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魅惑的なパスタの世界。手軽なのに美味しい8つのレシピ

料理が好きで、自炊をほぼ毎日する。
今まで個人的に追求してきた食べ物はいくつかあるのだが、パスタもそのうちの一つ。大好きで、昔から自分でよく作る。

パスタは美味しいだけでなく、少ない材料で手軽に作れるのが良い。季節の野菜を使って作るのなんて最高。また冷蔵庫の中の余り物とか、どんな具材で作ってもだいたい美味しくできるのも嬉しいポイントだ。
一人前の量でも作りやすいので、一人暮らしの方も作りやすい料理だと思う。

今回は、最近作った中で個人的におすすめのパスタレシピを8つ紹介しようと思う。
またレシピ紹介の前に、あると便利な調味料、パスタの種類による違い、パスタの茹で汁のレシピや必要な道具についても簡単に説明する。
どのレシピも簡単に作ることができるのに美味しいものばかりなので、参考にしていただけると嬉しい。


あると便利な調味料

まず最初に、使うとパスタの味がネクストレベルになるおすすめ調味料を紹介しようと思う。

太白胡麻油

フライパンを加熱してソースを作るときに、香りのない油があると重宝する。
オリーブオイルは加熱しすぎると香りが飛んでしまうし、酸のような独特の風味が出るため、加熱したオリーブオイルが苦手な方も多そうだ。

太白胡麻油は香りがなく、加熱しても変な匂いが出ないので、にんにくや鷹の爪の純粋な香りや風味を油に移しやすい。
個人的には九鬼の太白胡麻油が美味しくておすすめだ。

ちょっと良いオリーブオイル

オリーブオイルはパスタの要。最後に具材をパスタと和える段階で投入すると、香りが飛ぶことなくおすすめ。
やっぱりパスタはオリーブオイルをたくさん入れたほうが美味しい。できるだけ香りの良い、そのまま飲んでも美味しいものを使うのが良いと思う。

価格はピンキリなので予算と相談だ。僕は気軽に量をたくさん使いたいので、普段そこまで高いオイルは使っていない。
オリーブオイルも産地などによって味や風味が全然違うので沼なのだが、できれば実際に試飲できるお店で試してから買うと良い気がする。
ちなみに僕は個人的に好きなオリーブオイル屋さんで、シチリア産のフルーティーなものを買って使うことが多い。でも辛味や苦味が強めのオリーブオイルも、それはそれで美味しい(辛味や苦味はポリフェノールの多さにだいたい比例するようなので、健康にも良い)。

スーパーで買うことができるものだと、ボスコのオリーブオイルはおすすめだ。
だいたいどこでも安く売っている上に、癖のない美味しさでコスパが良いと思う。

アンチョビフィレのオイル漬け

アンチョビのオイル漬けも、使うことで味にコクと深みが出るのでパスタ作りに重宝する。
僕は特にあっさり系のパスタにアンチョビを入れることが多い。シンプルなパスタほどアンチョビが良い仕事をすると思う。
ちなみにこういったアンチョビフィレのオイル漬けは塩分を多く含んでいるので、使う際は塩加減に注意。

個人的には、比較的手に入りやすいスカーリアさんのアンチョビを使っている。扱っていないスーパーも割と多いのが残念だが、成城石井とかにはだいたい売っていると思う。

パスタの種類

パスタには色んな種類がある。
ロングパスタやショートパスタのように長さが違うもの。また太さや形状も種類によって異なる。

個人的にはロングパスタが好きでよく使う。

スパゲットーニ(太さ1.9-2.4mmぐらい)は、太いので茹で時間も少し長くかかるが、食感が豊かでソースの旨味をよく吸うので美味しい。

スパゲッティ(太さ1.6mm)は耳馴染みもあるし、たいていどこのスーパーでも売っているのが便利だ。
食感をそれなりに楽しめる上に味の染み込み具合が程よく、茹で時間もそんなに長くかからないのが特徴。
バランスの良いパスタなので、個人的に一番よく使う。この記事で紹介するレシピもほぼスパゲッティ。

スパゲッティーニ(太さ1.4mm)は、たらこパスタのような常温でソースをまとわすだけのレシピにおすすめ。

その他に平麺のフィットチーネなどもあるが、肉・トマト・チーズ系の濃厚なソースとの相性が良く、食感も良いので個人的に大好きだ。

ショートパスタは個人的にはあまり使わないが、濃厚なソースと絡みやすく美味しい。
マカロニやペンネ、リガトーニ、フジッリなどが定番だと思う。

パスタの種類は、パスタソースや好み、気分に応じて選ぶのがおすすめ。

パスタの茹で汁

パスタは、1%の塩分濃度のお湯で茹でるのがおすすめだ(人間はこれぐらいの濃度が美味しいと感じるようになっているらしい)。
お湯の100分の1の重量の塩を量って、パスタを茹でよう。

またパスタはたっぷりのお湯で茹でた方が茹でムラも少なく、塩分も濃くなりすぎないので、例えば大きめの鍋に1Lの水と10gの塩を使って茹でるのがおすすめ。
でも正直なところ、一人分や二人分の少ない量のパスタを茹でるために大きな鍋を使うのは面倒だと思う。
そんなときは塩分濃度だけ気をつければ、レンジで一人分のパスタを茹でられる容器など使っても全然OKだ。僕もよく使う。

茹で加減は好みにもよるが、個人的にはいわゆるアルデンテが好き。
ただ、レシピによってはソースと絡める際にも過剰にパスタに熱が加わってしまうことが難点。完成時にアルデンテに仕上がるよう考慮し、どの程度まで茹でるかを見極めるのがポイントだ。

ちなみにパスタの茹で汁は、僕はパスタソースの塩分調整にも使う。
パスタは塩分量が気になる料理だと思うので、ソースを作る段階で過剰に塩を入れず、茹で汁で塩気を微調整するのがおすすめだ。

必要な道具

パスタを作るのに、特別な道具は必要ない。

パスタソースを作るためのフライパン(一人〜二人分なら24cmぐらいのものが便利)、パスタを茹でるための鍋もしくは電子レンジでパスタを茹でられる容器、トングぐらいがマストだろうか。
あとはシリコン製のスパチュラがあると、フライパンに残りがちなソースを余すことなく盛り付けられるので、地味に便利だ。

パスタは火加減が重要なので、凝ってくると微妙な火加減をリアルタイムで調節したい場合が多くあると思う。
そのため欲を言えばガスコンロで、熱しやすく冷めやすいアルミ製のフライパンがあると料理が面白いが、普通のステンレス製のテフロンフライパンでIHコンロの環境でも何ら問題ない。

テフロン加工のないアルミパンは材料がひっつきやすいので、慣れないと扱いが難しい道具でもある。
でも最近はアルミ製のフライパンでテフロン加工のものもたくさん出ていると思うので、そういうものがあればより便利だと思う。

パスタのレシピ8選

ここからはレシピの紹介。
材料と作り方をシェアしているので、参考にしてみてほしい。

春菊と豚バラのパスタ

冬に美味しい春菊と、厚めに切った豚バラ肉を使ったパスタ。
豚バラの脂が多いので、きのこを入れるとバランスが良く仕上がる。
口に入れた瞬間にほろ苦さと爽やかさが広がる、春菊特有の豊かな風味がなんとも。豚バラは贅沢に厚めに切ったほうが絶対に美味しい。

材料(一人分)
・スパゲッティ:80g
・パスタ茹で汁:適量(大さじ1目安)
・豚バラ肉(塊):100g
・春菊:1束
・しめじ:70g
・にんにく:1かけ
・太白胡麻油:大さじ1
・オリーブオイル:大さじ2
・黒胡椒:適量

作り方
1. フライパンに太白胡麻油、にんにくを入れ、にんにくがきつね色になるまで極弱火にかける。
2. 1cm幅に切った豚バラ肉を入れ、弱火で軽く焼き目を付ける。
3. しめじと食べやすい大きさにカットした春菊を入れて蓋をする。春菊がクタクタになるまで弱火で蒸し煮する。
4. パスタと茹で汁を入れ、オリーブオイルを回し入れる。中火〜強火で水分を飛ばしながらパスタと具材を絡め、乳化させる。このときに茹で汁で塩分を調整する。
5. 皿に盛り付けて黒胡椒をかける。

カブのパスタ

冬の味覚のカブを葉っぱまでまるごと使ったパスタ。
煮込んで柔らかくなったカブの食感が心地いい。あっさりしているので、鷹の爪の辛味をしっかりとオイルに移すと美味しい。

材料(一人分)
・スパゲッティ:80g
・パスタ茹で汁:適量(大さじ1目安)
・カブ(葉付き):1株
・アンチョビフィレ:1枚
・にんにく:1かけ
・鷹の爪:1本
・太白胡麻油:大さじ1
・オリーブオイル:大さじ2

作り方
1. フライパンに太白胡麻油、にんにく、鷹の爪を入れ、にんにくがきつね色になるまで極弱火にかける(鷹の爪は種を抜いておく)。鷹の爪は色づいてきたら焦げる前に取り出す。
2. カブをさいの目にカットし、葉も食べやすい長さにカットする。カブを葉ごと入れて弱火でしんなりするまで焼く。
3. アンチョビを入れて潰す。蓋をしてカブが柔らかくなるまで弱火で煮、食感が残る程度に少し潰す。
4. パスタと茹で汁を入れ、オリーブオイルを回し入れる。中火〜強火で水分を飛ばしながらパスタと具材を絡め、乳化させる。このときに茹で汁で塩分を調整する。
5. 皿に盛り付ける。

白菜と豚肉のパスタ

白菜と薄切りの豚バラは鍋にもってこいだが、クタクタに煮てパスタにしても美味しい。
トロトロの白菜と豚バラの脂が最高の組み合わせ。塩気は適度にして繊細な旨味を味わいたい。七味唐辛子が良いアクセント。

材料(一人分)
・スパゲッティ:80g
・パスタ茹で汁:適量(大さじ1目安)
・豚バラ肉(薄切り):80g
・白菜:1/8個
・アンチョビフィレ:1枚
・にんにく:1かけ
・太白胡麻油:大さじ1
・オリーブオイル:大さじ2
・七味唐辛子:適量

作り方
1. フライパンに太白胡麻油、にんにくを入れ、にんにくがきつね色になるまで極弱火にかける。
2. 豚バラ肉を入れ、弱火で軽く焼く。
3. アンチョビを入れて潰し、ざく切りにした白菜を入れて蓋をする。白菜がクタクタになるまで弱火で蒸し煮する。
4. パスタと茹で汁を入れ、オリーブオイルを回し入れる。中火〜強火で水分を飛ばしながらパスタと具材を絡め、乳化させる。このときに茹で汁で塩分を調整する。
5. 皿に盛り付けて七味唐辛子をかける。

舞茸とパンツェッタのパスタ

きのこと豚肉の相性は言わずもがな。特に舞茸は旨味がたっぷりでとても美味しい。
パンツェッタは買っても良いし、豚バラの塊に塩をすり込んで冷蔵庫で二、三日置いておけば、家庭でも手軽に仕込むことができる。
黒胡椒を多めにかけるのが個人的には好き。

材料(一人分)
・スパゲッティ:80g
・パスタ茹で汁:適量(大さじ1目安)
・パンツェッタ:80g
・舞茸:70g
・にんにく:1かけ
・鷹の爪:1本
・太白胡麻油:大さじ1
・オリーブオイル:大さじ2
・黒胡椒:適量

作り方
1. フライパンに太白胡麻油、にんにく、鷹の爪を入れ、にんにくがきつね色になるまで極弱火にかける(鷹の爪は種を抜いておく)。鷹の爪は色づいてきたら焦げる前に取り出す。
2. 1cm幅に切ったパンツェッタを入れ、弱火で軽く焼き目を付ける。
3. 舞茸を入れ、しんなりするまで弱火で炒める。
4. パスタと茹で汁を入れ、オリーブオイルを回し入れる。中火〜強火で水分を飛ばしながらパスタと具材を絡め、乳化させる。このときに茹で汁で塩分を調整する。
5. 皿に盛り付けて黒胡椒をかける。

サバ缶とトマトのパスタ

平麺のフィットチーネが個人的に好きなのだが、特にトマトや肉系のソースに絡めると抜群に美味しい。
にんにくとサバ缶、トマトの旨味が凝縮され、美味しくないはずがないパスタ。
しっかり水気を飛ばすのと、トマトペーストを使ってコクを足すのがポイントだ。安すぎるサバ缶は味が落ちるので、ちょっといいやつを使うとより美味しいと思う。

材料(一人分)
・フィットチーネ:80g
・パスタ茹で汁:適量(大さじ1目安)
・サバ水煮缶:1缶
・トマト:1個
・トマトペースト:大さじ1/2
・スイートバジル:適量
・アンチョビフィレ:1枚
・にんにく:1かけ
・太白胡麻油:大さじ1
・オリーブオイル:大さじ2
・黒胡椒:適量

作り方
1. フライパンに太白胡麻油、にんにくを入れ、にんにくがきつね色になるまで極弱火にかける。
2. アンチョビを入れて潰し、トマトペーストを入れて弱火で炒める。
3. さいの目にカットしたトマトを入れ、強火で水分を飛ばして潰しながら煮る。
4. サバ水煮缶を汁ごと入れ、身を軽く潰す。さらにスイートバジルを入れて中火で水分を飛ばしながら煮る。
5. パスタと茹で汁を入れ、オリーブオイルを回し入れる。中火〜強火で水分を飛ばしながらパスタとソースを絡め、乳化させる。このときに茹で汁で塩分を調整する。
6. 皿に盛り付けて黒胡椒をかける。

ツナとしめじのレモンパスタ

個人的に、ツナ缶は食感をしっかりと楽しめるチャンクタイプの方が満足感を味わうことができるので好き。
レモンは無農薬・無ワックスの物を使い、香りが高い皮部分をたくさんすりおろすのがおすすめ。もちろん果汁もたっぷり絞ろう。
ツナ缶の油が多いと思いきやしめじでいい具合に中和され、レモンの清涼感も相まってすぐに食べきってしまう一品。

材料(一人分)
・スパゲッティ:80g
・パスタ茹で汁:適量(大さじ1目安)
・ツナ缶(チャンク):1缶
・しめじ:70g
・レモン:1/2個
・にんにく:1かけ
・鷹の爪:1本
・太白胡麻油:大さじ1
・オリーブオイル:大さじ2

作り方
1. フライパンに太白胡麻油、にんにく、鷹の爪を入れ、にんにくがきつね色になるまで極弱火にかける(鷹の爪は種を抜いておく)。鷹の爪は色づいてきたら焦げる前に取り出す。
2. しめじを入れ、しんなりするまで弱火で炒める。
3. 油を切ったツナを入れ、身を崩しすぎないよう弱火で軽く炒める。
4. パスタと茹で汁を入れ、オリーブオイルを回し入れる。中火〜強火で水分を飛ばしながらパスタと具材を絡め、乳化させる。このときに茹で汁で塩分を調整する。
5. 皿に盛り付けてレモンの皮をすりおろし、最後にレモン汁を絞る。

出汁たらこパスタ

フライパンを使わずに作ることができる、和風のたらこパスタ。
定番の生クリームを使うのではなく、昆布やカツオなどの和風だしを使うのがポイント。僕はこんぶ土居の十倍だしというだし汁を15mL使っている。やさしい和風だしはたらことも相性が良い上に、クリームのように胃にもたれないので、歳を取るほどに好きさが増している気がする。
またたらこに十分な量の塩分が含まれているので、過剰に塩を追加する必要はない。
レモンはかけなくても美味しいけれど、お好みで。きざみ海苔はたっぷりかけよう。

材料(一人分)
・スパゲッティ:80g
・たらこ:一腹
・レモン:適量
・きざみのり:適量(多め推奨)
・オリーブオイル:大さじ3
・和風だし(なければ顆粒だしなどでもOK):適量(濃度による)

作り方
1. たらこを縦半分に切り、薄皮を抑えながら中身だけをこそいでボールに入れる。
2. 和風だしとオリーブオイルを入れ、軽く混ぜ合わせる。
3. パスタを入れ、混ぜ合わせて乳化させる。
4. 皿に盛り付けてきざみ海苔をまぶし、お好みでレモンを絞る。

菜の花と厚揚げのパスタ

暖かくなってきた春の季節におすすめな、菜の花を使ったパスタ。菜の花のほろ苦さとかすかな辛味が最高に美味しい。
肉を使わず、豆腐を使っているのであっさりしていると思いきや、油分の多い厚揚げを使うことでしっかりとお腹も膨れる。厚揚げから油が出るので、使う油は少なめで。
味付けは塩ベースだが、最後に濃口醤油を少しだけ回しかけることで、しっかりと旨味のある味に仕上がる。鷹の爪と黒胡椒のピリ辛さがアクセントなのもポイント。
厚揚げがフライパンにひっついて崩れやすいので、フライパンはテフロン加工のものを使うのが便利だと思う。

材料(一人分)
・スパゲッティ:80g
・菜の花:半パック
・厚揚げ:一枚
・にんにく:1かけ
・鷹の爪:1本
・太白胡麻油:大さじ1
・オリーブオイル:大さじ1
・塩(ミネラルが多いものがおすすめ):ひとつまみ
・濃口醤油:適量
・黒胡椒:適量

作り方
1. フライパンに太白胡麻油、にんにく、鷹の爪を入れ、にんにくがきつね色になるまで極弱火にかける(鷹の爪は種を抜いておく)。鷹の爪は色づいてきたら焦げる前に取り出す。
2. 一口大に切った厚揚げを入れ、軽く焼き目が付くまで弱火で焼く。
3. 菜の花を入れ、塩をひとつまみ入れてしんなりするまで弱火で炒める。
4. パスタと茹で汁を入れ、オリーブオイルと濃口醤油を回し入れる。中火〜強火で水分を飛ばしながらパスタと具材を絡め、乳化させる。このときに茹で汁で塩分を調整する。
5. 皿に盛り付けて黒胡椒をかける。

まとめ

そんな感じで、簡単に作ることができるおすすめのパスタレシピを紹介した。

紹介したレシピをアレンジしても面白そうだ。味の好みは人それぞれなので、パスタの種類や具材の量、味の濃度など、興味があればいろいろと研究してみてほしい。

今回は秋冬の食材のものが多くなった気がするが、レシピに正解はないと思うし、季節の食材を使って四季を楽しみながら作るのもパスタの醍醐味だと思う。
皆さんもおすすめのパスタレシピがあれば、ぜひ教えて下さい。

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