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音楽を作るために考えていること

音楽を作るために考えていること
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#価値観

ゆめみたいなはなし、きらいなの

新年明けて三が日ずっと休みだった。Kindleのセールがあったので大量に電子書籍を買い込み、延々と本を読んでいた。「値段で購入を決める」という、僕にしては時間を贅沢に使った読書をしまくった。

新刊ばかり読んでいて、全容的に「嫌なら逃げればいい」という文言がゆるやかに増えたなぁと思ったのだ。もっといえば「ゆめみたいなはなし」がやたらと書かれているものが多かった。

どこか読者を甘やかすことで部数を

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2016/07/25

TRY TRY NIICHEの建てたい家があって、スペシャのスタッフの人達が高速で柱を立てまくってた。
一丸で何かを作ってる場所を見れて、少しでも関われて良かった。
一生懸命やってる裏方の人は見てるだけで元気が貰える。好き。

このツイートについての問い合わせを頂いた。
「この話を書いてほしいのヨ」という方だからTRY TRY NIICHEのファンの方なのかもしれない。

TRT TRY N

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2016/07/24

ツイートをブログ化している。
喜んでくれた方がいたので続けていこうと思う。あまり無理に長く書かずに。

「先生のように体制に組まれ自分を殺した人間になりたくありません。個人個人の創造性を
大事にしたいです!」と担任に直接言うまさに中二病を絵に描いたような中二だった。

ただ中二の頃限定ではなく、この考え方で今日まで生きている。
この考え方のせいで損もしている。得は無いけど意義はある。

こんな

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働かなくてもいい話

「飛び込みとかやりたくない」
「土日出勤とかしたくない」
「ウザい上司と絡みたくない」
「面接ダルい」

京王線のガタンゴトンという音に混じって、声が途切れ途切れ聞こえる。

街が就活色に染まり出している。春だなぁと思う。

彼らの声はいろいろあるけど、とにかく「やりたくない」にフォーカスしている。

もはや「やりたくないことの後回し」をするかしないかの帰路みたいだ。

でもそれらは本当に「後回し

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犯罪は罰せられるべきだけど、だけどさの話

久しぶりにニュースでオウムの話題を取り上げていた。

二十歳の頃は懸賞金目当てで、平田ら逃走中の幹部を探していた。

オウムの話をすると、誰と話しても「オウム=悪」の図式は「麻原=早く殺せ」になる。特に年寄りと話すとわめきたてる。

不倫騒動でもなんでもそうだけど、日本人は厳罰が好きだ。切腹のDNAもいいのだが、もうちょっとなんとかならないだろうか。

とにかく脊髄反射的に、「悪しきもの」に厳罰を

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「失くなってしまうこと」を受け入れる話

僕は「失くなってしまうこと」をよくよく歌っているし、書いてきている。

そしてそれらを嫌悪するもの、恐怖の対象といった見方ではなく、受け入れていきたいと思っている。

「いずれは失くなる」というのはこの世で唯一の真理だ。だからこそイマは尊いし、愛しい。

でも、自分にとっての「失くなること」を過剰に大きく捉える必要もない。

失恋や失業。

そのたびに自分を否定する必要もないし、無理に肯定する必要

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「協調性なんて、別に無くてもいいのに」と思った話

先日、小学校の前を通ると、体のデカイ先生が子どもをひたすら整列させていた。

先生は全然並べない子どもたちに、キレ散らかしていた。

僕らの時代と、あまり変わらないように思えた。

そして改めて義務教育というのは、本当に協調性が重要視されているのだと、人ごとながら感じる。

学校という場所は「まわりと違うことをするのはダメざんす」という思想が強い。

そうなると子どもは自らをまわりと比べていくし、

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「この勘違いにすがりついて生きていこう」の話

「この勘違いにすがりついて生きていこう」という希望なのか諦めなのか、よく分からない感覚をずっと重ねてきた。

前向きというのか、後ろ向きというのかは分からない。

でもこの学校をサボって友達と、二人でキャッチボールをする自分たちを少しクールだと思ってしまうような感覚が好きだった。

生きていると、素晴らしいことや嬉しいことが起きる。

だけどそれが勘違いかもしれないときがある。

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すべて巡り合わせとかタイミングのような話

それなりに長い。成人してまぁ経つ。嬉しかったことも、嫌だったこともあった。

すべてが巡り合わせとか、タイミングとか、そういうものによって決まってしまったと思う。

それで良かった気がする。

もちろんそうとは到底思えない夜もある。

だけど人間をそれなりに長くやっていると「どうしようもないような流れ」というやつを大切にしたくなってくる。

たぶん、この尊さを愛せないなら、いろんなことが何の意味も

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合わないひとでも、自らの成長のために付き合っていこうはどうなのかの話

生きていると、合うひとと合わないひとがいる。好きなひと嫌いなひととは違う次元の話だ。

「合わない」とは、一緒に何かをしていて「このひととは合わないなぁ」と感じる、あのモヤモヤを生む対象のことを指す。

「仕事は金を稼ぐ場所」と考えるひとと、「仕事は自己実現の場所」と考えるひとが共生していくのは難しい。

とにかく儲かる音楽を作りたいというメンバーと、とにかく楽しくやりたいというメンバーが一緒にや

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飽きっぽい話

わりと飽きっぽい。色々始めても、すぐ飽きてしまう。「石の上にも三年」という感覚が好きなひとからは、疎まれがちだ。でも僕も疎んでいる。うざいなぁと思う。

とりあえずここまでの人生で見ると、「飽きる」って、悪いことでもない。

「飽きる」という状態は結局その物事にハマった結果だ。カタチになる前に、やめてしまうのは良くないけれど、カタチが作れたなら次の仕事に繋がっていく。

「好きなことにハマり狂う」

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すりへったときの話

神経がすり減ったときに魅力を増すものがある。

人の数だけ存在する。

音楽を聴いたり、友達とおしゃべりしたり、旅に出たり、絵を描いたり、運動したり。

これらはひとつの礼拝であり、信心に近い。あなたにもあると思つ。

そしてこの「神経がすり減ったときに魅力増すもの」だけが人生の救いになるのだと思う。

打ちのめされたときにこそ会いたいひと。踏み潰されたときにこそ聴きたい歌。くたくたになったときに

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「大切なものをことごとく失う人生」の話

「大切なものをことごとく失う人生」と「大切なものがたった一つも手に入らない人生」とならば、どちらが悲惨なのだろうか。 という二択をよくよく考える。

中学生のときに失った環境、高校生のときに失った実家と恋人、成人してから失った平穏と良識、東京に出てから失ったたくさんのもの。

そして、来月には楽隊も失う。

僕は大事なものを失い続けてきた。

手放したくないものもあったし、手放すことを受け入れたも

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