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皮膚と音の関係

前回、色について記しましたが、今回は、皮膚と音についてです。

前回同様、傳田光洋氏の記事に音について書かれていましたので、下記抜粋します。

「私が音に興味をもったのは、音の研究の第一人者、大橋力先生によるバリ島 の民族音楽、ガムランの研究がきっかけです。ガムランの奏者はみな、演奏中にトランス状態に陥るのですが、調べてみると脳波や血中ホルモンに変化が見られたというのです。

でも、CDに録音されたガムランでは聴いてもトランス状態は起こりません。実は人間の 耳が知覚できる波長は 16000 ヘルツまでなのでCDも 2 万ヘルツまでの音しか入りません。 でも、ガムランには 10 万ヘルツ以上の音が含まれているので、耳では感知できない高周波の 音が人間の生理に影響を及ぼすようだと分かったのです。そこで、首から下を遮音シートで 覆ったところ、トランス反応が発生しなかったので、先生は体表には未知の超音波感受性機構があるのではないかと発表されました。

そこで私は、皮膚のバリアを破壊してから 3 万ヘルツくらいまでの音の照射実験を行った ところ、1 万ヘルツ以上でバリア回復が早まったのです。電子顕微鏡で表皮を観察すると、 細胞間脂質の供給も高くなっていました。つまり、音を聴かせると表皮に何らかの生理的変化が生じ、やがてトランス状態まで達するのだろうということが分かったのです。」

皮膚は音も感知できるということですね。これも今まででは考えられなかったことです。が、研究が進んだ賜物と感じます。

耳では聞こえない高周波の音が皮膚に影響を与える、皮膚のバリア機能も回復が早まったことが実験にてわかったとのこと、今後もっと研究が進めば、治療に活かすこともできるかもしれません。

この実験では、高周波の音が表皮に影響を与えるとのことですが、日常、生活している環境の音による影響は全くないのでしょうか。
ある音を聴いて、心地よくなるとか、嫌な気持になるとか、耳で聴くだけではない情報を皮膚が受け取っている可能性はないのでしょうか。
耳が聞いていない情報を皮膚が受け取り、心に影響を及ぼす、または、脳で何かを考える、等、何かしらあってもおかしくはないかと考えます。

それにしても皮膚は本当に不思議です。
不思議と一言で言ってしまうと簡単ですが、奥が深く、まだまだ知らないことが沢山あるのだと感じます。
色、音と感知することができる皮膚ですが、空間を認識する力が高いのですね。
やはり、自分と他者、自分と社会など、外界との境界が皮膚となりますので、外界からの影響をいち早くキャッチする機能を備えているのでしょう。それにより、自分という皮膚の内部は守られているのかもしれません。

こんなに奥が深い皮膚について、さらに調べていこうと考えます。
では、また。

eri kaneko
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