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皮膚感覚と心の動き

皮膚の奥深さについて

ここのところ、研究結果などで皮膚への刺激、触った感触、何かを持ったときの重さ、暖かさ冷たさなどが人の心へ影響していること。
または判断するときの材料となっていることが研究の結果で明らかになっています。
アメリカでの実験です。
「固い椅子と柔らかい椅子を用意してそれぞれに座ってもらった実験があります。
被験者には、1万6500ドルの新車を買うことを想像してもらい、ディーラーと値引き交渉をしてもらいました。
すると、固い椅子に座った人は、クッションのある柔らかい椅子にに座った人よりも少ない値引き額を提示したそうです。固い椅子に座った人は心も固くなり値段を変えようとする気持が抑制されたと考えられます。」

この結果には大変驚きましたが、感触がそのまま心に影響をするということにとても興味をいだきました。
固いものに触れていると、心も固くなり、必要以上のコミュニケーションは取らなくなるということです。心も閉じてしまう。
逆に、柔らかいものに触れると、心も柔らかくなり、心も開き、コミュニケーションを取るようになるということです。

この結果はある意味分かりやすいと感じます。
固いものに触れる=心が固くなる
柔らかいものに触れる=心が柔らかくなる

上記の結果がある一定以上の確率で起こる、又は例外はあれど、少数であるならば、この結果を踏まえて色々なことに応用が効くようにも感じました。

コミュニケーションをしたい人とは、ゆったりとしたソファーで話をする。または、その反対も然りです。
とても面白い結果ですね。是非、自分自身についても観察してみたいとも感じました。
これは、逆説的に発想すると値段交渉が行われるような場所では、立場により選ぶ椅子の固さを変える必要があります。
また、この実験結果は、治療等にも活かせるかもしれませんし、仕事にも勿論活かせるでしょう。

私は現在アトピー性皮膚炎、敏感肌の方が安心して着ていただける服作りをしています。
服は肌に触れるものになりますので、触り心地は大事であると以前より考えておりましたが、この実験の結果から考えますと触り心地はとても重要であり、第一優先事項にしてもいいと感じました。

それにしても、皮膚感覚というものは本当に不思議です。
皮膚で感じる感覚が、大きく心に作用すること、それも身体全体で感じ取り、その皮膚感覚が心に影響を与え、その後の行為にも影響するということがとても興味深く感じました。

私たちの日常の行動も皮膚感覚によるものが大きいのかもしれません。

eri kaneko
アトピー性皮膚炎 敏感肌にやさしい服

お読みいただきありがとうございます!!!よろしくお願いします☆