マガジンのカバー画像

雨音多一の小説について

4
雨音多一が公開している無料小説などについてまとめたマガジンです。
運営しているクリエイター

記事一覧

書評「天国のうた」

書評「天国のうた」

「ここではない どこかへ / 理想の地を探しても見つからないだろう」

 冒頭のポエムの一節である。理想を追い求めるあまり、遠くの地を探すのは人の常である。「今、ここに在る理想をつかまえる」こと。それが重要なのだ。

 本書は表題作「天国のうた」を含む、計8作品の短篇集である。
 祖父と暮らしはじめた女の子、天国を創るように依頼された学生、サッカーを愛する少年……。

 それらの物語に通底するのは

もっとみる
レビュー「雨音多一著:初夏の芸術論」

レビュー「雨音多一著:初夏の芸術論」

 全12篇の短編小説に通底するのは、現代の文明社会が「失ってしまった何か」への希求である。携帯電話を持たない絵画教室の先生、田舎暮らしを始めた主婦、、万年筆で手紙を書き始めた青年……。

 主人公たちは、それと同時に「美とは何か」を求めながら日々の生活を送っている。そこにあるのは、美への飽くことなき探究心と、芸術への情熱である。

 例えば、女子高生「江戸川 ひさき」の美への思いは、ギャラリーでバ

もっとみる

雨音多一の小説ブッグガイド

 わたくし、雨音多一の小説の制作スタイルについて、記させていただきます。まず、新作小説はパブーさんにて、無料で公開いたします(URL http://p.booklog.jp)。

 この小説をとりまとめ、Amazonさんにて、有料販売をいたします。この際、電子書籍ではなく、紙の本となるため、どうしても有料になってしまいます。本は保存性や可読性、そして活動資金の点によって、有料となります。申し訳ござ

もっとみる
【新作無料小説公開】天国の詩

【新作無料小説公開】天国の詩

bccksさんで、私、雨音多一が書いた新作の短篇小説「天国の詩(うた)」を公開いたしました。

皆さんがカフェへ行くのはどの位の頻度でしょうか。僕がフリーランスでデザインの仕事をしていた時には、3日に1回位の頻度で立ち寄っていました。このお話は、そんなカフェでの物語です。

無料となっておりますので、お時間のある方、ご覧になっていただければ嬉しく存じます。

それでは、また。

雨音多一より