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愛しい私は準備中

自分に向き合うことができるようになるまであともう少しだと思う。

考え方をいくつも変えてここまで来れた。今日からまた一つ変えることにする。それは、気持ちをより具体的にすること。

たとえば、私は話すことが好きなのだと最近気がついた。でも「話すことが好き」という風に挙げてしまうと、「みんなでワイワイおしゃべりすることが好き」や「面白い話をして笑わせることが好き」なども含まれてしまって、それらは好きじゃないので違和感がある。そこで、より具体的にすると「ゆっくり言葉を選び、聞き手に助けてもらいながら、内面をあぶり出したり、新たな考え方を得るために話すことが好き」ということになる。うん、この表現ならば、好きというより超大好きと言える。いやしかし長い。でも、この長さにも私の特徴が表れてるなぁなんて思ったりする。

そんな話し方が好きな私にとって、精神科やカウンセリングルームはとても大切な場所。そう思って通っている人はきっとたくさんいる。昨日と今日で読んだコミックエッセイの中に、著者が心理士さんと話をする場面がある。

共感したと同時に新たな発見をする言葉を目にした。

否定も肯定もされないことが安心ということは
ふだんは否定や肯定をされることにビクビクしてるってことで
私にとって検査というよりはセラピーを受けているようでした
まるで小さな子どもに戻ってふわっと心が癒やされたような…

肯定されることにビクビクしている…!否定にはとにかくビクビクして、まさにそれをきっかけに病気になった私だけど、肯定さえもこわいというのは考えたことがなかった。でも、有り得るかもしれない。これは何かのヒントになりそう。こういう言葉との出会いは、私をとてもワクワクさせてくれる。

生まれつき脳が多動なので
自動的にどんどん思考とメンタルが駆けめぐる

これも同じ本にあった言葉。脳が多動…!それ、私のことだ。

ADHDの特性には当てはまらない、と自分で思っていた。特に多動は全くない。が、脳が多動と言われたらすごく腑に落ちる。自分を表現する上で使えそうな言葉を一つ得られた。ありがたい。

昨年末、私はかかりつけの病院で心理検査を受けて、結果が出るのを待っている。SCT、WAIS-Ⅲ、ロールシャッハ、という三つを受けたのだけど、これで一体何が得られるのかと調べたら、発達障害がわかったという記事を見つけて興味深く読んだ。そういった記事は探してみるといくつもあって、凸凹や特性が判明する経緯について、細かく書かれていてとてもわかりやすかった。簡単に言うと、その人の得意不得意が分野別に明らかになり、その得意と不得意の差が大きいほど発達障害の可能性が高まるのだそう。なので、全体の能力の高さよりも、差の開き具合を見る。これを知ってから発達障害に興味が湧いて、上で紹介した本を読んだ。

今は自分の結果がとても楽しみ。これまで感じてきた生きづらさの正体を知って、対策を身につけることができるかもしれない。最初のうちは、発達障害だったらいいのに、そしたら楽になれるのに、と思っていた。今はどちらでもいいと思っている。なんらかの結果は出るのだから、それをありのまま受け止めて、自分のことをより理解したい。

昨日のnoteの最後に載せたスピーチで、自分の凸凹を知ることは他人の凸凹を受け入れることに繋がる、という話があった。そうだそうだ、誰にでも凸凹はあるんだった、と忘れていたことを思い出した。知って、理解して、受け入れることができて初めてスタートラインに立てるのかもしれない。私はこれからスタートするところで、まだ準備段階にいる。悩むのも迷うのも仕方ない。準備にこんなにも時間がかかる私、好きな物事を一言で表せない私、考え方や伝え方がまわりくどい私、なんだかめんどくさい私…そんな全てが愛しい、と今は思える。

だって、これが私だから。

…あ、最後にシンプルに言えた。ちょっと嬉しい。

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