サンフランシスコ・ベイエリア(その1)
日本へ帰省中に、「お住まいはどこですか?」
と聞かれると、
「アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコベイエリアの『シリコンバレー』と呼ばれるところに住んでます」
と答える。
するとだいたい「スゴイ」とか「良いですねぇ」とか「カッコいい」とかの反応が返ってくる。大半がお世辞なのだろう。
サンフランシスコは日本人観光客も大勢来るし、シリコンバレーへ出張に来る人たちも多い。観光客から見たら良いところなのかもしれない。確かに気候はハンパない暑さと湿度の日本から来たら気持ち良いことは確かだ。
しかし…
アメリカという国全体もそうだがここも例に漏れず治安が非常に悪い。しかも最近それがさらに悪化しているように思える。カメラ・写真が趣味の僕からするとカメラを狙った盗難や強盗が昨今後を絶たないのがとても気になる。
サンフランシスコの町と湾が見渡せてとても景色が良いことで知られるツインピークスという高台の観光スポットがある。訪れる人たちは当然カメラを持っている人が多い場所だ。先週末日曜日の朝7時、ロケハンを仕事とする現地の人で71歳の男性がカメラを狙った強盗犯によって撃ち殺された。
昨日のニュースにも「結婚式を撮影したプロカメラマンのカメラが盗まれ、彼女と新婚カップルが写真だけでも戻してほしいと探し回っている。被害総額は1万5千ドル(約160万円相当)」というのがあった。
週末カメラを片手に出かけることもある僕としては慎重にならざるを得ない。周囲にも写真が趣味の友達が多く、先日も彼らとこの話をしていた。
アメリカは「自由」とか「民主主義」を掲げて、それを世界に「啓蒙」するために他国に戦争を吹っかけるほどの国だ。趣味を楽しもうとカメラを持って出かけることさえ躊躇せざるを得ないような国が、さて、本当に自由な国と言えるんだろうか?
その点、日本は非常に恵まれた自由な国だ。そうあり続けて欲しいと切に願う。
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