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Ep5 一定の時間だけ体を飢えさせ、サバイバル回路を始動させる断食

エピソード5!食事制限じゃなくて時間制限!やっと応用栄養学の修士課程終了した奴が食事を語る回。アホでも分かるダイエットが長続きしない理由を「冷蔵庫と冷凍庫」を例に挙げて分かりやすく説明してます。ほぼ全てのバイオハッカー達がライフスタイルに取り入れてる食事法をリスナーの皆さんと共有します。

◼︎SHOWノートはこちらから

◼︎エピソードの要約

00:00:00 食事制限じゃなくて時間制限
00:01:06 オープニング 「応用栄養学の修士課程終了した奴が食事を語る」
00:02:20 本日のテーマ「断食」
00:04:19 サプリ会社や健康食品会社が知って欲しくない体の仕組み00:07:25 「なにを食べるか?」ではなく「いつ食べるか」
00:10:32 断続的断食・Intermittent fastingのメリット
00:15:28 話は脱線してケトン体について語る…
00:18:00 やれるもんなら、やってみろ!一食で2000kcal摂取
00:19:45 アホでも分かるダイエットが長続きしない理由「冷蔵庫と冷凍庫」
00:23:02 生理学全体の仕組みを理解してから心地良い断食法を見つける

◼︎黄金の経験note

栄養学が専門の干城が一発目に食事について話そうと決めた時、格闘家らしく「最強のタンパク源」とか「糖質制限中のおすすめ炭水化物」みたいなことをテーマに話した方が良かったのでしょうか?体脂肪が燃えない、ダイエットが続かない、カロリー計算が合っているはずなのに頭打ち、という多くの悩みを「冷蔵庫と冷凍庫」を例に挙げて番組の中でお話しさせていただきました。従来のカロリー制限ダイエットよりプチ断食の方がいいかもしれない、という理論をサポートする内容や研究論文はSHOWノートをご参照ください。

プチ断食は今インターネット上で最も話題になっているダイエット法かもしれません。今までに数多くの「流行りダイエット法」と同様に断食も飛躍的に有名になっています。しかし多くのダイエット法とは異なり、断食は栄養に関する常識とは真逆の手法にもかかわらず、その人気はアメリカで高まっています。

実際にプチ断食を実践すると、従来の「筋肉量を維持して脂肪だけ燃やす」ダイエットの前提条件とは正反対の食事、というより食べない選択をする事自体が話題になっています。食べないとカタボるじゃん!?(日本ではこう言うんですよね笑)断食?空腹時間?食事時間制限?と呼び方は人それぞれですが「なぜ断食?」「どうやって断食?」の前に、まずは「断食とは?」の基本を説明しましょう。

今までフィットネスや筋トレ雑誌で以下のように言われてきました。

・「代謝を活発にするためには2、3時間ごとに小分けにして小さい食事を食べるべきです」
・「朝食は1日の中で最も重要な食事です。起きたらすぐに食べて、健康的な食生活を送りましょう」
・「食事を抜いてはいけません。体が飢えていると勘違いして、代謝が悪くなります

タテキも含めて、我々の多くはこれらの言葉を信じて20年くらい過ごしてきました。渡米直前の18歳の頃、当時は2004年でしたが、これらの情報は最先端の身体作りにとって必要不可欠だ!と思っていました。そして現在も少なからず全く同じ事を言っているトレーナーや栄養士さんがいる事も事実です(別にディスっているわけではありません。)しかし、上記のような仮定がすべて間違っているかもしれない、と言ったらどうでしょう?少なくとも完全に正しいとは言えない、というのがタテキの意見です。現代の食事に対する考え方は歴史的に見ても非常に対照的です。これは必ずしも悪いことではありませんが、実際のところハッキリしたことはわかりません。

現代の基準では、1日3食、食間に間食を摂ることが望ましいとされていますが、歴史的にはそうではありませんでした。軽めの食事を続けながら、多めの食事を1回取るというモデルが歴史的、人類学的視点の典型的な例です。では、なぜ私たちは食事を抜いたり朝食を食べなかったりすることが、健康や代謝に「悪い」と信じ込まされているのでしょうか?

簡単に言えば「研究結果がそう言っているから」ということになります。しかし個人的な意見ですが、食事摂取などの栄養学の視点のみで分析することには限界があります。栄養学の研究分野はまだ比較的新しく「食事を抜いたり、朝食を摂らなかったりしてはいけない」と一般的に言われている研究のほとんどは生理学やその他の変数など全ての要因を考慮していません。

ブルーゾーンを扱ったエピソード4でも長寿の人々が集まる特別な地域で共通する9つの習慣POWER9の中に断食の習慣があります。

長期的にストレスを感じずに長寿を目指したい人は断続的断食は従来のカロリー制限ダイエットと同じくらい効果的だというメタアナリシスを考慮すると、〇〇ダイエットを続けるのではなく、ファスティング(断食)をうまく利用すれば長期的なダイエットをしなくてもカロリー制限ができるという一石二鳥の効果が期待できます。もちろん長期のカロリー不足はよろしくありません。タテキも常に冷たくて、性欲が低くて、お腹減っているお爺さんになんかなりたくありません。

だからこそ断食の影響や効果に関する最近の研究がとても興味深いですし、空腹から食事後の生理学的変化、そして時間と栄養バランスによっては効率的に対脂肪燃焼や筋肉量増加ができます。人によっては人生を変えるライフスタイルになるかもしれません。


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