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宣伝しない個展

宣伝しない個展

 5月19日(月)〜6月16日(日)の間、「公益社団法人 東京都看護協会」で個展「Daydream Believer 2021」を開いていました。

 新型コロナワクチンを打つ目的も、当初は「かからない」と「うつさない」という二つの意味があったように思いますが、ワクチンを打ってもかかってしまうという事例が多く知られてきた今、重症化リスクを下げる「自分のためだけ」の意識が強くなっているように思います

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僕のポリシーは勘違いから生まれた。

僕のポリシーは勘違いから生まれた。

 この話は、どこが勘違いなのかが自分にもわからないので、正解を知っている人がいたら教えて欲しいんですが・・・。

 20代半ば、僕がまだアシスタントだった頃、深夜の映画を紹介する番組をぼけっと見ていたら、「華氏451」という映画を紹介していた。

 少し未来のその世界では、国が国民の思想を管理するために読書を禁止していた。当然ながら一部のレジスタンスは、はずれにある隠れた村でこっそり本を読むわけだ

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笑顔だけが「いい写真」か。

笑顔だけが「いい写真」か。

 フォトグラファー・佐久間ナオヒトです。
 今日は僕が駆け出しのフォトグラファーだった頃の話です。
 もう10年以上前の話なのですが、これはいつの時代にも変わらないことだと思うので書いてみたいと思います。
 
 仕事上の写真に限定していうと、「いい写真」とは「必要に応じられる写真」のことだと思います。

 その企業は毎年株主向けに、年次報告書を作成していて、その報告書用の社長のポートレート撮影をご

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「孤独」の意味

「孤独」の意味

 先日一人で西川美和監督作品 映画「すばらしき世界」を観てきた。

 ネタバレしないようにふわっと書くけど、相対する二つの価値観、例えば正義と悪、みたいなことを考えさせられたんだけど、もう一つ「孤独」というメッセージを受け取った。

 で、受け取った次に考えた。「孤独」の対義語はなんだ、と。

 「連帯感」「一体感」「群衆」「愛」などなど。

 検索してみると、僕と同じように「孤独」の対義語を探し

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真ん中がわかる男

真ん中がわかる男

 昔、ネスカフェ・ゴールドブレンドのコピーで「違いがわかる男」というのがありました。今日のタイトルはそれをなぞってるだけで、女性蔑視や、男はこうある「べき」論を展開しようというわけではありません。

 仕事をしていると、自分の強みに関して考えたり、人から聞かれたりすることが多々あるのですが、僕は「平凡であること」が強みだと答えています。「平凡=真ん中」、的な。
 
 インターネットの世界では、ユー

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息子の靴には砂がいっぱい。

息子の靴には砂がいっぱい。

 先日の雨で靴が濡れてしまったので、新しい靴を履いて学校に行った息子氏(小三)。
 帰ってくると、今度は靴の中に砂がいっぱい。

 僕はその話を聞いた時に、小さな羨ましさを感じた。

 靴の中の砂が、どのようにして入り込んだのか。
 外で元気に遊んだ結果か、はたまた、靴本来の役目を超えて、バケツがわりに砂を運ぶのに使ったか。
 なんであれ、その後の靴の中の感触は気持ち悪かっただろうし、帰宅すればそ

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こちらこそありがとう。

こちらこそありがとう。

 娘が卒業し、息子が今通っている小学校は、かつて僕も通い、僕の母も通っていた学校です。
 そして在学中の子供達の親は、僕の同級生というパターンも結構あります。

 コロナがなければ今までの卒業生が校庭に集まるという70周年行事、大同窓会が行われるはずでしたが、これは中止の運びに。

 しかしそこは創立70周年の小学校。卒業生にもいろんな方々がいます。

 「僕らの七日間戦争」や「シティハンター」で

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木村伊兵衛賞作家にならんだぜ。

木村伊兵衛賞作家にならんだぜ。

 先日、建築家の友人から写真が送られてきました。
 今年7月にオープンした「こども本の森 中之島」( https://kodomohonnomori.osaka/ )に僕の写真集があったとのこと。

 左は本城直樹さん( http://honjonaoki.com/ )、右には川内倫子さん( http://rinkokawauchi.com/ )、写真に写っている他の棚には川島小鳥さん( http

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コンセプトからアクションへ

コンセプトからアクションへ

 弊社では産休・育休中の時間を、より有益に過ごしたいと考えている女性4名にインターンとしてお手伝いしてもらっています。

 制作とは違う畑で働いてきた4人ですが、クリエイティブとは、「絵が上手」とか「面白いことをすればいい」と言ったことではないことを知ってもらって、その方法を今後のインターンの皆さんのお仕事に役立てて欲しいなと思っています。

 さて、最近僕は二種類のマッピングを使って頭を整理して

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これが新時代の授業だ! N高生がプロに企画提案したライブ配信イベントレポート

これが新時代の授業だ! N高生がプロに企画提案したライブ配信イベントレポート

N高等学校の課題解決型プロジェクト学習「プロジェクトN」で、生徒たちが取り組んでいる「ニューノーマルの遊びを伝えるプロジェクト」。

プロジェクトの一環で、キャンパスを代表するN高生がnoteを使ってプレゼンし、企画やアイデアのプロである佐藤ねじさんとミヤザキユウさんにご講評いただく「公開授業」を、noteライブで配信しました!

この記事では、視聴者の感想を中心にライブ配信の様子をレポートします

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ゲンフウケイ

ゲンフウケイ

 「SNSといえばFacebook」みたいなことをいうとおじさん的な感じがする昨今、LINE、Twitter、インスタグラム、TikTokなどなど、枚挙に暇がありませんが、バーチャルSNS「cluster(クラスター)」なるものがありまして、本日からここのバーチャル空間で写真を展示いたします。
(オープニングイベント 11月11日(水) 19時〜20時 どなたでもご参加ください!)

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「たら」「れば」ばかりの最近・・・

 あの時あーだっ「たら」、あれをして「れば」、なんて過去の事を後悔している人、いないでしょうか。
 一般的には、「たら」「れば」の人って嫌厭されがちですけど、実は僕も最近「たら」「れば」ばかりの毎日です・・・。

 ただちょっとだけ違うのは、未来志向の「たら」「れば」です。
 未来がこうなっ「たら」いいなぁ、そのためにこれをす「れば」叶うかなぁ、と。

 別の言い方をすると「仮説思考」ってことなん

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この不安はなんだ。

この不安はなんだ。

 今朝の夢に三浦春馬さんが出てきました。
 ずっと昔一度だけ撮影でお会いしたことがありますが、記憶に残るような会話なんてないし、本当になんで夢に出てきたんだろう・・・。
 夢の中ではちょっと切ない会話をしました。

 さて、そんな夢から始まった1日。
 本当は息子の小学校の運動会。台風のおかげでおそらく明日も中止なんだろうな。その場合、火曜日に延期になるので僕は観に行くことができません。

 そし

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大人は楽しいんだぞ!

大人は楽しいんだぞ!

 と、いうことを見せつけたいんですね。子供たちに。
 
 昨年、小学校六年生だった娘の通う学校から特別講師のご依頼をいただいて、三回にわたって授業をしました。

「学校の勉強が将来なんの役に立つの?」

 僕はかつてはそう思ったし、おそらくこれは普遍的な小学生の疑問だと思うけど、この疑問に対する僕なりの考えを示すことをその授業のゴールに定めました。

 その答えは・・・、「楽しい大人になるため」で

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