マガジンのカバー画像

使徒の働き(礼拝説教要約)

13
運営しているクリエイター

記事一覧

【説教要約】 使徒の働き9章1~22節 「選びの器 ②」 守谷キリスト教会礼拝

【説教要約】 使徒の働き9章1~22節 「選びの器 ②」 守谷キリスト教会礼拝

迫害の急先鋒だったサウロが回心したことは、
当時の人々にとって衝撃的なことでした。

それまでサウロの仲間だったユダヤ人たちや、迫
害を受けていた人々はもちろん、使徒たちさえも例外ではありませんでした。

それほどまでに彼の回心は突然のことだったのです。

救いは、創造主である神の圧倒的な主権と選びによるものです。

私たちが教会に来るようになったきっかけや、
信仰をもった経緯はどれひとつ同じでは

もっとみる
使徒の働き9章1~22節 「選びの器 ①」 2023.9.6 守谷キリスト教会礼拝説教

使徒の働き9章1~22節 「選びの器 ①」 2023.9.6 守谷キリスト教会礼拝説教

パウロは世界の歴史に対して最も影響を与えた1人です。

彼は様々な迫害や苦難の中にありながらも、
ローマ世界にキリスト教を伝え、
そしてキリスト教神学の基礎を作りました。

彼が書いたいくつもの手紙の中で、

彼は
「選び出された」
「使徒とされた」
「みこころによる」
パウロと名乗ります。

その背景にはいつも、
使徒の働き9章に記されている、
復活のイエスに出会ったという体験がありました。

もっとみる
使徒の働き8章26〜40節 「多様な世界に、神の愛を -ピリポの宣教-」

使徒の働き8章26〜40節 「多様な世界に、神の愛を -ピリポの宣教-」

新約聖書に収められている「使徒の働き」は、
キリスト教が世界にどのように広がっていったかを記録しています。

それは、それまでユダヤ社会という単一な文化の中にあった福音が、
多様さをもった世界にどう発信され広がっていったのかという物語でもあります。

私たちの住むこの世界も、
私たち自身も多様さに満ちています。

それはこれらをデザインされた神ご自身が唯一の方でありながらも、
その存在の内に「三位

もっとみる
 使徒の働き8章4〜25節「お金で買えない祝福」 2023.8.13 守谷キリスト教会礼拝

 使徒の働き8章4〜25節「お金で買えない祝福」 2023.8.13 守谷キリスト教会礼拝

自分をより偉大にしてくれそうなもの、
思いもよらない不思議なこと、そして憧れ。

私たちの関心は次から次へと移り変わります。

今日の箇所で、
サマリアの町の人々は魔術を行うシモンに関心を寄せていました。

彼は「偉大な者」として振る舞い、町の人々も彼を認めていたようです。

しかし真に「偉大なもの」、
すなわちピリポを通して語られたイエスの権威と神の国、そしてそれが真実であることを示すようなたく

もっとみる
使徒の働き6章8〜15節、7章54〜60節 「だれの愛が、世界を救うのか?」

使徒の働き6章8〜15節、7章54〜60節 「だれの愛が、世界を救うのか?」

愛が美しく、
言葉では説明しきれない何か神聖で特別なものであることを
私たちは誰もが知っています。

イエスは、
「たとえその人が悪人であっても、彼は自分を愛する人を愛している」
と言われました。

しかしイエスはご自分の弟子たちには
「敵を愛し、迫害する者のために祈れ」と教えられたのです。

私たちは愛を行うために、それぞれの場所にいつも遣わされています。

世界が本当に必要としているのは、神の

もっとみる
使徒の働き7章51~8章3節 「最悪なことから、最善を。神の不思議さ。」 2023.7.23 守谷キリスト教会

使徒の働き7章51~8章3節 「最悪なことから、最善を。神の不思議さ。」 2023.7.23 守谷キリスト教会

初期のエルサレムの教会には、
当時のユダヤ教指導者たちを戸惑わせ妬ませるほどの
力強さと影響力がありました。

そしてついに、

教会がエルサレムから世界中へと広がっていく時が来ました。

しかしそれは
信頼あるリーダーの1人だったステパノの殉教と、
それに続く迫害という、
彼らにとっては最悪で悲しみ満ちた出来事によってだったのです。

神は、最悪な出来事からも最善を引き出してくださる方です。

もっとみる
【礼拝説教要約】 使徒の働き6章1〜7節 「教会を建てあげる人」 2023.7.16 守谷キリスト教会礼拝説教要約

【礼拝説教要約】 使徒の働き6章1〜7節 「教会を建てあげる人」 2023.7.16 守谷キリスト教会礼拝説教要約

私たちは何かのコミュニティに所属していることが、

社会的に健康な状態であるとみなされます。

しかしそこに綻びや面倒なことが生じると、

そこから距離を置きたいと思うこともあります。

教会もまた、

他と同じように運営面での課題を抱えることがあります。

始まったばかりのエルサレムの教会は、
「ヘブル語を話すユダヤ人」と「ギリシャ語を話すユダヤ人」という
二つの言語グループで構成されていました

もっとみる
使徒の働き5章33~42節「神からの思いをいただいて」 2023.7.9 礼拝説教要約

使徒の働き5章33~42節「神からの思いをいただいて」 2023.7.9 礼拝説教要約

ガマリエルは、
イエスの弟子である使徒たちと、
彼らを裁こうとするユダヤの宗教家たちとの間に立ちました。

彼の言葉は、
ペテロたちを中心にしたムーブメントが
当時の良心的な人々の目にどう映っていたのかということを示しています。

「自称メシアを名乗ったナザレのイエスとその弟子たちが巻き起こした熱狂」
として彼らの目には映っていました。

しかし一方でガマリエルは、
その人がメシアと自称・あるいは

もっとみる
使徒の働き5章1~11節「アナニヤとサッピラ-その信仰と行いは誰のため?」

使徒の働き5章1~11節「アナニヤとサッピラ-その信仰と行いは誰のため?」

アナニヤとサッピラの記事に、私たちは動揺します。

旧約の時代にあっては、
神がご自身の聖さを示す似たような事件がありました。
(ヨシュア記のアカン、ダビデの時代のウザなど)

しかしいくら信仰的に、また神学的に
こういった類の記事を解釈をしようとしても、

真に納得することは難しく、モヤモヤしたまま残ります。

使徒の働きの前半には、
ペンテコステの後に誕生したエルサレム教会の様子が記録されてい

もっとみる
使徒の働き4章5〜14節 大胆さのみなもと 2023.6.18 守谷キリスト教会礼拝

使徒の働き4章5〜14節 大胆さのみなもと 2023.6.18 守谷キリスト教会礼拝

大胆であることに憧れを持ちます。

映画やドラマで、
主人公が自身の信念を貫きやがて困難を乗り越えていく姿に
私たちは励まされます。

ペテロとヨハネの
「神に聞き従うよりも、あなたがたに聞き従うほうが、
神の御前に正しいかどうか、判断してください。
私たちは、自分たちが見たことや聞いたことを話さないわけにはいきません。
(使徒4:19-20)」という言葉にも、

私たちは同じような爽快感を覚える

もっとみる
使徒の働き3章1〜11節「私たちを見なさい」と言えるために。

使徒の働き3章1〜11節「私たちを見なさい」と言えるために。

ペンテコステの日に誕生したエルサレムの教会の姿は
使徒の働き2:43-47節に記録されています。

「教会」と言っても彼らは建物を持っていたわけではありませんでした。

「宮に集まり」とは、
エルサレムの神殿に集まっていたということです。

このことはキリスト教の性質にとって非常に重要です。

キリスト教は単に
道徳規範や社会を都合よく回すために作られた哲学ではないのです。

私たちは、ユダヤ教で

もっとみる
使徒の働き2章1〜18節「ペンテコステの物語を生き続ける教会」 2023.5.21 守谷キリスト教会礼拝説教要約

使徒の働き2章1〜18節「ペンテコステの物語を生き続ける教会」 2023.5.21 守谷キリスト教会礼拝説教要約

映画や漫画、小説は好きですか?

優れた物語には伏線がつきものです。

伏線とは、
その後の物語の結末や展開を暗示するよう出来事や事物です。

読者は伏線に気が付けば、
それをヒントに今後の展開についていくつかの可能性を考えます。

気がつかず通り過ぎたとしても、
「これが伏線だったのか」と後から種明かしされることも楽しいものです。

聖書は、人が創作した物語ではもちろんありません。
神が人と歩ま

もっとみる
使徒の働き1章3〜8節「聖霊の力」2023.5.14守谷キリスト教会礼拝説教

使徒の働き1章3〜8節「聖霊の力」2023.5.14守谷キリスト教会礼拝説教

イエスは使徒たちを神の国を述べ伝えさせるために、
世界中に遣わされました。

しかし彼らは、すぐに出て行ったのではありません。
イエスから「父の約束を待ちなさい」と言われていたからです。

彼らは天の父からの約束としての聖霊が与えられました。
それまでは、
本当の神を信じる人の一部にしか与えられなかった聖霊が、
イエスを救い主として信じるすべての人の内に住まわれるようになりました。

このことを祝

もっとみる