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日本の神話・伝説

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日本の神話・伝説について書いた記事をまとめています。
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【イザナギとイザナミ】日本最古の夫婦喧嘩が最終的には人間の生死にまでつながってしまった話【日本神話】

どーも、たかしーのです。 今回は日本の神話に登場する『イザナギとイザナミ』について、書いていきたいと思います! イザナギは男神、イザナミは女神で、奈良時代に編纂(へんさん)された「古事記」や「日本書紀」に登場します。 ちなみに、今なお続く日本のゲーム作品「女神転生」シリーズの”女神”は、イザナミのことを指しており、初代ヒロインの弓子がイザナミの転生体であったことに由来をしています。 そもそも「古事記」「日本書紀」とは何か?「古事記」は日本人向けの日本の歴史書 「古事記

【スサノオ】サイコパスすぎて父は激怒し姉は引きこもり世界はダークサイドに堕ちた話【日本神話】

どーも、たかしーのです。 今回は日本の神話に登場する『スサノオ』について、書いていきたいと思います! ヤマタノオロチを退治したエピソードで有名な神様ですが、フタを開けてみると、実はとてつもなくヤベェ神様なので、おそらく知らない人はドン引きするかもしれません… スサノオが登場するまで※今回も「古事記」をベースに書いていきます。 話はイザナギが黄泉の国から逃げ帰ってきたところから 前回の【イザナギ・イザナミ】回のおさらい。イザナミが大やけどを負って死んでしまったので、イ

【アマテラス】天の岩戸に引きこもった太陽の女神を知恵の神オモヒカネが作戦を立ててなんとかした話【日本神話】

どーも、たかしーのです。 今回は日本の神話に登場する『アマテラス』について、書いていきたいと思います! 神話の時系列としては「スサノオが高天原を追放される」前になるため、この記事よりはちょっと前の話になります。 そもそもアマテラスとは?日本の神々の中で最も尊い女神 「古事記」には、天照大御神と表記され、日本神道の最高神とされている女神です。 なぜ、アマテラスが最高神なのか?についてですが、 天皇家の祖先神(皇祖神)であるから 天皇はエライ→天皇の祖先だからもっと

【スサノオ】日本最古のドラゴンクエスト!ヤマタノオロチを倒して勇者となるもやっぱりサイコパスだった話【日本神話】

どーも、たかしーのです。 今回は日本の神話に登場する『スサノオ』について、また書いていきたいと思います! 前回は、スサノオの誕生から謎の大暴れをして高天原を追放されるまでを書いていきましたが、 今回は、その続きからになります! あの有名なヤマタノオロチを討伐する話も登場しますよ! スサノオがまた新たな罪を犯すまで※今回も「古事記」をベースに書いていきます。 話はスサノオが高天原を追放されたところから 乱暴狼藉により、実の姉である太陽神アマテラスが天の岩屋戸に引きこ

【ヤツカミズオミツヌ】出雲の神様が島根半島を強引にお造りあそばされた話【日本神話】

どーも、たかしーのです。 今回は、日本の神話に登場する『ヤツカミズオミツヌ』について、書いていきたいと思います! 前回までは、日本最古の歴史書である「古事記」の内容に沿って、そこに登場する日本の神々を主人公にあらすじを紹介してきました。 ↓現時点では、ここまでのあらすじをnoteに書きました。 ですが、今回は、そこから少し脱線して、そんな「古事記」や、海外向けに編纂された歴史書「日本書紀」にも記載がない神様『ヤツカミズオミツヌ』について書いていきます。 ヤツカミズオ

【オオクニヌシ】傷ついたウサギを助けた心優しい神様なのに兄弟からいじめられ2回もキルされた話【日本神話】

どーも、たかしーのです。 今回は日本の神話に登場する『オオクニヌシ』について、書いていきたいと思います! かの有名な「因幡の白兎」のエピソードも、登場しますよ! これまでのお話おさらいも兼ねて、ざっとこれまでの話の流れを書いていきます。 天地開闢(てんちかいびゃく) 混沌としていた世界が天と地に別れ、神々が出現します。 その最後に出現したのが、夫婦神であるイザナギとイザナミでした。 国産み イザナギとイザナミは、天沼矛(あめのぬぼこ)を使って、海をかき混ぜ、国土

【オオクニヌシ】サイコパス神・スサノオの娘を愛してしまった神様に過酷すぎる試練が与えられた話【日本神話】

どーも、たかしーのです。 今回も、前回に引き続き、日本の神話に登場する『オオクニヌシ』について、書いていきたいと思います! 前回までのお話 今回は、みんな大好き!あのサイコパス神・スサノオが登場するよ! 根の国訪問※今回も「古事記」をベースに書いていきます。 八十神に2回もぶっ殺されたオオナムチ(のちのオオクニヌシ)は、母親であるサシクニワカヒメの助言によって、木国(紀伊国:現在の現在の和歌山県、三重県南部)にいるオオヤビコのもとへと逃れていました。 オオヤビコ、

【オオクニヌシ】国造りを始めるも超有能ブレインが突如いなくなってしまって詰んだ話【日本神話】

どーも、たかしーのです。 今回も、前回に引き続き、日本の神話に登場する『オオクニヌシ』について、書いていきたいと思います! 前回までのお話 今回は、オオクニヌシが国造りを始めたお話です。 大国主の国造り※今回も「古事記」をベースに書いていきます。 三貴神であり、舅(しゅうと・妻の父)でもあるスサノオから「葦原中国を治めよ」を託されたこともあって、オオクニヌシはいよいよ葦原中国の国造りを始動します! スクナビコナ、登場! ここで、また新たな神様が、オオクニヌシのも

【オオクニヌシ】最高神アマテラスから国譲りを迫られるもなんとか11年ぐらいはもった話【日本神話】

どーも、たかしーのです。 今回も、前回に引き続き、日本の神話に登場する『オオクニヌシ』について、書いていきたいと思います! 前回までのお話 今回は、日本神道の最高神であり、サイコパス神スサノオの実姉でもあるアマテラスが登場する「国譲り」にまつわるお話です。 大国主の国譲り 前編※今回も「古事記」をベースに書いていきます。 前回、スクナビコナやオオモノヌシのサポートを経て、葦原中国(地上界)の国造りを進めていった国つ神オオクシヌシですが、その様子をよく思わなかったのが

【オオクニヌシ】最大のピンチ!天つ神最強の刺客を送られとうとう国を譲ってしまった話【日本神話】

どーも、たかしーのです。 今回も、前回に引き続き、日本の神話に登場する『オオクニヌシ』について、書いていきたいと思います! 前回までのお話 今回は、今までやってきた神様をはるかに超える天つ神最強の刺客が登場します! 大国主の国譲り 後編※今回も「古事記」をベースに書いていきます。 前回、高天原(天上界)に君臨する天つ神アマテラスが、オオクニヌシから葦原中国(地上界)を譲ってもらうべく、その刺客として、アメノホヒ、アメノワカヒコといった神様を向かわせましたが、いずれも

【ニニギ】とにかく名前が長い神様が天上界から降り立って地上界を治めることになった話【日本神話】

どーも、たかしーのです。 今回は、日本の神話に登場する『ニニギ』について、書いていきたいと思います! そもそもニニギとは?天孫降臨の「天孫」 かの有名な日本神話のエピソードである「天孫降臨」に登場する「天孫」が、ニニギにあたります。 また、この「天孫」とは、日本の最高神であり太陽神でもあるアマテラス(天照大神)の孫であることも指しています。 ※あとで紹介しますが、別天津神(別格の天つ神)であるタカミムスビ(高御産巣日神)の孫でもあります。 このアマテラスの孫であるニ

【サルタビコとアメノウズメ】道案内の神様と芸能の神様のその後の話(同時上映:ナマコの口はなぜ裂けた?)【日本神話】

どーも、たかしーのです。 今回は、日本の神話に登場する『サルタビコ』と『アメノウズメ』について、書いていきたいと思います! そもそもサルタビコとは?「天孫降臨」神話に登場した道案内の神様 サルタビコ(猿田毘古神/サルタヒコとも言う)は、『古事記』や『日本書紀』に書かれた「天孫降臨」神話に登場する国つ神(地上界の神様)です。 この話の中で、サルタビコは、アマテラスの孫であるニニギが葦原中国(地上界)へと降りようとしたときに、高天原と葦原中国、その両方を照らす不思議な神様

【コノハナノサクヤビメ】親元を離れた天孫ニニギが本性を現したことで天皇の寿命が神レベルではなくなった話【日本神話】

どーも、たかしーのです。 今回は、日本の神話に登場する『コノハナノサクヤビメ』について、書いていきたいと思います! 『コノハナノサクヤビメ』がどんな神様であったかについては、ストーリーを読んでからのほうがわかりよいので、先に日本神話の中で活躍を紹介していきます。 コノハナノサクヤビメとイワナガヒメ※今回も「古事記」をベースに書いていきます。 この話は、アマテラスの孫であるニニギが天降りをした「天孫降臨」神話の続きで描かれたお話になります。 ↓「天孫降臨」神話はこちら

【ウミサチビコとヤマサチビコ】釣り針がきっかけでケンカした兄を3年間海に潜ってからギャフンと言わせた弟の話【日本神話】

どーも、たかしーのです。 今回は、日本の神話に登場する『ウミサチビコ』と『ヤマサチビコ』について、書いていきたいと思います! 前回の『コノハナノサクヤビメ』の続きとなる話で、ニニギとサクヤビメの長男ホデリ(火照命)が『ウミサチビコ』(海幸彦)、三男ホオリ(火遠理命)が『ヤマサチビコ』(山幸彦)となって、登場します。 ウミサチビコとヤマサチビコ※今回も「古事記」をベースに書いていきます。 ヤマサチビコ「兄さん、道具を交換しようぜ!」 ニニギとサクヤビメの長男であるウミ