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マロンは、秋風の知らせ

【㊚1ナレーション】
    時はすでに、9月下旬を迎えていた。
    暑かった夏も
    終わりを迎え、
    季節は、秋に変わろうとしている。

    「どうして、こんなに暑い。」
    「もうすぐ、10月だぞ!」

     小言を呟きながら
     オレは店の扉を開ける。

     「あれ?久しぶり。」
     「元気でした?」

【店員㊛1】「いらっしゃいませ😊」
      「お兄さんこそ、元気でした?」
      「いつも、カッコいいですね😀」

【㊚1】「コラコラ、
            そんな社交辞令はいらないぜ👍」
    「照れて、何も言えないじゃん😅」

【店員㊛1】「いえいえ、ホントですよ😊」
      「わたし、お兄さんみたいな人、
       好きですよ🤘」

【㊚1】(独り言です)
    (おいおい、えらく今日は直球だな😅)
    (それも、豪速球)
    (うかうかしてると、
          取り損ねるくらい勢いがあるぜ)

【㊚1】「あんまりオジさんを、
           からかうモノじゃないぜ👍」

【店員㊛1】「からかってなんか、ないですよ😅」

【㊚1】スウィーツの並んだ
    ショーウィンドウの前で、
    オレたちは、
    他人が聞いたら
    ちょっと耳を疑ってしまうような
    会話のキャッチボールをしていた。

    ショーウィンドウに並ぶ品は
    いつも違う気がする。
    もちろん、
    ★ドーナッツ
    ★ワッフル
    ★チャンクスコーン
    など、定番のレギュラーも存在するが
    それ以外は、いつも様変わりしている。

    見ているだけでも
    楽しめそうだ。

    その中でも、今回、
    ひときわ目を引いたのが
    「栗ずくめのモンブラン🌰」であった。

    見た目で
    栗をベースに
    作られたことが伝わってくる
    その出で立ちは
    茶色いマロンクリームで覆われて
    形は小さな三角錐🌰

    その頂上には
    渋皮付きの栗甘露煮を
    のせており
    三角錐の底には
    スポンジ状のパン生地が
    見え隠れしている。

    「これ、なんかいいですよね🌰」

【店員㊛1】「はい、つい先日、
              出たばかりで、」
      「すごく人気があるんですよ🌰」

【㊚1】「でしょうね。」
    「見た目も、可愛いし。」

【店員㊛1】「毎日、すぐ売り切れて
            しまうんです。」

【㊚1】「んー、ちょっぴり高いなー。」

    「だけど・・・。」
    「まー、いいや」
    「注文しちゃいます」
    「よろしいですか?」

【店員㊛1】「はい、分かりました。」
      「ありがとうございます🎵」

【㊚1ナレーション】
女の子は、ショーウィンドウの前から
すかさず、レジの前まで回り込み
レジ担当の女の子もいたが
アイコンタクトで
(ここだけは私がやるから)
と、目で伝えたようにも見えた。

【㊚1】「飲み物はねー、」

【店員㊛1】「ひょっとして、」
      「ホットコーヒー☕️ですか?」

【㊚1】「おっと、分かっちゃった?」

【店員㊛1】「ショートサイズで、
             マグカップですよね?」

【㊚1】「こりゃ、驚いた。」
    「まったく、その通りですよ。」

 独り言→(以前、たった一度だけ
      応対してもらっただけなのに
        大した記憶力だ)

    「お願いしても良いですか?」

【店員㊛1】「はい、かしこまりました」
     「それでは、ご用意の方をしますね。」
     「あ!お会計しなきゃ。」

【㊚1】「そうだね。」
    オレは、スタバのカードを
    差し出して
    会計を済ませた。

    そして、少しの間、待つ。
    店員さんは、テキパキと動く
    モンブランを取り出して
    皿の上にのせ、
    トレイの上にのせる
    そのあと、カップを
    エスプレッソの機械の所に置き
    コーヒーを注いで、
    同じトレイにのせて
    出来上がりだ。

【店員㊛1】「とうぞ、ごゆっくり、
             していってくださいね🎵」

【㊚1】「はい、ありがとうございます。」

    (ふっ、オレの勘違いかな?)

    彼女の笑顔が、オレの心に突き刺さる。
   オレは彼女に笑顔だけ返して、席を探した。

    といっても、
    いつも決まって窓際の席だ。

    今日は、一番、角の席に着いた。

    こうやって
    外の様子を見ながら
    コーヒーを飲むのが
    気に入っている。

    コーヒーはもちろんのこと
    「栗づくめのモンブラン」も
    美味しい。

    栗色のマロンクリームの内側には
    白いホイップが入っていて
    それらを食べ終わると
    底には、スポンジケーキが
    埋もれている。

    ひとつで、
    色んな味が楽しめる仕組みだ。

    コーヒーとの相性も
    バッチリである👍

    そんな風にコーヒータイムを
    楽しんでいた矢先、
    先ほどの女の子が
    各々のテーブルを拭きながら

オレに近付いてきた・・・。


もともとの原作を、
シチュエーションボイス風に
作り変えてみました。
お話としては、
何でもないような日常のお話ですが
僕自身も、シチュボの脚本を
手掛けるのは初めてですし
シチュボを始めたばかりの
方々には、ちょうど良い作品だと
思います。

セリフの言い回しや
ナレーションなども
ご自身の言いやすい言葉に
置き換えていただいても
いいですし
お話にキャプションを
付け加えて、お話を創作して
いただいても大丈夫です。
そして、お話の続きを
創作して楽しんでいただいては
いかがでしょうか?

僕の作品を使っていただくことは
大歓迎なんですが
もし、ご使用の際は
ひと言、お知らせいただけますと
嬉しいです。
「X」や、「スタエフ」
「インスタ」などを通じて
お知らせいただけますと
嬉しいです

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