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4-2*日本の歌の原点| 4章 都会の生活で感じた現代の問題点ーなぜ現代ではスナックのカラオケでコミュニケーションができないのか|ニューロマン都会編

そもそも「知らない人の前で歌うなんて恥ずかしいし、スナックなんて行かない。歌でコミュニケーションなんてしたくない。」という人も大勢いるだろう。

しかし、いつの時代も歌は私たちのすぐ側にある。

流しがスナックのカラオケになり、カラオケボックスになり、一人カラオケが流行して歌の個室化がより進んでも、人はどこかで歌いたいのである。

なぜだろうか。

今でこそ、歌でコミュニケーションをすることは珍しく思えるが、子どもの頃は誰でも一度はおしゃべりをするように歌ったはずだ。

日本人は古来より自分の伝えたい言葉を自然に歌ってきた。
それがわらべ歌であり、民謡であり、日常の中で気持ちを表現する手段として身近に存在していた。

歌謡曲の大部分には日本の伝統的な民謡の要素が継承されていたが、J・ポップにはそれがない。時代の変化の中で、私たちは生活の中から生まれる歌をなくしてしまったのだ。

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