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転勤族の家に生まれて

親が転勤の多い仕事をしていたため
私は引っ越しを多く経験してきた。

改めて数えてみると
これまでの引っ越し回数
12回。

高校生の頃までは
引っ越しは我が家の当たり前だった。

親に付いて行くのは当たり前。

大学生になって
その当たり前が思うように周りにも自分自身にも通用しなくなって
心のバランスを失った。

平たく言えば
そういうことなんだと思う。

うつ状態で苦しい中
ろくに就活もせずに
なんとか大学を卒業して
親とともにまた新しい土地へとお引越し。

気持ちも一新できたのがよかったのか
体調も回復していった。

そしてなんだかんだありつつ
結婚を機に
今度は夫の住む地で暮らし始めた。

今では娘もいる。

夫の仕事や娘の学校のことを考えると
今の住む地で暮らしていくことが理想に思える。

だけどもし
私が私の願望のみで行動できるのならば
私は住んでみたいと思う地がある。

ただ
その地の記憶や思い出は3年間分。
それも35年も前のこと。

今はもしかしたら
まるっきり印象が変わっているかもしれない。

それでも
どうしようもなく
その土地の空気感が懐かしいときがある。

そこへ行って思い切り深呼吸がしたい。

転勤族の家に生まれて
根無し草のように転々としてきたけれど
きっとそこが
私のふるさと。

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