花澄

俳優・ナレーター・写真家

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マガジン

  • わたしのこと。

最近の記事

ワープしました。(写真展を開催しました)

noteを書くところまで行きつかぬまま、4月になってしまいました。しかももう終わりそう。ほんとは、色々、書きたいことはあったのですよ。ワープというより、もう息つく間もなく走っていました。 まず、やだ…事後報告…?他のSNSでは逐一お知らせしていたのですが、大きな個展をやりました!知ってた?知ってて!(知らなかったらごめなさい) 最初の奇跡かと思っていた、いや、思いたくなかった、あの新宿北村写真機店で、2度目の個展を開催できました!しかもまた1ヶ月間ほど。ここまでくれば、もう

    • さよなら2023年。

      前の記事から少し経ちました。12月ももう少しで終わり、ということで、来年にむけて書いておこうと思います。 前にも書きましたが、この半年くらいのあいだにわたしは少し方向転換をしました。 亀山トリエンナーレへの出展が決まり、瀬戸内や中之条にも勉強しに行ったと書きましたが、その後も越後妻有大地の芸術祭へ訪れたり、講演を聴いたり展覧会に行ったり本を読んだりと勉強を進めています。 地方の芸術祭は自然が豊かなところが多いので、それだけでも埼玉育ちの都民は圧倒されせられます。その土地土地

      • 誕生日にむけて。2023

        誕生日ですって! あっという間のような、でも盛りだくさんな一年でした。 このところ、取り巻く環境が目まぐるしく変化していて脳みそがスポンジのよう、吸収することしかありません。一応節目ということで、今の気持ちを残しておきたいと思います。 遡ると、きっかけは地元熊谷での写真展でした。 来場のお客さまのなかに、立体インスタレーションのアーティストの方がいて、彼のブックを拝見していたときに聞いた、「今年は中之条ビエンナーレへの出展が決まっているんです」というひと言でした。 ビエン

        • thambar 90mm f2.2作品お披露目!

          タンバールを手に入れてから 黙々と作品を作り始めていましたが こんなにも早く日の目を見る機会をいただくとは。 ステキなご縁を結んでくださった すべてのみなさまに感謝します。 カメラホリックさんからステキな本が出ます! その名も「ライカレンズマスターピース」 そしてこの本でライターデビューします! 今まではインタビュアーさん ライターさんにいてもらって書いて頂いていましたが 今回は本文も書かせていただきました。 そしてわたしの担当レンズはタンバール…! 木村伊兵衛が愛用して

        ワープしました。(写真展を開催しました)

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        • わたしのこと。
          9本

        記事

          続、Thambar 90mm f2.2。

          なかなか暑さも終わりませんね。 みなさんお元気でしょうか。 わたしはというと、諸々落ち着きまして、怒涛の制作週間に入っております。これが撮れば撮るほど大変なことだなあと実感しています。知っていたけれども! わたしはセルフポートレートを撮るのをライフワークにしているのですが、はじめた当初は自己完結が必要だったコロナ禍、あてもなく2年かけて撮り貯め、やっと発表していたものを、こんどは意識してもっとコンスタントに生み出そうとしているわけで、そりゃ体力使うよな、という感じ。仕事以外

          続、Thambar 90mm f2.2。

          これは唯一無二の出逢いをしたかもしれない。thambar 90mm f2.2のこと。

          最近はじめて聞いたことば「ライカ使い」。へぇ。 それでいうと、わたしはライカ使いだ。それもかなりヘビーな。自分の道具はどれもみな可愛くて、愛着があるけれど、久しぶりに、コレは…‼︎という衝撃の出逢いがあったので興奮して書いている。 thambar(タンバール) 90mm f2.2。 言わずもがな、木村伊兵衛の愛用でもあった伝説のレンズ。いつかは使ってみたい憧れのレンズのうちのひとつで、わたしがいつも撮っているようなテイストときっと相性いいだろうなとは思っていた。 わたし

          これは唯一無二の出逢いをしたかもしれない。thambar 90mm f2.2のこと。

          沖縄にて、雑記。

          毎年この時期になると、父の日や誕生日をどうしようかなと一瞬寝ぼけて考えて、あ、そうか、死んじゃったんだっけ。となるのを繰り返している。年に1回くらいは忘れてしまう。 この映画の撮影で沖縄に来るのは3度目、これが最後。実は天候不順で撮り順が変わり、今回はずっと待機が続いている。なので他のシーンに付き添って見ているのだが、ハードなお話なので、ずっとハードな場面が続いている。これからますます大変になる。みんな幸せになってほしいけれど。 そんな最近は極楽の花をよくつけている。どな

          沖縄にて、雑記。

          わたしのこと。#9 俳優になるまでのはなし。つづき

          目が覚めてから10秒くらいはたいてい寝ぼけて混乱していて、場所も時代も、何もかもがわからなくなる。目覚めた瞬間はいつも実家の2段ベッドの上にいて、右側の壁に窓がないことに驚き、光の速さで考えながら、あ、ここは今東京で、2段ベッドじゃなくてロフトベッドに寝ていて、もうわたしは大人なんだった、と整理しながら世界に降りてくる。床で昼寝なんてしてしまうと、さらに迷子になる。 ここは実家じゃないから、ただいまーって父も母も祖母も帰ってこないし、そもそも父は亡くなったし、祖母はボケてしま

          わたしのこと。#9 俳優になるまでのはなし。つづき

          CANON IXY DIGTAL10を買いました。

          長い話を書いている心の余裕がないので、MNG!というほどでもないのだが、遊び用のカメラを買った話をば。 突然昔のコンデジを使ってみたい欲がムクムクと起きまして。フィルムに手を出す勇気も余裕もないのだけれど、これだったら、手軽に懐かしの雰囲気を楽しめるんじゃないかとふと思ったわけです。 YouTubeなどをざっと見て、かわいいし小さいしixyにしてみようかなと思ったのはいいけれど、いざ買おうとしたら果てしなく機種があるのがわかり、ウヘェ…となって、ようやく機種を絞りました。 (

          CANON IXY DIGTAL10を買いました。

          わたしのこと。#8 俳優になるまでのはなし。

          なぜ俳優になったのかという質問に、大女優でも有名でもないわたしが大それたことは言えないけれど、ある映画にクランクイン直前の今、思いなどとりとめもなく書き記しておこうと思う。多少ざわついているので、まとまらなかったらごめんなさい。 まずなんというか、周りの俳優を見渡してみて、わたしは女優よ!俳優だ!みたいな人って、あまりいないというか、自分も含めて、わりと普段は控えめなひとが多い印象がある。昔みたいに破茶滅茶だったり鳴物入りだったりっていうのはわたしの周りでは見かけない。各々

          わたしのこと。#8 俳優になるまでのはなし。

          わたしのこと。#7 菜食になったはなし。

          食べ物のはなし。第二章。 菜食になった話です。 「試しにさ、動物食べるのやめてみようと思うんだけど。」と母が言った。 大学を卒業して東京に出てから数年経った頃だった。 ん?なに?急に?と一瞬思ったが、なんとなく、それいいね、とも思った。 それまでも積極的に食べたいなと思う方ではなかったし、食べると体調良くないなあとも思っていた。胃がもたれて身体も重いし、肉を食べたあとはうんちもおならも臭い。ああなんかそれ、わかる、と思った。体内環境にも良さそうだし、そう聞いてからわたしもな

          わたしのこと。#7 菜食になったはなし。

          わたしのこと。#6 食べ物のはなし。

          よし、要望もあったので、いったん写真の話を離れて、食べ物のはなしをしよう。 どういうわけかわたしは現在、食べることが大好きなので、どこから書いてよいものやら迷ってしまう。どの時期を切り取るかによって食に対するスタンスが全然変わるので、書きながら整理しようと思う。 幼少期、団地に住んでいた頃は身体が弱く、とにかく食が細かった。保育園の帰りに寄るたまの外食は嬉しかったが、日常での食事は苦手だった。なにしろ時間がかかり、父が帰ってくるまでに食べ終わらないと、このガキゃあ‼︎まだ

          わたしのこと。#6 食べ物のはなし。

          わたしのこと。#5 最初のカメラを買ったはなし。Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ

          「すいません…これの電源は、どこでしょうか…?」 2015年秋、3度目に行った家電量販店のカメラ売り場で、やっと店員に向けて発した言葉である。 舞台千秋楽のあと、あまりの喪失感に耐えられず、色々考えた結果、よし、カメラでも見てみよう、と電気屋さんに行ったはよいものの、ちんぷんかんすぎて見方がまったくわからない。相場もわからなければ、どんな種類の何があるのかもさっぱりである。 1度目は一体いくら位するものなの?と見に行った。本当にピンキリだな…(ほぼ散歩) 2度目は触れるなどし

          わたしのこと。#5 最初のカメラを買ったはなし。Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ

          わたしのこと。 #4 なぜカメラを買おうと思ったのかというはなし。

          好きな演出家は?と聞かれて、必ず答えるひとが1人だけいる。ジャムセッションの西沢栄治というひとだ。かれこれもう10年以上は言い続けている。 今でこそ頻度はかなり減っているが、わたしはキャリアの中で一番多くの時間を舞台に費やしてきた。たまたま入った事務所が舞台の制作もやっていたからで、入所当初やっていたレッスンも舞台向けのものだった。稽古も含めると1年の3分の1から半分くらいは関わっていた時代もある。 西沢さんと出逢い、わたしは演劇が大好きになった。板の上で生きる喜びを感じた。

          わたしのこと。 #4 なぜカメラを買おうと思ったのかというはなし。

          わたしのこと。#3 薫堂さんハービーさんとの出逢いのはなし。

          いつの時代も恩師に恵まれている。わたしの話を聞き、理解し、導き、寄り添ってくれるひとのことだ。わたしは拠り所とするひとを見つけるのが上手い。保育園、小学校、中学、高校と、いつを切り取っても必ずひとりはいてくれて、わたしを助けてくれた。わたしは多くの人に心を開かないが、心を許しているひととはとことん近い。何かをして欲しいと望むわけではないが、わりと何でも話してきた。 大学だけはあんまり好きになれなくて、滞在時間も短く、そこまでの関係はつくれなかった。人数が多すぎて、まるでマシン

          わたしのこと。#3 薫堂さんハービーさんとの出逢いのはなし。

          わたしのこと。#2 こどもの頃のはなし。

          どんな子供時代だったかを語るとき、どこから話したらよいやら困ってしまう時がある。どう話したらいいんだろう。いまのわたしが、結果マルだ、というのを踏まえて読み物として読んで欲しい。わたしがあまり人に語らなかった方の子供時代だ。 表向きには、街中のいろんなおうちやお店が遊び場で、学校帰りにはみんなに挨拶してまわり、近所のおばあちゃんのうちに勝手に上がりこんではおばあちゃんの帰りを待ったり、一緒に相撲を見たりするような子供だった。郵便局でよくトランプもしたし、市役所の売店のおばち

          わたしのこと。#2 こどもの頃のはなし。