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サピエンス全史からみる「人類はなぜ生存競争に勝ち残ったのか?」をめっちゃ分かりやすく説明してみる。

サピエンス全史からみる「人類はなぜ生存競争に勝ち残ったのか?」


もはや説明不要の1000万部超えの歴史的なベストセラー「サピエンス全史」
マイクロソフトのビル・ゲイツやオバマ元大統領ら、世界のリーダーや著名人たちが絶賛、注目した衝撃の書

みなさん読まれましたか?

これは超~絶に面白い本でありました。
ビル・ゲイツなど著名人たちが絶賛する理由がわかります。
ほんと純粋に面白いです!
教養がゴリゴリに高まりまくる本!
これはもう全人類必読の本と言い切っちゃっても大袈裟ではありません。
ぜひ義務教育に取り入れて一般教養にすべきと言ってもいいと思います。

まさに全ホモサピエンスに捧ぐ的な名著
あなたも人類ならぜひ読むべき1冊なのであります。

ただ!

ただですね…
難点がありまして…。

はっきりいって長い!
膨大な量すぎて読む気失せます(笑)

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本を日頃から習慣的に読んでいる人ですら
「なげ~よ」って思えちゃうボリューム。

これはなかなかに曲者です。

そこで
時間がない、読むのが苦手、読みたいけどキッカケが欲しい
などなどあらゆる言い訳が溢れ出てくる人たちのために
ズバリ!

「めちゃくちゃ面白い本なんだけど、長すぎて読めない人のために
めちゃめちゃ短く要点絞ってご紹介」 
してみたいと思います。

この記事を読んで少しでも興味を持ってもらえたら幸いです。



では…

「人類はほかの生き物に比べなぜ圧倒的に繁栄しているのか?」


この本の著者は世界が認める超天才歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏

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本書のテーマは
「人類はほかの生き物に比べなぜ圧倒的に繁栄しているのか?」
という壮大かつ人類の尊厳にも迫る重厚なテーマです。


これを読んでフェイスブックのマークザッカーバーグが本書を
「人類文明の壮大な歴史物語」と評したことで一躍話題になったそうですが
あのザッカーバーグが称賛した歴史って何なんでしょ。

気になりますよね。

それはですね…

「学校で教わる歴史とは違った」ということなのです。

ボクらが学生時代の頃には人類の発展は、
頭が良いから生き残った、DNAが優れているから生き残った。

と教わってきましたが
ハラリ氏いわく
頭の良さやDNAは関係ないと言うんですね。

「えーーーー!そうなん?」

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ボクらが教わってきた歴史ってなんなん?

学校の授業ではネアンデルタール人から進化した人種がホモサピエンスと教わって来たと思いますが実は、全く別の生き物だったそうです。

全く別!

似て非なる生き物なんですって

マジで?

おいおい、これって今まで常識とされてきたことを覆す衝撃の問題発言ですぞ。まさにダーウィン、ニュートン、アインシュタインのように
既存の価値観を根底からひっくり返す新事実…

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実は我々の祖先だと思われていたネアンデルタール人たちは
ホモサピエンスとはライバル関係にあったそうでしかもネアンデルタール人の他にも、何たら人種みたいなのも存在していて、それらともバチバチの闘争の歴史でもあったそうなのです。

なんか人類ってずっと1種類でそれが進化して今の姿があるようなイメージがあるのですが同種の人類との闘いの歴史だったのですね。これには驚きです。しかも我々の祖先ホモサピエンスは他の人種に比べ特別に優秀だったわけでもなくむしろ腕力も最弱で、頭も良くなかったらしいです…。

そんな戦いの末に最弱ホモサピエンス
どうやって他の人種を滅ぼして生き残ってきたのだろう。

めっちゃ気になります。
最弱ホモサピエンスがどうやって他の人種をぶっ倒してきたのかここから核心に迫っていきます。


この超天才ハラリ氏が見ている景色とはなんなのか?


ハラリ氏いわく

人類(ホモサピエンス)は3つの革命により発展したと言います。

認知革命
農業革命
科学革命

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全部説明すると長くなるのでここでは
抜群に面白い「認知革命」だけをご紹介しますね。


実はこの「認知革命」
これがなければ我々の祖先は10万年前に絶滅していたらしいです。

「認知?」

農業革命と科学革命はなんとなくわかるけど
「認知革命」ってどうゆうことよ?

認知革命とは

「虚構を信じる力」が革命を起こした!…ということなのです。

これこそがこの本の最も面白く破壊的なところ

分かりやすく言うと「虚構 = ウソ」

ウソををつけるようになったことと
ウソを信じれるようになった
ことが
人類をここまで発展させた最大の要因だと言ってるわけ。

「ウソつきが人類を発展させた?」


なに訳わかんないことぶっ込んでんの?
普通ならそう思いますよね。


ある組織の一人がこんなことを言ったとします。
「あの山の向こうに大量の食糧があるんだ」

今までの人種は「は?? なに言ってんのコイツ」と相手にもしなかった。

しかし我々の祖先のホモサピエンスの一人が
「マジで!ほな行ってみよか!」
と賛同してくれたわけです。

これが人類発展の超絶なターニングポイントになったそうです。


????????????

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余計わけわからん。

何言ってんの?

ですよね。


これは今ではごく当たり前の会話ですが
当時からしてみれば異例中の異例。

なぜなら当時は「実際に目で見たものしか信じない」世界観があって
「あの山の向こうに○○がある」と言われても誰も信じません。

それを信じてしまっては、自分が死んでしまう可能性があるし
組織が全滅してしまう可能性もあります
生存本能が「虚構を信じる」という習慣がそもそもなかったのです。

しかしある時から、「虚構を信じる」人種が現れ発展し
最後には生き残っていったという…。

つまり
「ウソかも知れないものを信じる」といった能力が人類を発展させた要因だと言うのです。

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目で見たものしか信じられない社会って…



もし「目で見たものしか信じない人種」だけだったとすると
どのようなことが起きるのか。
未来を語っても誰も信じないので統率ができません。
ハラリ氏は将来に向かって足並みが揃わないことが原因でその他の人種は滅びたと言います。

めちゃくちゃ優秀なリーダーがいても誰も信じないので
統率できないし組織としても機能しない。もう全員がバラバラ…。
好き勝手、自分中心、すべてが「オレガー」ってやつ。


なるほどです。
なんとなく見えてきました。


そう考えると現代社会も
仕事もプライベートもウソまみれ
ウソのおかげで社会を形成しているとも言えます。

週刊誌やTV報道なんてまさにそう。
「すごいらしいよ…」という言葉を信じてどんどん噂が広がっていく。
見てきたものでなくても、あたかも見てきたかのように
それが真実であるかのようにどんどんと広がっていく現代
そんな噂話を信じる力が人類を発展させてきただなんてなんだか皮肉な話ではありますが…

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すべては信じることで成り立っている。


現代社会において他に力を持っているものを見てみると

国家、宗教、お金…

それ自体にはなんの価値もないけどみんなそれを心の支えにしています。

宗教を否定するつもりはないですが
「神様」なんて誰も見たことないものを信じるのはまさにコレ。

「お金」しか信じないという人も虚構です。
お金自体に価値はない事はちょっと勉強すればわかります。
お金とは物々交換の中心にいるだけのただの紙切れです。
めちゃめちゃ価値があるよとみんなが信じているから価値が生まれているだけ。

国家も同じ。

つまり現代も「信じる力」によって支えられているということの証明なのですね。

このことこからも
巨大な組織を率いるには信じる力が必要で
信じるものの集合体が未来を形作ってきたということ。


ウソなんて言い方すると聞こえが悪いですけど
言い換えれば

「ウソをつく=未来を語る」
「ウソを信じる=未来をつくる」

と言うこと。

我々の祖先はウソをついて未来を語り
ウソを信じて未来を創ってきたのであると…。


ここまで人類の進化論のような難しい内容でしたが
こうやって紐解いてみると現代にも置き換えられることが多数ありました。
そしてこの本は
ある意味でのハラリ氏の「警鐘」のような気もします。

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現代はテクノロジーの進化で他者とのコミュニケーションを取らなくても
生活できるような人も増えてきました。

信じるのは自分だけ
自分さえよければいい
という人も多く見受けられるようになりました。

しかしそれは大きな勘違い。
人類の進化は最初はウソを信じただけかも知れませんが
そのウソを支えにして
「協力」してきたことが人間が生き残った最大の戦略なのですから。

この件については過去記事でも触れていますので併せてどうぞ。


本質は助け合い、補完し合える環境こそが
己を高め人類が進化してきた証だと思います。

豊かさを求めるというのは自分ひとりでは叶いません。
ひとりで生きていけるなんて大きな勘違いです


「実際に目で見たものしか信じない」人種が滅びていったように
今見えていることがすべてだという社会へ進めば
今度は我々ホモサピエンスが滅びていくのかも知れません。

以上「サピエンス全史」のご紹介でした。
如何でしたでしょうか。かなり圧縮してご紹介しましたので物足りない感満載ですけど本編はご自身で体験してみてくださいね。
マンガで読みやすいものもありますのでどうぞ。

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