上海からパリへ

上海で数時間のsuちゃんとの食い倒れツアーを満喫しパリへ向かう。本当だったらかつての居住の地、フランクフルトだったのに・・・。それを考えても仕方ないので2年ぶりのパリ散歩でポン=ヌフでも行ってセーヌ川ほとりで日光浴しながら読書でもしようではないか。

ボーディングパスを片手に搭乗口へ。すると職員さんに止められ別のチケットが渡され機内へ。まさかの!ビジネスクラスにアップグレードされている。なぜ?間違いじゃないよね?わたしの航空券、福岡ーパリ往復7万円なんですけど。フルフラット可能な真っ白なシートと広々とした空間。別にエコノミーでも行くよ。行くけどね。嬉しい!飛び上がりたい。飛び上がるけど。子どもみたいにシートをフラットにしたり戻したり。きっと周りの高級なお客様からは、あの子、だいぶはしゃいでるわね、と白い目もしくは微笑ましく見られていたに違いない。もちろん機内食もいつもよりグレードアップだったのだが上海での食い倒れためわたしのお腹にはスペースがなく、フルフラットを満喫すべく眠りにつくのであった。

早朝のパリ・シャルルドゴール空港。イミグレーションは長蛇の列。1時間以内に入国できればラッキーだな、そう思いiPhoneを起動させWi-Fiを探す。この長蛇の列を写真に撮りインスタグラムにアップ。いつも通りの旅が字面だけ見るとちょっぴりハイグレードに見える。そんな会話をインスタ上で友達とする。

地下鉄でパリ北駅に向かう。北駅のクロークに大きな荷物を預け散歩。マレ地区に向かって歩き出す。かわいいものを見つけたら立ち止まり会話をする。マレ地区のユダヤ人は黒いハットに黒いコートのオーソドックスな人たち。イスラエルとは違う光景に彼ら。ニューヨークでもヨーロッパでもそれを当たり前に見ていたけど、今はかの地に通い強い太陽と黒い人たちというイメージに変わってしまった。予定通りポン=ヌフ橋の側、川のほとりでリクライニングシートに腰掛けミネラルウォーターを飲みつつ文庫本を手にしてしばしの休憩。ちょっと小洒落た、小慣れた旅感出てるね。

パリ北駅から向かうのはベルギーのアントワープ。そこにはインドで知り合ったガザ人ムハンマドがいるからだった。フランクフルト在住の時に会いに行こうとしていたけどあんなに早く帰国すると思ってなかったのと寒かったので行けずじまいだったのが心残りで、今回こそはと旅程に入れた。彼がベルギーになぜいるのかというのは、2015年多くの中東やアフリカの人たちがヨーロッパを目指したように彼も中東からヨーロッパへ向かいベルギーで難民となったからだ。

+++訪れてくれるみなさまへ+++

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