手続きをしなかったのかと、今なら思う あの頃はそんな事知らなかったし、誰も教えてくれなかったのだろう 生活保護は受けず、働けば何とかなるからと休みなく働き続けた母だった シングルマザーとして私と姉を育ててくれた

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