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(6)少々生々しいが、コレは実験に過ぎない (2023.11改)

シュミレーション値を上回る成果を最初から更新し続けており、プルシアンブルー社のエンジニア達は原因の特定に追われていた。
「結果が出ているのなら、それでイイじゃないか」モリは良くそう言うが、今回のエンジニアチームを指揮しているサミア、ゴードン夫妻にとっては大問題だった。
本番の北米での野生豚掃討作戦の前哨戦の段階で、想定していない誤差が生じているのだからオカシな事態となる。サミアは分析しながら、大枠の原因を特定しつつあった。

モリが急遽編成したチームから齎された情報が極めて的確で、索敵ドローンがイノシシの居場所を特定するのに費やす時間が大幅に短縮されている。
また、特定のエリアに自衛官達を集中投入出来たので、効率的に狩りが出来るようになっている。

イノシシはシカと異なり、大群での群れを成さない。精々、家族単位での集合体でしかないのでシカのように一網打尽、という訳には行かない。
実際、鹿児島県内の昨年度のイノシシ駆除数はシカより少ない約八千頭であり、一日の駆除数の平均は115頭となっている。この日は午前中だけで371頭、モリチームは索敵ドローンを使わずに60頭の駆除を既に超えている。明らかに常識を逸脱している頭数だった。
モリ達がどうやってイノシシの棲家を特定できたのか?AIも分からずに居た。

それでも、志布志湾エリア内のイノシシの完全駆除に既に近づいていると、サミアもゴードンもほくそ笑んでいた

ーーーー

既に一戦を終えた真麻は、10月の陽射しで程よく温められた岩場の上でまどろんでいた。
紅葉は来月になってからだが、至るところで薄黄土色のススキの穂を見るようになっていた。秋なのだと思う。

昨夜だけで耳慣れた伯母の喘ぎ声が、岩の下から聴こえる。数十分前までは自身が声を上げ、何度も絶頂に達していた。今、彼は伯母で果てようとしているのだろうか?真麻と2人合わせて絶頂に導いて、1時間半が経とうとしている。
この山の斜面には人を含めて大きな動物は居ないので、幾らでも声を出しても構わない。真麻と由紀子でそう判断して結託、この休憩地で抱いて欲しいとモリに求めた。

真麻が上半身を起こして岩の下の状況を覗くと、小さな草むらに敷いたシートの上でモリが由紀子に覆い被さり腰を激しく動かしている。モリの均整のある長い足、型の良い臀部に由紀子の両足が絡まっている。アレも気持ちが良い。いつもは冷静な由紀子が我を忘れて乱れ、端ないまでに声を上げ続けている。「伯母もこの場所から私達を観察していたのかな?」と真麻は呟いて、笑った。

翔子と玲子が溺れている理由が、モリに抱かれて良く分かった。知力、身体能力、そして精力が尋常ではない。真麻が付き合ってきた男達の中でもダントツで、一人群を抜いている。
昨夜、性器が初めて体内に入って来た瞬間「絶対に離れない。この人の子を産み、育てよう」と真麻は誓った。

真麻は覗き見を止めて起き上がり、周囲の山並に目を凝らす。「鋭敏な感覚」と伯母が言っていたものを、真麻はこの日初めて実感していた。
麓から山を見上げると、大きな動物が生息しているのが分かり、どの方角に居るのかが分かる。索敵担当のエンジニア達の地図情報に生息域を知らせて、エンジニア達は限定されたエリアに索敵ドローンを多数投入し、イノシシの頭数把握に飛んでゆく。ドローンから情報が入ると、自衛官スナイパー達が該当エリアに急行する。
この地域一帯を全て虱潰しに捜索することなく、ピンポイントでイノシシ攻略を行えるようになり、真麻自身が驚いていた。モリと一夜を共にしただけで分かるようになったのだから。

​​モリと由紀子、そして真麻の3人は独立チームとして山に入った。テストを兼ねてドローンを使わず、2人の捜索能力だけに頼る狩猟を行っていた。
真麻自身はまだ完全には理解出来ていない箇所もあるが、由紀子が先頭に立って獣の方へ進み、その後を真麻が由紀子のサポート役、第2レーダーとして続き、2人でイノシシの居場所を特定する。最後尾に居るモリが周囲の環境を見て、射撃ポイントを決めるという方針で入山したが、直ぐに成果を上げ始める。

ソロでの登山とキャンプを繰り返してきた真麻と、嘗ては船に乗り、夫の狩猟にも同行した経験のある由紀子の相性も良かった。スイミングを続けている由紀子の年齢を感じさせない体力レベルも高く、獣の居る斜面を登り降りし、連携しながらイノシシやシカを駆除し続けていた。
狩猟に同行した経験のある由紀子の存在は大きかった。真麻の学ぶところ大だった。
登山の歩き方ではダメで、足の裏を面として地を踏み、音を立てない。目的地に向かうのに一直線ではなく、その場の風の流れや、日差しが齎す自身の影が何処に出来るか。また、周囲の音に絶えず気を配り、敢えて迂回しながら風下から風上へ移動してゆく。
「猟師に犯されながらも相当学んでたんだね。山のプロだよ、伯母様は」いつの間にか真後ろに居て、尻を揉まれながら囁かれた。

伯母が右手の手のひらを見せながら停止する。
左手の人差し指で獲物を指し示す。真麻は今回は見つけられなかった。モリがいつの間にか右の斜面を登っていた。真麻には物音も聞こえなかった。さっきまで尻を撫でる距離に居たのに・・。ほんの数秒で射撃体制に入ると、銃声が続けて放たれる。百発百中という噂は本当だった。
3人で山に入って59、60頭目のイノシシを駆除した。まだ2時間も経っていない。
モリは疾走して獲物に近づいてゆく。頸動脈をナイフで切って絶命させると、小型の発振器を差し込んだ。数時間立つと電波を飛ばして遺体の場所を知らせる。回収作業は後だ・・

「・・・ダメ、お願いあなた。待って。あぁ、凄く気持ちいい。あぁねぇイッちゃう ねぇまたイッちゃう。ダメもうダメなの、ねぇ来て!お願い一緒に!イク、イク!・・ 」

永遠のお嬢様だと思っていた伯母の意外な一面、絶頂パターンをスマホで撮り終えると、真麻が岩を降りてゆく。モリはまだ達していないのか、容赦なく動き続けている。伯母が壊れてしまうと真央は思った。
2人の隣に到達すると、トレッキングシューズを脱いで、トレッキングパンツと下着を脱ぐ。下半身を顕にして座って股を開き、モリを誘う。
由紀子を貫きながらも、ゆっくりと視線が真麻の股間に注がれる。その視線と、凛々しい顔だけで濡れてしまう。自分の体液が溢れているのを指先で知る。
由紀子が何十回目かの頂上を極めると、モリは由紀子から抜き取るように体を起こした。

伯母が酸欠状態のマグロのように口を開けたまま、荒々しい呼吸をしている。両膝を立てて開かれた脚の真中には、真紅の薔薇のように口を開けた性器が見える。
「キレイ・・60を過ぎても女は女、なんだよね」

真麻はそう思ってから、未だに荒々しく直立しているモノを由紀子の粘液と共に口に含むと、舐め取るように舌を動かし始めた。

ーーーー

庭でモリの工具や農作業用のクワやカマを磨いている母親を見掛けて、つっかけを履いて庭へ出た。
娘が近づいて来たので、翔子から声を掛けた。

「ちょっと前のあなたの気持ちがよく分かったよ。母と先生が抱き合ってるかもしれないって考えたら、なんか居たたまれなくなっちゃってね」

「でしょ?更に自分より若い従妹も、だもんね」

「玲子、ちょっとそこに座って、あなたに伝えなきゃならない話があるの」

農作業用のコンテナボックスの上にスーパーのビニールを敷いて、腰掛ける。

「昨日、蛍さんに話した動物の居場所が分かるっていう話には裏があるの。それは我が家だけの秘密にしないといけない、ちょっと生生しい話なの」

「生々しい?分かった。 どうぞお話し下さい」

「母さんの兄弟の中で1番能力が有ったのは雄司叔父さんだったのよ。魚の居場所が分かって、我が家の船はいつも大漁で気仙沼の中で1番成功した家になった。60年代から80年代は日本の経済成長あって魚も売れた。だから私も源の家にしょっちゅう遊びに行って、お菓子を食べて、お小遣い貰ってた」

「雄司叔父さんの話は聞いたことあるよ・・」

「漁から帰って昼寝してる叔父さん達にジャンプしたり、嫌な姪っ子だったろうけど雄一叔父さんも、雄司叔父さんも可愛がってくれた。

時代が進んで、あの人が結婚させて下さいって、志水の家に申込みに行った時の話なんだけど、父はアッサリOkした。それを聞いた時は信じられなかったんだけど、実は知らなかった理由があったんだ。最近わかったんだけどね」

「最近?」

「実父は志水の父じゃなくて、雄司叔父さんだった。遭難事故の遺体が見つかったのは雄司叔父さんだけでしょ?だからDNA情報が警察に残っていた。母のDNAは唾液と頬の内膜を貰って調べた。私のDNAと照合して、両親はあの二人だった。
それが今になって分かって、逆にショックに思ったの。実はね、あなたの本当の父親は雄一叔父さんの長男なのよ。彼が高校生になった頃だから、体外受精なんだけどね」

「えっと、どういう事?」

「お父さんと結婚して、初夜から役に立たなかったの。二人で頑張ったんだけど、結局お父さんと結ばれないままで終わっちゃった。だから私が処女じゃなくなったのはついこないだの話なんだ。娘の処女喪失の相手に、母までお世話になりましたって、嘘みたいなホントの話」

「ちょっと待って。イロイロ端折られて分からないんだけど、どうしてお婆ちゃんと雄司叔父さんなの?実の兄弟でしょ?近親相関じゃない」

「そこは母も口を閉ざしていて、分からないの。体外受精の精子提供者として、お父さんと私で雄司叔父さんにお願いしに行ったら、「絶対に駄目だ」の一点張りで、雄司叔父さんが極力血が分散している若い世代の協力を仰ごうと言って、そうなった。今思えば雄司叔父さんも実の娘だと認識していたから、拒否したんだろうね。
母と叔父さんがそういう関係だったとは考えられなくて、一番しっくりするのが・・」

「・・そんな話でしっくりするって言われても」

翔子は怯まず言い切った。
「叔父さんの能力を母が引き継ぐためだった、正確には母の能力を引き出す為だった」

「能力を引き出す?」

「あなたには覚えがあるんじゃないの?
昨日は蛍さんの前だから言わなかったんだろうけど。安全日は率先して性交してるよね、あなた達。私は未経験だけど、特定の条件を持った精子が子宮に満たされて発動する能力が有りましたとさ、で、あなたはどうだった?
お婆ちゃんと真麻には先生の精子が正常に作用して、能力開花してイノシシを獲りまくってるんだって」

「え?ちょっと待って。そんなので開花しちゃうの?」

「そのついでに私が生まれたんでしょうね。そもそもが生殖行為なんだから」

「待って。お願いだから「ついで」って言わないで。私が存在している事実がもの凄く薄っぺらいものになってるような気がして・・」

「当時は「ついで」だったんでしょう。
でもね、魚群探知機なんか無かった頃は是が非でも手に入れたい能力だった筈。玲子は知ってたかな?由真が嫁いだ家は、大阪の製薬会社とバイオテクノロジー会社を創業した旧家だった。採血や検査は頻繁にやらされてた、本人が黙っていたから追い出されるまで分からなかったけど、そんな風に雄司叔父さんの伝説は、ある筋では密かに広まってるのよ」

「待って。じゃあ私も商品として見られる可能性があるのかな?」

「由真が離縁させられた事でトーンダウンしたから今は大丈夫だけど、母と真麻の情報が漏れたら再燃しかねない」

「製薬会社よりも脳外科の医師や学界の方が興味を示すだろうね・・モルモットなんかになりたくないな・・」

「防衛絡みも考えられると思ったんだ。索敵ドローンより、母と真麻の方が有能と見做されたら、可能性は高くなる。スナイパー担当者とタッグを組まされて、隠れているテロリストや犯罪者を炙り出して狙撃する、とかね」

母の言う「仮説」に納得出来なかったので、玲子なりに考えてみたのだが、あまり良い使い道が思い浮かばなかった。

ーーーーー

夕飯前に家族風呂で由紀子を組み伏せ、挑み続けていた。
真麻と昨夜に試しているので使えるのは分かっていた。使用目的を考慮して防音が施されているのも由紀子も分かっている。真麻があれだけ声を上げても、聞こえなかったというのだから。

最初は奥ゆかしかった由紀子も大胆になってきた。お互いに慣れ始め、方向としては好ましい。由紀子も今まで全く知らなかった性技に溺れ、娘と孫の男に没頭しながらも、自分も加えて欲しいと遠慮なくアピールしてきた。

モリは由紀子と娘の翔子、孫の玲子をくまなく比較・観察する。
翔子と玲子の母娘は極めて似ていて、目に見えない膣の内部構造までよく似ている。そこにほぼ同じ構造を持つ由紀子が加わった。
嫁いでから船に乗り、狩猟まで同行し、今はスイミングに通っているだけあって3人の中では膣の締り具合と状態が一番良い。
また、己の能力・得意体質によるのか、何も要求せずとも、こちらの要求を汲み取って何としてでも応えようと健気なまでの従順さを見せる。鮎にも有る、古き良き時代の大和撫子の姿だ。

一方の真麻は30代前半で若々しさはあるが、相手を満足させようと考える余裕も無いのだろう、ただ乱れている。どちらが良いかと言えば圧倒的に由紀子に軍配が上がる。また一人極上な方を手に入れた。鮎と由紀子を連れて旅に出たら、至福の時間を過ごせるかもしれないと夢想する。

娘と孫との性愛時の感覚とは異なり、長い間共に暮らした鮎・蛍の母娘と同じ、一段上のランク、一体感・連帯感の様なモノを感じていた。
もう何度目になるのか回数も分からない程ピークを極めようとしている由紀子に強く締め付けられる。何とか堪えて、相手のピークと頃合いのタイミングを見定めながら腰を打ち付けてゆく。
果てたばかりの由紀子が、こちらの要求に応えようと休みも求めず細かに腰をく揺らせる。
何の説明をする必要なく、互いにとって最適な官能の世界を探し求めて「ココだ」という一致点を見出し続ける。
腰を大きくグラインドさせながら由紀子の乱れ具合に満足し、口を吸うと由紀子の舌が絡んでくる。
「もう我慢できません・・」というと大声でモリを求めながら、この日一番の締め付けで拘束してきた。耐えきれず精を放った。

歩けない由紀子を背負って寝室まで運ぶと、今度はキッチンで調理中の真麻に忍び寄っていった。

(つづく)


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