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2023 トレンドキーワード

column vol.883

あけましておめでとうございます!

横浜は快晴、光に満ち溢れた年明けを感じています。

新年最初の投稿をどんなテーマで書こうか、いろいろ考えたのですが、やはり私はマーケターなので、2023年のマーケット予測から始めたい思います。

まずは、全体的な生活者マインドに触れさせていただきます。

端的に言うと、“解放”“堅実” に向かっていると感じます。

2023年 心は “解放” 頭は “堅実”

博報堂生活総合研究所が11月に発表した「2023年 生活気分」から、その傾向が色濃く見えてきます。

〈HAKUHODO / 2022年11月24日〉

まず「2023年にお金をかけたいこと」から見ていきたいと思います。

博報堂生活総合研究所

1位「旅行」、2位「貯蓄」、3位「外食」

1位3位が表しているのは、コロナで自粛していた気持ちの解放です。

特に旅行は「2022年お金をかけた(16.0)」に対し、「2023年お金をかけたい(27.2)」と大幅に上昇しています。

一方、同調査で「景気が悪くなる」という回答が同社調査史上過去最多

2023年の「世の中の景気」に対して、「悪くなる」44.9%の方が回答しており、前回(20.2%)より+24.7ptと大幅に増加しています。

ちなみに、「良くなる」(12.1%)は前回(29.9%)より-17.8ptと大幅に減少し、2年続いた増加傾向に歯止めがかかってしまいました。

物価高など、経済は世界全体で厳しい状況が続いています。

そういった心理が2位の「貯蓄」に表れているというわけですね…

6位「株など投資」8位「老後の暮らしの準備」、15位「自分の教養・勉強」という結果にも繋がるところではないでしょうか。

あと、同調査で気になったのは「2023年に始めたい/やめたいこと」です。

「始めたいこと」では、「運動・体操・筋トレ」(28.1%)がトップ。

「投資・資産運用」(27.0%)「副業」「貯蓄」(ともに24.3%)と続きます。

一方、「やめたいこと」「無理しての人付き合い」(30.2%)「無駄遣い・衝動買い」(30.1%)「食べ過ぎ・飲み過ぎ」(27.5%)が上位に。

ここでも「堅実」に生きていこうとする生活者心理が見られますね。

健康分野は「ボディーハック」がキーワードに

ちなみに、始めたいこと「運動・体操・筋トレ」やめたいこと「食べ過ぎ・飲み過ぎ」が挙がっているように「健康志向」は相変わらず強いと感じます。

日経トレンディ「2023年ヒット予測」でも第1位「コンビニジム」が挙がっていました。

〈日経 X TREND / 2022年11月3日〉

日経トレンディ

こちらは以前【「タイパ」指向が加速中】という記事の中でも、RIZAPのコンビニジム「ちょこざっぷ」の事例をご紹介させていただきました。

1日5分の運動で健康に導く。

誰もが運動をしたいと思うものの…、なかなか続かない…

まずは運動習慣をつくる上でも、こういったコンビニジムが果たす役割は大きいのではないでしょうか。

というように、身体(健康)づくりへの意識は皆さん高いですが、それが「ボディーハック(身体改造)」という言葉で流通してきているので、キーワードとして覚えておきたいところです。

ちなみに、ボディーハックについての今年最初のトピックは、何といっても個別栄養最適食(AI食)サービスアプリ「NEWTRISH(ニュートリッシュ)」のローンチではないでしょうか?

〈NEWTRISH / Webサイト〉

こちらは、AIを使って健康美容運動学力などの利用者個人の目標達成を、栄養素を最適化した日々の食事でサポートするサービス。

目標に関連する体重・血圧・筋肉量などの生体データ摂取した食事に含まれる栄養素データを日々記録していくと、AIが日々変化する動的な生体データと栄養素データを解析。

両者の関係性を明らかにすることで、生体データに影響する 栄養素(関与因子)を抽出してくれるというわけです。

これにより、ユーザーにとって必要な栄養素・食材・食事が分かるというわけですね。

…………。

…ちょっと…、、、分かりにくいですかね……?(汗)

要するに「パーソナルAI食事アドバイザー」サービスと捉えていただけると良いかと思います。

こちらが、今月14日にサービス開始される予定ですので、より食事面を改善したい方はぜひお試しくださいませ(無料プラン・有料プランがあります)。

Z世代のオシャレ意識が変化!

続いては若者のトレンド傾向です。

若者研究と言えば「シブヤ109ラボ」

こちらは「渋谷109」を運営するSHIBUYA109エンタテイメントが運営する、若者マーケティングに特化した調査機関

2023年のトレンド予測を行っているので共有させていただきますね。

SHIBUYA109エンタテイメント

〈WWD JAPAN / 2022年12月23日〉

今回はファッション・コスメについてフォーカスしたいと思います。

これまでこの分野は「韓国系」一強状態でした。

しかし、ファッションでいえば「海外ガール」「水色界隈・天使界隈」などのキーワードが浮上してきています。

海外ガールとは、今までの韓国発のドラマではなく、欧米系のドラマに触発を受けたスタイル。

WWD JAPAN

例えば、ローライズ/ローウエストのボトムスを組み合わせる2000年前後に席巻したLA発のY2Kスタイルがクローズアップされるとのこと。

また、「水色界隈・天使界隈」というのは、水色や白色のビッグシルエットのパーカーにルーズソックスと厚底ブーツを組み合わせるようなスタイル。

2010年前後にアキバやサブカル界隈で盛り上がった「ヲタ系ファッション」に近い形に注目が集まりそうです。

WWD JAPAN

その他、メイクでは中国発のナチュラルに盛る「白湯(さゆ/ぱいたん)メイク」や、青いアイシャドウパール系のハイライトを使用した「クラゲメイク」無機質でミニマルアンニュイな雰囲気を演出できる「グレーコスメ」がトレンド予測に上がっております。

ちなみに先ほどファッションで「Y2K」が挙がりましたが、当社のトレンド分析チームからは3000年前後の世界をイメージしたフューチャリスティックな「Y3K」メイクにも注目!とのことでした。

一方で相変わらず昭和レトロブームは続くようなので、Y2K(2000年前後)なども含めて未来と過去の両軸を抑えておきたいですね。

個人的には「得する推し活」に注目

最後の最後に個人的には日経トレンディが挙げていた「得する推し活」がとても気になっています。

ここで主役となるのが「NFT(非代替性トークン)」です。

デジタル上で様々なモノに唯一無二の価値を証明できるこの技術を使うことで、例えばライブの電子チケット“半券”に価値が付き、ブレイク前のアーティストなら数年後にプレミア化することもなりそうです。

当社では小売業のプロモーションの企画・運営を行うことが多いのですが、ブレイク前のアーティストを発掘してイベントを組み立てることが多いので、この辺の話は非常に興味深いですね〜

というように、読んでくださる方によって、気になるポイントが違うと思いますので、ぜひ元記事もご覧いただけると、ご自身の知りたかった分野の情報に触れることができるかもしれません。

いずれにせよ、今年も皆さまにとって一層有益な記事をお届けしたいと考えておりますので、ぜひぜひ2023年もよろしくお願いいたします!!

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