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父、アレクセイ・ゲルマンの遠い木霊
アレクセイ・ゲルマンJr.『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』(2018年、以下『ドヴラートフ』)には、ドヴラートフがかつて働いていた収容所の仲間たちを訪問する、ワンシーン・ワンカットのエピソードがある。その空間は、父アレクセイの長編第2作『戦争のない20日間』(1976年)の奥行きあるプロローグにどこか似ている。かつての上官らしき年配の男との会話の途中、ドヴラートフはこちらを振り向いてや
もっとみる第3回 マッチラベルを読む
1950年代から80年代にかけて盛んに発行されたロシアのマッチラベル。
ロシアならではのデザインセンスを楽しみながら、ロシア語を読み取って
生活の様子をのぞいてみましょう。
充実の公共サービス電話、郵便、保険。とても安かった公共サービス。でもちょっと
古臭いシステムもあり、速さと言う点では大いに不満も。
Музей Детства (子供時代博物館)①
Introductionソ連時代から半世紀以上に渡り子供用おもちゃの殿堂として愛されてきたДетский мир(ジェーツキー・ミール)。長い改装工事を経て2015年に再オープンした館内上階には、その歴史を偲ぶ小さなミュージアム《Музей детства 子供時代博物館》が併設されている。
※TOP画像はДとМを組みあわせたおなじみのロゴマーク。
ミュージアムへと続く階段脇には、ソ連時代の
第2回 マッチラベルを読む。
1950年代から80年代にかけて盛んに発行されたロシアのマッチラベル。
ロシアならではのデザインセンスを楽しみながら、
ロシア語を読み取って生活の様子をのぞいてみましょう。
【健康食材、健康生活】ソビエト体制のもとで食品は大量生産へ。
手作りが当たり前だった食品や食材さえいつでも店頭で買えるようになり、それが「健康食材」として浸透していきました。
第1回 マッチラベルを読む。
※本マガジンの文章と画像は、企画者・ありよしきなこ氏に協力頂き、NHKまいにちロシア語の連載「マッチ箱の小さなロシア」(2016年4月~2017年3月)を再掲したものです。
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火を使いたい時にシュッとひと擦り。
マッチはどこの家庭でも活躍していた身近な道具でした。
箱に貼られたラベルはコレクションとしても人気で、「マッチラベル収集」を意味する《フ