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勤労統計不正のツケ、予算案閣議決定やり直し

結局、厚生労働省が所管する労働保険特別会計が「詰め腹を切らされた」形で決着した。一度閣議決定された予算案を閣議決定し直すのは、極めて異例である。

失業等給付の追加給付の財源は、一般会計の税財源は用いず、労働保険特別会計にある積立金を取り崩すなどして賄うことで決着した。通常、これらの給付は大半を雇用保険料で賄い、一部に国庫負担(一般会計から繰り入れられる税財源)で補助しているが、今回国庫負担を従来通りに出さないことにした。

給付関係経費6.4億円分だけは、一般会計から出すことにしたがその財源は、予備費を使うのではなく敢えて赤字国債の追加発行で補った。それは、いかにも不正調査のツケは赤字国債増発につながったことを見せしめているようだ。


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