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演劇

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あなたがいるから、世界は面白い

あなたがいるから、世界は面白い

ゴールデンウィーク前半の初日の夜。

誰も家にいない。

腰や膝の調子は良くなってきた。

3ヶ月ぶりに行くか。

行きつけだった、歩いて一分の「灯明」さんに行った。

相変わらず美味しかった。

特に旨い日本酒のお燗は久しぶり。こんなにお米の酒とは美味かったのか。

大人しく飲もうと、気をつけながら飲む。

時々、若いオーナーの富樫くんと話していると、間接的に、隣の若いご夫婦とも話をし出すように

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耕す、は英語で言うとCultivate。町を耕すとCultureになる。

耕す、は英語で言うとCultivate。町を耕すとCultureになる。

今日は、いろんな終わりがあった。

①シン地主さんとの交渉が終わった
今まで長年お世話になっていた地主さんが土地を手放され、去年末に新しい地主に引き継がれた。
新しい地代や更新料の交渉が今日、終わった。
最初は絶望的な値段だったが、まあ、これならしょうがないだろう、という値段まで下がり、落ち着いた。
私の父と私の借地はそのまま更新だが、この際にと土地を買った人、この際にと土地を地主に売って出ていく

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体に水分、心に演分

体に水分、心に演分

中学校3年の秋から英会話に通い出した。

有名女子高や大学が多くある町で、20人程のクラスの生徒は、ほとんど少し年上の女性だった。

アメリカのバークリー大学で小曽根真さんからピアノを学んでいた23歳の女性が、クラスの先生。

驚いた。

いろんな年齢の人がいるのに上下関係がほとんどない。レッスン中や、レッスンの後に(居酒屋に飲みに行ったりしていた)、いろんな話をしたが、私が何か言おうとして言葉に

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悪人と、エリートと、往生と

悪人と、エリートと、往生と

中学校の頃だったのか、高校なのか。

悪人こそ救われる、という言葉を授業で聞きいた。

歴史だったのか、倫理だったのか。

善人でさえ救われるんだから、悪人が救われるのは当然という、鎌倉時代の親鸞の教えで「悪人正機」と言われている。

これは意味がわからなかった。

悪人とは、人を殺したり、人の金を盗んだりする人で、それでも救われる、なんて言ったら、勉強なんかしなくていいし、親の言うことも先生の言

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一人芝居での一人観客。商店街での演劇。舞台は観客の身体⁈

一人芝居での一人観客。商店街での演劇。舞台は観客の身体⁈

歩いて30秒の所にあるコミュニティー食堂のおぐセンター二階で、辻村優子さんの「ほぐしばい~よみほぐし実践編~」を観劇してきました。

前代未聞の演劇。

俳優辻村優子さんと観客の、一対一の演劇。

ひとり芝居、ひとり観客。

舞台は、というと、おぐセンターの二階の空間とも言えますが、ある意味、観客の身体が舞台なんです。

辻村優子さんは俳優でありセラピスト。

身体をマッサージしてほぐしてください

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洞窟から出た時に見えるもの

洞窟から出た時に見えるもの

熊代亨さん「人間はどこまで家畜か」を読み終えた。

採集民族から農耕民族になって、権力や国が生まれて、そこまで行くともう、人間は家畜になるか、家畜を統率する人間かの2つしかないんじゃないかと思いながら読んだ。

ランダムに書いていきます。

筆者が伝えたいことは、人間が作っていく社会は技術等によってどんどん変化して、それに合わせて人間も生活様式を、思考の中でそれなりに変えていくことはできるが、人間

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神奈川芸術劇場で安藤玉恵さんのスプーンフェイススタインバーグを観劇してきました。

神奈川芸術劇場で安藤玉恵さんのスプーンフェイススタインバーグを観劇してきました。

希望と絶望。健常者と障害者。大人と子供、生と死。

大人が、世の中で漫然と生きて、どちらかには価値があり、どちらかにはないと思い込んでいる価値観を、主人公の少女は、問わず語りで、ひっくり返していく。

神奈川芸術劇場で、安藤玉恵さんの一人芝居を観てきた。タイトルは、スプーンフェイス・スタインバーグ。主人公の顔の特徴から名付けられたタイトル。

(印象を具体的に書いていますので、これから観る方は先入

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明日 一人芝居 そして正月

明日 一人芝居 そして正月

明日から3日間、店を連休にする。

1年で一番忙しい大晦日を終えて、休む暇もなく営業を再開したので、ようやく正月休みの感がある。

明日は楽しみにしていた横浜芸術劇場へ。

安藤玉恵さんの一人芝居を見に行く。

十年以上前、私は近所のとんかつ屋さんの若旦那と仲良くなった。

街のことを一緒にやりながら雑談していたところ、妹さんが俳優をやっているという。

「まだまだ、ちょい役でさ。深夜食堂ってドラ

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桜の園と、新しい時代と、演劇と

桜の園と、新しい時代と、演劇と

PARCO劇場50周年記念の舞台「桜の園」をようやく観ることができた。

チケットは発券手数料など込みで12.000円強。

望んでいた、前寄りの、わりと真ん中に一つだけ席が空いていた奇跡。

しかし、観劇日の2日前に咳が止まらなくなり断念。

演劇が好きな姉に観に行ってもらった。

出演者のみなさん、豪華絢爛だった。

もう観ることはできない、と諦めていたら、NHKで深夜に上映されたので、観るこ

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表現を感じてきた。

表現を感じてきた。

わが町でついに芸術祭が行われた。

若き演劇のグループが、仲間を呼んで二十人以上の人達。

それぞれの表現をきっと、すべての参加者が楽しまれたと思う。

私は休業日の今日、私と同じ苗字の若者が参加する回を観に行った。

格好いいですね~。俺にもこんな時期があったのか?

家から歩いて30秒のおぐセンターへ。

二時間弱に2つの演目。

一つは、一人の女性が、演劇仲間の小さい頃のなんとなく怖かった思

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西尾久の二人の著名人がラジオで初対面した音声動画を発見

伊集院光さんの朝の人気ラジオ番組が昨年、3月末で終わる、とアナウンスされた1月のある日の前日。

翌月にゲストに安藤玉恵さんが登場すると発表。放送はなんと、バレンタインデー。

にくい日程。

地元で生まれ育った私には、一言一言がこの上もなく楽しく、夢のような時間だった。

2時間半の音声動画ですが、スタートは1:30:00から。

虹む街を観てきました。

虹む街を観てきました。

神奈川芸術劇場での #虹む街 を観劇してきました。

想定される場所は横浜野毛周辺の、雑多な小さな店が集まっている飲み屋街の中にあるコインランドリーでのできごと。

豊かでは無いけれど、毎日を明るく生きている飲食店の外国人達。

いろいろな理由で、無表情に生きているコインランドリーをめぐる日本人達。

まるで外国人達は、自分が小さい頃の自分の商店街の大人たちみたいに、明るくて未来に一握りの希望と幸

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