マガジンのカバー画像

【マクロビ事始め】全7話

8
運営しているクリエイター

記事一覧

【マクロビ事始め】序

【マクロビ事始め】序

これから7回に分けて、マクロビオティックについて書いていきます。

私は今から30年程前に、このマクロビの世界を知りました。そして縁があり、その業界で働くことになりました。

30年前というと、まだ一般的にマクロビという言葉は浸透していなく、実践している人は「玄米正食」と呼んでいました。この呼称は、マクロビの創始者である桜沢如一氏が提唱していたものです。

当時は、日本にマクロビの食材を扱う店が数

もっとみる

【マクロビ事始め】①出会い

【マクロビとの出会い】
私が初めてマクロビオティックという食養法に出会ったのは、たしか30年程前だったと思います。その頃は、まだマクロビという言葉は一般的ではなく、正確にマクロビオティック、あるいは玄米正食と呼んでいました。

当時、私は最初に入った会社を辞め、すぐにまた次が見つかるだろうと呑気に考えて、無職を楽しんでいました。しかし、楽しい日々は長くは続かないもので、収入がないので、当たり前です

もっとみる

【マクロビ事始め】②からだに変調が

からだに変調が出たのは、3週間目あたり。突然、夜から高熱が出て発汗が止まらない。風邪をひいたにしてはヒドイ。息があがる。インフルエンザのようなかんじが近い。もう寝てるしかなかった。玄米菜食を恨みました。

けれど、翌朝、目が覚めると不思議なくらいスッキリとしていました。治っているというよりも、何か変わった、別人になった気がします。

何よりもからだが軽くなった。全身が透明になったような感覚。水を飲

もっとみる

【マクロビ事始め】③手始めに~料理法

流行りのオシャレなマクロビ料理のお店で、2、3回食べただけで体調が変わったということはホントはないでしょう。

消化もよく胃に負担が少ないから、一時的にも体調は良くなるのは間違いないです。でも、良くなったのは一時的で、イチバン変わるのはマクロビ料理を食べたからヘルシーになったと満足する心です。

マクロビはファッションじゃないです。玄米菜食を日常的に続ける生活スタイルのことです。健康と美容と、なに

もっとみる

【マクロビ事始め】④変化と対応

フツーの食事がおいしくない

マクロビを本気でやり始めてしばらくすると、からだにいいいものは受け付けるのですが、悪いものは「まずい」と直感し、受け付けなくなりました。からだが正直に反応するかんじです。コンビニ弁当、ファストフード、缶・ペット飲料、白砂糖を使ったすべてに対して、「気持ち悪い」「苦い」「薬くさい」と感じるようになりました。

スイーツを食べると頭が痛くなる。とんかつ、ステーキなど肉は見

もっとみる

【マクロビ事始め】⑤注意すること

【イチバン注意すべきこと】

マクロビ実践者でやってはいけないことは、マクロビをやっていない他人の食事に対して干渉することです。私の周りにも、お客さんの中にもたくさんいました。

人に対して、「そんな食べ物はからだに悪いよ」「よく平気で、そんなもん食べられるね」「病気になりたいの」「わたしは何年もマクロビやってるからわかるけど」「そんなことも知らないの?」

一生懸命やっていると、つい「自分だけが

もっとみる

マクロビ事始め⑥意識も変わる

最後に、マクロビは本気で始めると、生活を一変するパワーがあることをお伝えします。

これまでも書きましたが、食事が変わることで、生活全般が変わることはもちろんですが、意識も変わります。

例えば、あまり他人と比較しなくなる、他人と共感できる、私利私欲が減る、物欲が減る、大げさに言えば、自然や宇宙との一体感、生きていることのありがたさ、感謝の気持ちなどが増します。

でもそれは、特殊のことではなくて

もっとみる

マクロビ事始め ⑦参考図書

マクロビに関する本は、入門書からレシピ本まで、いまや書店にコーナーができるほどにぎわっています。

しかし、マクロビを原点から学びたい方は、マクロビオティックの創始者である桜沢如一の本を読むと面白いです。

ジョルジュ・オーサワ。マクロビはフランスから世界に広まりました。

簡単に言えば、日本の古来からある食事療法を東洋思想とを合体させ、哲学まで昇華させた偉人です。反戦・平和主義者でもあり、その実

もっとみる