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高い難易度から挑戦を

「プロジェクトに協力してくださる企業を集めるために、どこから攻めるべきでしょうか」という相談を受けた。それに対し「まずはハードルが高いところからアタックを」と自分はアドバイスを届けることに。それを踏まえて今回は、なぜ高いハードルから攻めるべきかの背景を解説してみたい。

 第一に、高いハードルから攻めることで、自分たちの不足している点が明らかになるから。要求が厳しい方々に接することで、プロジェクトの可否を客観的に評価できるようになる。

 例えば、お歳暮用のミカンを作るプロジェクトの場合、どんなミカンでも良いと考えている方からのフィードバックは「美味しいですね」というものに留まり、学びにはならないかもしれない。けれども、高級ミカンに慣れ親しんでいる方からのフィードバックは「甘みと酸味のバランスが崩れている」といった具体的なものとなり、改善するためのヒントを得られる。

 第二に、レベルの高い方を味方につけられれば、それが今後の発展に大きく寄与するから。高いレベルの方々が支持者となることで、同じレベルか、それ以上の方々を引き寄せることに繋がり、プロジェクトの信頼と評判の連鎖を生み出せる。

 例えば、お歳暮のミカンで東京で人気のデパートを味方につけることができれば、他のデパートからもご一緒したいと声が挙がる可能性がある。もし安さを追求する地元スーパーだけに相談していた場合、その効果は限定的かもしれない。

 第三に、レベルの高い方へのアプローチは、金銭的にも大きなリターンが期待できるから。高いレベルの方々は利用可能な資金が多いため、大きな予算を提供してくれる可能性が高い。

 例えば、スーパーが味方に付くことで一社10万円の協賛金を得られるかもしれないけれども、東京の高級デパートが仲間に加わることで一社100万円の協賛金が集まる可能性も。

 プロジェクトに対する協力を集める際は、レベルの高いところから攻めていこう。フィードバックから成長機会を得られるだけでなく、彼らが仲間に加わることで大きな信頼を獲得し、また一社あたりの金銭的インパクトもきっと大きい。より高いレベルへの挑戦を始めていこう。

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