記事一覧
剣道を文化として残すために
僕は竹屋流剣道具師の父のもとに生まれ、剣道と剣道具作りが身近にある環境の中で育ってきた。そして大学卒業後、父のあとを追い剣道具作りの道に入った。それももうすぐ25年になろうとしている。
僕にとって「剣道」とは、「人生を共に歩む価値のある素晴らしい文化」である。剣道が全てではないが、「剣道」「剣道具作り」を通じて学んだ事が、僕の人生に彩りを与え、僕の日本人としてのアイデンティティを形成する上で大き
剣道具の変化と剣道の変化〜竹屋流の甲手と現代の甲手〜其の2
甲手の形が昭和のパームグリップ型から現代ではフィンガーグリップ型に変わってきました。それによって起こった剣道の変化についての個人的な考察です。
フィンガーグリップ型がなぜ好まれるのか?
1番の理由は手首の可動域が広いことと指先での操作がし易いことによる竹刀操作の違いのためだと思われます。
ゆるい手首と指先での竹刀操作によって、パームグリップ型ではできなかった軌道で打突部位を捉えることができる様
剣道具の変化と剣道の変化〜竹屋流の甲手と現代の甲手〜其の1
「昭和の甲手」と「現代(主流)の甲手」は大きく形が変わっています。気づいている人もいると思われますが、その変化が何を意味しているかの研究は進んでいない様に思われます。
「竹刀と手の内」の関係が変わったことをあらわしている⁉️
自分たちが作っている竹屋流(昭和)の甲手はパームグリップを想定して作られています。
一方現代の甲手はフィンガーグリップを想定して作られている様に見えます。
パームグリップ