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90年代の音楽を知らないアナタへ その11 A LOVE SUPREME(94)/CHANTE MOORE シャンテムーア 「色気がありすぎると売れない」を証明した名盤

色気は歌い手にとって必要か否か。ここで言う「色気」とはつまりセックスシンボル的なセクシーさ。

私にとってシャンテムーアは90年代以降に登場した歌手の中でもトップクラスの歌唱力をもってるDIVAだと常々思っている。歌唱における繊細なコントロールをライブでも安定して披露できるし、レインボーのような声色を使い分けることなんていとも簡単(に見せてくれる)。ブラックコンテンポラリーやソウルの歌手に多いドスの利いた重厚な声とは真逆の軽妙さが持ち味で、聴いててかなり耳心地が良いのだ。耳(EAR)とオーガズムをもじった「EARGASM」なんて言葉があるが、まさに彼女の声はこの言葉にぴったりである。

ミニーリパートンの曲を数曲カバーしていることから、シャンテ本人は相当ミニー好きだということがわかるが、素人の私からみても、たしかに声質や、やりたい音楽の方向性が似ているなと感じる。シャンテはきっとミニーにシンパシーを感じているんだろうなと思いながら聴く「INSIDE MY LOVE」のカバーはなんだか泣けてくる。(※このアルバムには入っていない)

前置きが長くなってしまったので早速アルバム紹介を。このアルバムはシャンテにとっては2枚目で、94年に発売された。前作「PRECIOUS」が売れたので満を持してということになろうが、前作を超えるヒットには残念ながら恵まれなかった。だからといって内容が悪いわけではない。むしろかなり素晴らしく、どうして売れなかったのか不思議なくらいだった。

その12へ続く

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