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#1410 多様性時代における対話の重要性~他者の肩越しから見る~

現代は「多様性の時代」である。

様々な価値観が交錯し、ときには対立が生じる。

国籍や文化の違いなどの「表層のダイバーシティ」だけでなく、個人間における思想の違いという「深層のダイバーシティ」も重視しなければならない。

#807 表層と深層のダイバーシティ|眼鏡先生 (note.com)

上の記事で書いたとおりだ。↑

その中で生じる対立をそのままにしておくのではなく、両者の妥協点を見出しながら、前に進んで行くことが重要だ。

このような多様性の時代では、「対話」が最重要となる。

#944 会話ではなく対話をする|眼鏡先生 (note.com)

上の記事で書いたとおりだ。↑

これまでの「多様性のない時代」では、価値観の違いが表出しなかったので、「阿吽の呼吸」や「暗黙の了解」が存在していた。

したがって、対話の必要性がなく、最小限の言葉で伝わる「会話」が大半を占めていた。

しかし、これからの時代では、多様な価値観が交錯し、対立が生じやすくなる。

そんな時代では、価値観が同じであることを前提とする「会話」ではなく、価値観が違うことを前提とする「対話」が重視されるのだ。

その際に必要なことが「相手の肩越しから見る」という姿勢である。

つまり、簡単に言うと「相手の立場になって考える」ということだ。

相手には相手側の合理的な理由がある。

それが相手の「合理性」であり、「価値観」である。

#888 正義の反対は悪ではない|眼鏡先生 (note.com)

上の記事書いたとおりだ。↑

それを想像し、尊重するのである。

つまり、相手には相手の「正義」があるのだ。

それを一方的に否定してはいけないのである。

そして、相手の主張を尊重するだけでなく、自分側の「合理性」「価値観」も伝える。

そうして、「価値観の摺り合わせ」をしていくのである。

このような双方向的なやり取りが、「対話」なのである。

相手の価値観も自分の価値観も大切にする。

そして、「共通了解」を見出していく。

さらに、相手の言葉(表現)の裏側を探る必要がある。

表現の裏にある「理由」、そして「思い」を知る必要があるのだ。

#1369 表現⇔理由⇔思い|眼鏡先生 (note.com)

上の記事で書いたとおりだ。↑

表現の裏にある「理由」「思い」を深掘りするために、質問を繰り返していく。

そうやって、相手の「思い」「願い」を知ることが、対話の第一歩につながる。

もちろん、自分の意見を主張するときも、意見の「理由」「思い」を伝えるのである。

このような「対話」の姿勢・態度を重視していきたい。

教育の世界では、様々な意見の対立が起きる。

「働き方」「教育方法」「指導方針」など、万人がいれば万人の手法が存在し、対立が生じるだろう。

そこで、対立のままにしておくのではなく、「対話」をしていくのである。

ぜひとも、そのような「対話」を重視するようにしていきたい。

では。

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