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アラフォー・ファッションの話。

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主に革靴の話がメインです。流行りのモノはわかりませんが、アラフォー男性なりの、ファッションのこだわりみたいなものです。9分9厘は記憶に基づいて書いているので、事実との齟齬について… もっと読む
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古き良き革靴、3都市チャーチと、再び鞄について語る。

古き良き革靴、3都市チャーチと、再び鞄について語る。

引き続き、靴と鞄の話です。
そういえば昔のこち亀で、靴と鞄を読み違えた両さんが派出所のみんなに笑われる、なんてエピソードもありましたね。正直、バカにされるほどのこと?と思いましたが。「そんなこと、どうでもいいじゃねえか。」と言われれば、それもそうなのですが。

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表題の3都市チャーチとは、80年代初頭から、99年に某ラグジュアリーブランドに買収されて、ラグジュアリーブランド

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靴と鞄は、老眼が進むと見分けがつかなくなる。

靴と鞄は、老眼が進むと見分けがつかなくなる。

老眼って難儀ですね。スマホ老眼ならぬvita老眼というか、既に35歳前後には多少その兆候があったのですが、この何ヶ月かで急に進行しています。

とにかく、ピントが合わせ辛い。合ったかと思えば、視界が滲んだり、霞んだり。

まあ、表題のようなことは実は無くて、実際には濃いところは漢字、薄いところは平仮名なのだろうな、という感じです。

そんなわけで今回は靴ではなく鞄の話を、とも思いましたが、帰省で自

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財布の話と、カットソーに、革靴。

財布の話と、カットソーに、革靴。

チマブエ(CIMABUE)という国内ブランドの、日本屈指のタンナー・新喜皮革(兵庫県)のコードバンを使用したパスケースを、財布として使用しています。

https://cimabue.jp/c/all/wallet/passcase/15190

新喜皮革のある兵庫県姫路市花田は、国内屈指の馬革の生産地(ちなみに墨田区荒川沿いの八広あたりは、豚革で有名。)で、私がまだ大学生だった頃、ふらりと寄った

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シャツのボタンを6つにしてほしい、革靴好きの話。

シャツのボタンを6つにしてほしい、革靴好きの話。

三陽山長 内羽根式ストレートチップ「匠 友次郎」(トリッカーズの靴袋は無関係。)。

三陽山長のこと自体、あまり詳しい訳ではないのですが、たしか三陽商会が、世界水準で戦える日本の革靴を作ろう、というコンセプトで、20年ちょっと前に、山長という靴屋を買収して始めたもののはずです。コンセプトのとおり、当然、日本メイド。

革は違っていたかもしれませんけどね。ただ、私が三陽山長の靴を買ったのは、いまとて

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巨匠と、デニムの履き方について思うこと。

巨匠と、デニムの履き方について思うこと。

何日か前にあげた「革靴とスニーカーの話」という文章に、名古屋のセレクトショップの方が「いいね」を下さったこともあり、そちらのお店様のnoteの記事を何本か拝見したのですが、今は後述のアークテリクスなど、高機能アウトドアウェアをミックス、または主体としてコーデを組み立てることを、今は「街テック」と呼ぶのですね。

数年前に、「アーバンアウトドア」と呼ばれていた概念の、現在地を指すものでしょうか。もし

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革靴と、スニーカーの話。

革靴と、スニーカーの話。

ロイドフットウェア・マスターロイドのフルブローグ「ダウニング」。

ロイドフットウェアについて、知りうる限り簡単に。

日本人の足に合うような本格革靴を英国(英国靴の聖地・ノーサンプトン)で作っている、日本の会社です。なので、フィッティングの要となるラストも、日本人向けのものを日本人が企画しています。

一時期は、上述のマスターロイド(最上級ライン)はエドワード・グリーンが製造していたそうですが、

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革靴は、着画だと映えない(米英靴の話)。

革靴は、着画だと映えない(米英靴の話)。

プラダ傘下になってからの某ブランドは、やっぱりよくないですね。採算度外視のクラフトマンシップに正当な対価を与える、という美談では終わらないのが良くも悪くも商売というもので、某ブランドもそのコスト上昇分が、製品の販売価格に上乗せされ、ブランディングにおいても、なんならラグジュアリーブランドかよ、と言わんばかりで。

でも、製品の質は、価格に見合うものではありません(言っちゃった。)。半額なら買うかも

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フルギフェスへ。断捨離思考とは相容れぬ自分の価値基準

フルギフェスへ。断捨離思考とは相容れぬ自分の価値基準

先月、カナダグースの「チリワック」を友達から買いました。日本仕様の、小さくて暖かさはほどほど、というものでなく、本国仕様の、でかくて暑いやつです。

袖を通したら、本当に暑いですね。バイクとかに乗るなら別ですが、東京では、街着としては完全にオーバースペックです。

重ね着重ね着が冬の自分の基本とはいえ、一着で大丈夫、というものが欲しくなりました。その点でこれは間違いない。一着で大丈夫≒脱げばすぐ薄

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